やはりヨシガモを戸田市の鳥に指定すべきじゃないかと(戸田市内) | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

 

緊急事態宣言が出るより少し前の日曜日。

外出の自粛はしているものの、誰も「引きこもれ」とは言っていませんし

適度な外出・運動はむしろ推奨されているので、

遠慮なく戸田市内の散歩に出かけました。

 

私にとってみれば10年近く暮らしている街ですが、

実のところ、市内でもまだ歩いたことのないエリアが多数あります。

(自宅・駅・買物先とそれらを繋ぐ動線上しか基本歩かないので)

 

写真は戸田公園(駅名ではなくそういう名前の公園)前の街路樹ですが

何の木でしょう? ハナミズキのようにも見えますが……。

 

 

 

 

 

 

戸田競艇場のある戸田公園(駅名ではなくry)も

上記の普段歩いているルートのいずれにも当てはまらないため、

実はこれまでほとんど足を運んできませんでした。前回が初めて(?)というレベル。

 

決して自然地ではなく、浮間公園と比べると数も多くはないのですが

ちゃんとカモは飛来しています。右写真はお馴染みのスズガモです。

(カモの話についてはまた後程)

 

 

 

 

 

競艇場の池周辺にもサクラが植栽されているのですが、

さすがにこの情勢とあってはシートを敷いてのお花見そのものが禁止されており

人の姿は見当たりませんでした。犬の散歩客とジョギングしている人くらい。

あと、私みたいにカメラをぶら下げているソロの方がちらほら見かけられました。

 

こうして人がいなくなったからなのかはわかりませんが……。↓

 

 

 

 

 

ふとサクラの木を見上げてみれば、例年サクラの名所でよく見られるように

ヒヨドリが多数蜜を求めて飛来していました。

ではなく、と言いたいところですが

場所によっては結構鳥が密に集まっている所もありました。

 

 

 

 

 

 

サクラに集まる鳥というと上記のヒヨドリやメジロが特に有名なのですが

この日は喧しい酔っ払い花見ジジイがいないからかスズメ(左)やムクドリ(右)も多く飛来しており

吸蜜していました。左のスズメはちょうど花を千切ったところです。

 

くちばしで啄むとその都度花が舞い落ちるので、

従来であれば公園にとっては厄介者だったのでしょうが

どうせ今年は咎める輩も花見客もいないので、せいぜい糧にしてください(爆)。

 

 

 

 

 

花見客がいないことを不思議がっている(ように見える)ハクセキレイ

まあ、彼らにとってみればコロナがどうのこうのなんて

ぶっちゃけ何の関係もない話ですからね。 (* ̄- ̄)ふ~んというレベル

 

ちなみに上の写真は、地べたに座って超低アングルから撮っています。

不衛生? 子供が真似したらどうする? 知るかそんなもん。

(すみません満足に外出できないのでアドレナリンが出ています)

 

 

 

 

 

水場に改めて目を向けましょう。

前回2月に訪問した時には池の東側にヨシガモが固まっていましたが

今回は真ん中あたりに集中していました。

餌が足りなくなったからか、何か心境変化でもあったのか。

 

 

 

 

 

件のヨシガモです。サクラの開花する4月に入ってもなお、

競艇場の池に残っていました。全部で10話弱……といったところでしょうか?

天気があまりよろしくなかったため(それどころかパラパラ雨も降っていたので)

ヨシガモ本来の鮮やかなメタリックグリーンが損なわれてしまっております。

 

ちなみに頭が少々濡れているように見えますが

これは決して雨のせいというわけではありません。↓

 

 

 

 

 

ヨシガモは草食傾向が強く、水中に頭を突っ込んで水草などを食べます。

スズガモのように「潜水」まではしないのですが、食事は水中なので

どうしても上写真のように頭が濡れるのです。

ちなみに右はオオバン。食べ物がかぶるためかよくケンカします(笑)。

 

 

 

 

 

