三浦半島各所に飛来した者とは?(長井漁港~ソレイユの丘) | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

 

先週かなりの遠出をしたのですが、そちらにつきましてはまた別枠で。

一昨日は久しぶりに(夏の荒崎海岸散策以来?)長井漁港に出かけました。

最近、鳥撮りの間で「三浦半島にクロガモなるカモが飛来している」という情報が

多数出回っておりましたため、発見情報のあった漁港周辺を歩くことにしたのです。

 

まず、その前に腹ごしらえ。食堂が改修中で閉じてしまっていましたが

市場前であら汁やおソバを店頭販売をしていましたため

お昼はここで軽く済ませました。キツネそばあら汁で合わせて500円。(右写真)

とてもリーズナブルですし、魚が新鮮なためかあら汁は全く生臭さがありませんでした。

 

人も結構多く来ています。大学生らしき集団が私の前に並び、

やはりあら汁を買っていました。漁港らしいグルメですよね。

 

 

 

 

 

港近くの波止場へ。

おなじみのセグロカモメオオセグロカモメウミネコは多数見られましたが

お目当てのクロガモの姿は見当たりません。

 

 

 

 

 

大きく口を開けて……。

 

 

 

 

 

 

近くの石をひっくり返すと、アメフラシが付着していました(汗)

しかもまで産んでいるし。(右写真の右上にある黄色い物体)

ここに付着していたアメフラシは最初から水から出ていたのですが

普通に生きていました。 ある程度なら水から出ても大丈夫なんだろうか?

 

 

 

 

 

これはまた別の個体。サイズ差が半端ないです。

なお、こういうぞんざいな扱い方をしてもなお

紫色の液体を分泌することはありませんでした。

水に戻してやると、何事もなかったようにのったりと動き出すだけ。

 

 

 

 

 

ある意味、この日もっとも驚いた1枚。

一見すると何てことのないホンヤドカリの写真で

撮影した時点では私も気づかなかったのですが

なんと、1つの貝殻の中に2匹が同居しています!びっくり

(右側の割れ目から2匹目が顔を出していますね)

 

こういうことって結構あるんでしょうか? 私は初めて見ましたが。

そしてこの2匹の関係が気になってしょうがねえ。親子か、それともパラサイトか……

 

 

 

 

 

港周辺。こういう磯環境も多く、

時期によってはカニなども多く見られるのでしょうが

海苔などが付着しているせいで滑りやすいこともあるので

歩く際にはくれぐれも要注意の上、自己責任で。

 

 

 

 

 

集計は取り忘れてしまいましたが(汗)

港周辺にはあまりポケストップがなく、狩りには向きません。

荒崎海岸まで行けばストップもジムもあり、何かの巣に指定されますが

あちらはあちらでたまにGPSが途切れるのでやはりビミョーです。

 

 

 

 

 

港周辺ではクロガモが見当たらなかったため

200~300mほど移動し、北側の海岸を歩いてみました。

整備された海岸線の散策路を歩いていると……?

 

 

 

 

 

無数の「浮き」に紛れて、何羽かのカモが浮かんでいました。

もしかしたらこれが……?↓

 

 

 

 

 

やっぱり!間違いありません。

これこそがクロガモ。本ブログではもちろん新顔です。

 

遭遇率・・・2 (場所によってはメジャー種らしいです)

インパクト・・・4 (くちばしがやたら目立ちます)

美しさ・・・3

俊敏性・・・3

 

 

その名の通り全身真っ黒(キンクロハジロやスズガモはお腹が白い)。

それだけに鮮やかな黄色いくちばしが非常によく目立ちます。

ちなみに、これはもしかしたら自分のカメラだけなのかもしれませんが

黒の部分にピントを合わせようとするとどうも上手くいきません。

仕方ないので、くちばしの黄色い部分で合わせるようにしています。

 

また、後日詳しくお話しますが、

所変わればそんなに珍しい存在じゃないそうです。

ただ基本的には北方系のカモらしく、

東北地方の海岸線とかに来ることが多いと聞きます。

 

 

 

 

 

ちなみにこちらがクロガモのメスです。オス2羽にメス3羽という集団構成でした。

メスは何となくミコアイサ♀に似ているかもしれません。

 

 

 

 

 

イソヒヨドリ♀のいる風景

……なのですが、色が地味なので場所がわかりにくい(汗)

 

 

 

 

 

右側のフェンスの上にいます。

アップにするとこんな感じ。なかなか鮮明に撮れました。

オスのほうがよかったとか言ってはいけない

 

 

 

 

 

赤い丸の中に注目。

 

 

 

 

 

磯には少々似つかわしくないかもしれませんが

カワセミが来ていました。 まあ、魚さえ捕れれば問題ないのかもしれませんが

 

 

 

 

 

 

カモメ類にとっては、停泊している漁船もまた貴重な足場です。

 

 

 

 

 

 

さて、長井漁港からですと荒崎海岸に行くのがいつものルートですが

今はまだ日が短い上に時間もなかったので

住宅街を突っ切りショートカットしてソレイユの丘に向かいました。

 

三浦半島らしく、道中にはキャベツ畑が広がっているところも。

 

 

 

 

 

ソレイユの丘にて。ちょうど菜の花の開花期でした。

お天気がよろしくないせいでちょっと鮮やかさに欠けますが……。

 

 

 

 

 

この時点で夕方16:30を回っていましたが

コロナウイルス関連騒動でワイドショーがやたらめったら危機感を煽る中

何のこっちゃない。普通に親子連れでたくさんの方が来園していました。

ソレイユの丘にはキャンプ場もありますが、そちらにもテントがたくさん。

 

メディアが「期待」しているほど、皆あたふたしてはいないようでした。

 

 

 

 

 

黄色い八重咲きのスイセン

香りはほぼニホンスイセンに準じます。

 

 

 

 

 

一瞬だけ姿を見せてくれたジョウビタキ

暖冬でなおかつ3月に突入しましたので、

今年はもうそろそろお別れかもしれません。

 

 

 

 

 

花をクローズアップで撮影する人、

菜の花畑をバックに自捕りする人、

遊具で遊ぶ子供たち、

テントを張ってくつろぐ親子連れ

マルシェで買い物するおばちゃんたち……

昨年の同時期にソレイユで見たのと同じ光景が、そこにありました。

 

あまりに一部のメディアが日本の終わりかのごとく喚き

国や自治体の粗探しに執心するので暗いニュースばかりと思いがちですが

人の訪れる「現地」に足を運ぶと、そういうイメージは途端に疑わしくなります。

(この翌日に訪れた公園(詳細は後日)に至っては、昨年同時期よりむしろ人が増えていました)

人が密集せず、屋外で風通しのよい公園などであれば、

過度に感染を恐れる必要はないはず。先程ニュースでもありましたが、

学校が休みということであれば、この機会に近くの公園・緑地に

子供をつれて足を運んでみるのもいいのではないでしょうか?

 

 

 

 

【2/29 長井漁港~ソレイユの丘で撮影した生きもの】

鳥類・・・アオサギ、イソヒヨドリ、ウミアイサ、ウミウ、ウミネコ、オオセグロカモメ、カワウ、カワセミ、カワラヒワ、カンムリカイツブリ、クロガモ、ジョウビタキ、セグロカモメ、ツグミ、トビ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、ムクドリ、ユリカモメ

その他・・・アメフラシ、ダイダイイソカイメン、ホンヤドカリ、ムラサキウニ、ヨロイイソギンチャク