本当に「出る」とは思わなんだ(花をたずねて鎌倉めぐり) | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

2月1日の記録です。毎月お馴染みの鎌倉花めぐりへ行きました。

最初はまず荏柄天神社へ。鎌倉駅からバスで向かいます。

 

 

 

 

 

暖冬のあおりを受けてか、境内にはすでにウメがちらほらと。

多分今の時期なら満開期を迎えているんじゃないでしょうか?

 

 

 

 

 

そんな境内の一角に植えられていた、白い実のなるマンリョウ(万両)。

かなり珍しいものらしく、先生も驚かれていました。

 

 

 

 

 

源頼朝公の墓所。周囲は雑木の森となっています。

歴史の教科書で必ず覚える人……という印象が強いですが

徳川家康公がいなければ今の江戸(東京)はなかったように

この人がいてこそ今の鎌倉があるんだろうなと。

長いことこの散歩に参加していると、ふとそんなことを感じます。

 

 

 

 

 

 

住宅街を歩いている最中に見かけた、

サクラソウの仲間 カッコソウ(左)とカラタチ(右)の実。

ちなみにカラタチはミカンの仲間、つまり柑橘類です。

実は食べられませんが、いい香りがします。

ただ、どちらかというと有刺鉄線の代わりに使われるケースが多い気がしないでもない

 

 

 

 

 

途中、立ち寄ったパン屋で食べ歩き。

こういう「寄り道」が、ツアーにない醍醐味です。

まあ、1人で歩いている時にもいつもやっているんですが

 

 

 

 

 

来迎寺の境内にて。スイセンがまだ多数残っていました。

早春というよりガッツリ冬の花。

もうそろそろ花も終わっているかな……と感じています。

 

 

 

 

 

 

境内の花もそうですが、こうして歩いている途中に道端の花を見つけ

先生の解説の下で観察するのもまた魅力です。これまた暖冬の影響なのか、

2月1日の時点で既にタチツボスミレ(右)が咲いていました。

まあ、さすがにまだ数輪だけでしたけれどね。

 

 

 

 

 

ツバキの花を訪れたメジロ

この鳥は、もしかするとあまり接写しないほうがいいかもしれません。

顔が怖いので

 

 

 

 

 

もういっちょ。 ウメの花にて。

角度の関係でさらに怖い顔になってしまいました。

(ちなみにこれは鶴岡八幡宮で撮影したものです)

 

 

 

 

 

 

鶴岡八幡宮では、個人的にいつも覗いている源平池(左)と

2月に最盛期を迎えるぼたん苑(右)を散策しました。

 

ちなみに池の方ですが、カモ類はまだ残っていたものの

なぜかこの日はユリカモメが1羽もいませんでした。

これもまた暖冬の影響でさっさと北国に行ってしまったのかとも思いましたが

集団行動する鳥なので一時的に海に行ってただけとか……そう信じたい(汗)。

 

 

 

 

 

 

ちなみに外国人ウケする鎌倉の魅力の1つとして、コケがあります。

日本は湿度が高いのでコケやシダが生えやすく

とりわけ鎌倉は立地的に日陰も多いため、よく見られます。

有名なコケの石段なんかは、きっと海外ではなかなか目にできないのでしょう。

 

 

 

 

 

ボタンは相変わらず大輪でよく目立ちます。

 

ちなみに黄色い花に限り、柑橘系の微香があります。

とはいえ若干青臭さもあるので、好みは分かれるかもしれません。

 

 

 

 

 

ユリカモメ……かと思いきや、シロバトの群れでした(汗)

 

 

 

 

 

 

食事の前に、もう一ヶ所散策。

ここは鶴岡八幡宮の裏山にあたります。

実は既に個人的に何回か足を運んでいたのですが

今回先生にご案内いただいたことで、

初めて正式名称が御谷(おやつ)ということがわかりました。

「おたに」ではなく「おやつ」。ここ重要ね。

 

この場所、ノスリモズなどが妙に出現しやすく気になっていたのですが

それもそのはず、ここは昭和30年代に開発されそうになった際

地元民の反対によって土地を買い上げて保全する

「ナショナルトラスト」の第一号地となった場所らしいのです。

 

 

 

 

 

ちなみに1つ上の右写真は、シロバナタンポポを撮影しているところです。

鎌倉では決して珍しくなく、道端でも割と見かける在来種のタンポポですが

御谷では群落を作っていました。フェンスの向こう側なので立ち入りはできませんが

公道のすぐ近くにも生えているので、スマホでも十分撮れるはずです。

 

 

 

 

 

これは厳密には御谷の中ではありませんが

近くの道端にカントウタンポポも生えていました。

こうした在来種タンポポが普通に見られることは大変好ましいのですが

暖冬のせいでこんなに早く咲いてしまったせいで素直に喜べない気も(汗)

 

 

 

 

 

なお、この日も遥か上空にノスリが出現。

証拠写真レベルですが、ちゃんと特徴は押さえられました。

先生からノスリの話もありましたが、そうタイミングよく出てくるとは思わなかったので

イマイチな写りながらも大変嬉しいですね。

 

ただ、ほんの一瞬で非常に遠かったので、

実物を視認できたのは残念ながらカメラを常備していた私だけ。

一応写真で皆さんに情報共有したところ、結構驚かれていました。

やはりトビ以外の猛禽って、そう目にする機会がないのかもしれません。

 

 

 

 

 

ランチは、小町通りから脇に逸れて少し行ったところへ。

チャペル風のイタリアンレストランです。

 

 

 

 

 

 

前菜とパン。一つひとつ手が込んでいます。

前菜はとりわけ味が繊細です。

 

 

 

 

 

 

メインディッシュのパスタ(左)と魚料理(右)。

これも非常に美味です。

 

 

 

 

最後はスイーツもついてきます。

女性ウケがよさそうなレストランで、デートにおすすめです。

 

非常に楽しい1日を過ごせました。やはり「歩く」ことは重要です。

ちなみに次回は3月初旬に参加予定。楽しみにしております。

 

 

 

 

 

【今日のカワセミ君】

一瞬だったため、枝かぶりで後ろ向きという残念な写りに。

鶴岡八幡宮内で撮影しました。ここの所コンスタントに見ています。

 

 

 

 

【2/1 鎌倉で撮影した生きもの】

アオジ、オオバン、オナガガモ、カルガモ、カワウ、カワセミ、キジバト、キンクロハジロ、シジュウカラ、トビ、ノスリ、ヒドリガモ、ヒヨドリ、ムクドリ、メジロ