練習中の大学生(と思われる)。

ヨシガモ、オオバンと共に。

 

……これだけ身近なヨシガモをほんの数年前まで

自然地でないと見られないレア種だと思っていたのがホント恥ずかしいですあせる

 

 

 

 

 

 

競艇場のすぐ目の前が、荒川の土手

直接土手に出られるルートは限られていますが、土手の眺めはなかなか圧巻。

本来であればサクラ満開期の休日は相当数の人が訪れるんじゃないかと思われます。

 

ただ、1人で気分転換に歩く分には、今でも問題ないでしょう。

はあれど、ここにはありませんから。

 

 

 

 

 

河川敷に集団で来ていたユリカモメ

旅立ちのシーズンが近いからか、頭が黒くなっている個体も見られます。

 

 

 

 

 

そんなとこに営巣すんな(撤去されても知らんぞ)

余談ですがこいつの顔見ると第3使徒を思い出します

 

 

 

 

 

ポケGOを起動すると、まだ訪れたことのないポケストップがちらほら。

第5使徒みたいな青いキューブの周りに白いリングがあるのが未訪問のストップ)

この機会に、近所の今まで歩いたことのなかったエリアを開拓してみると

新鮮な出遭いがあるかもしれません。 (ただ、人と出遭っても濃厚接触はやめてね)

 

 

 

 

 

 

出遭い1 戸田市の「水路」

 

サクラ並木に隣接していたり、二股に分かれていたり……。

この日はいませんでしたが、前回訪問時にはカンムリカイツブリがいました。

その前にアオサギを見かけたこともあります。

カワセミは……見たことがないですが、いても不思議はないですね。

 

 

 

 

 

出遭い2 戸田市の「史跡」

 

写真は、新曽沖内の馬頭観音像の安置所です。

(寺にしろとまでは言わんけどもうちょい“らしい”建物にできなかったのか)

建物はともかく、観音像が造立されたのは1670年と江戸時代前期らしく、

これは埼玉県内でもかなり古いものらしいです。

他にも寺社がちらほらとあったりするので、そういうのに興味のある方なら

探し回ってみるのもアリかも?

 

 

 

 

 

 

出遭い3 戸田市の「畑」

 

今回ぶらりと歩いてみて感じたのが、結構畑が多いということ。

戸田公園駅の前にも確か市民農園がありましたが

ガチの農家ではなく、一般の方が野菜を育てたりできる場所が

市内には他に何ヶ所かあるのかもしれません。

(最近では決して珍しいことではないでしょうが)

 

 

 

 

 

出遭い4 戸田市の「雑草」

 

わかりやすさのためにあえて雑草と書きましたが、要するに道端の草花です。

上の写真は、畑の中で見かけたホトケノザナズナの群生。

花壇とは異なり自然と生えてきたものがほとんどなので、

野趣といいますか、力強さを感じるのがポイント。

やはりどうしても外来種が目立ってしまう気がしますが

上のホトケノザとナズナはいずれも日本の在来種です。

 

 

 

 

 

そして何より見過ごせない「雑草」は、このカントウタンポポですね。

異様に戸田市内ではエンカウント率が高いように感じます。

こんなふうにアスファルトの隙間から元気に生えているので

「最近数が減った」という一般論がどうも自分にはしっくりこないんですよね……。

 

 

 

 

 

出遭い5 戸田市の「公園」

 

一番大きな公園である彩湖・道満グリーンパークは現在閉園となっていますが

大きなものではないながら、こうして子供たちの遊び場となる公園が

市内に点々とちりばめられています。遠出のしにくい今、

子供たちや家族連れにとっては貴重なスポットでしょう。

 

早いところ、気兼ねなく外で遊べる雰囲気が戻ってもらいたいものです。ホント。

 

 

 

【4/5 戸田市内で撮影した生きもの】

オオバン、カルガモ、スズガモ、ツバメ、ヒヨドリ、ムクドリ、ヨシガモ、ユリカモメ