2019年最後の大物に挑む(板倉町農耕地~渡良瀬遊水地 ※前編) | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

早朝、始発から出発し、朝7時に板倉東洋大前駅に。

昨冬初めて訪れた板倉農耕地から渡良瀬遊水池を目指すルートで

あの時撮れなかったハイイロチュウヒを狙うことにしました。

飛来地は渡良瀬が特に有名ですが、板倉農耕地にも訪れるらしく

両方を歩いていればエンカウント率も上がるかな……という狙いです。

 

日が短くなって、朝7時でも微妙にまだ薄暗いです。

 

 

 

 

 

朝、駅前で遭遇したツグミです。

(この周りに生っているリンゴみたいな実、何だったっけな……)

 

 

 

 

 

 

ジョウビタキ(左)やカシラダカ(右)など、

割とオーソドックスな冬鳥なら普通にエンカウントします。

 

 

 

 

 

昨冬初めて(今年の新顔です)撮影したミヤマガラス

今回も集団で電線にとまっていました。

飛来数が多くてカラスゆえにサイズも大きいため

この時期であれば板倉農耕地に行けばまず見つかります。

ただし一般的なハシブトガラスよりも遥かに警戒心が強いため

接写するのは困難です。(カワセミなんかの方が遥かに近づきやすいほど)

 

 

 

 

 

ミヤマガラスのいる風景です。

電信柱の目の前を通過しようとすれば高確率で逃げられます。

(車が通過するだけだと逃げないこともあります)

 

 

 

 

 

クローズアップ。嘴の付け根が白いのが特徴ですが

ある意味で「すぐ逃げる」というのも見分けのポイントです。

 

 

 

 

 

多分ミヤマガラスよりも小さい(はずの)チョウゲンボウ

逆光かつ斜め後ろからということで写真としてはイマイチなのですが

こちらを睨む目が妙に印象に残りました。

というか怖い。何かを見透かされている感じがある……

 

 

 

 

 

枯れ草を齧りとって獲物(虫)を探すオオジュリン

以前までは割とどこでも遭遇していた気がするのですが

何となくここ数年、本ブログでは登場率が低い(会えない)ですね。

 

まあこれは、以前まで境川遊水池や舞岡公園などの

ヨシ原のある公園ばかり巡っていたからかもしれません。

最近は訪問エリアが広がり、以前のように同じ公園に常駐することが少ないため

ある意味ではやむを得ないと言える……のかも?

(オオジュリンがそんなに減っているという認識はありませんが如何でしょう?)

 

 

 

 

 

この界隈ではお馴染みの気球

広々としたフィールドだからこそのお楽しみですね。

この日は幸運にも雲ひとつなく、良い画が撮れました。

 

 

 

 

 

それにしても、ここまで低い位置を通過するのに遭遇したのは

これが初めてかもしれません。籠に乗っている方も見えましたし、

炎を噴射している様子も音つきで確認できました。

シュゴーッ!シュゴーッ!と、

近くで聞くと結構音が激しいです。

 

 

 

 

 

ビルひとつない農耕地の真っ只中というだけあり

通常ポケGOを起動してもほとんど成果が挙がりません。

一応、少し外れた所にちらほらとポケストップがあり

ポケモンはその周辺に集中して出現しますので

見方によっては効率の良い狩りができる……とも言えます。

 

さて、ポケモンはともかく、

お目当てのハイイロチュウヒは板倉農耕地に出現せず、

それどころか無印のチュウヒも現れませんでした。

このまま待機しても期待はできない……と判断し、

昼食のこと(前回は遅すぎていつもの道の駅の食堂が閉まっていた)もあったので

早めに引き返し、渡良瀬遊水地に向かうことにしました。

 

 

 

 

 

道中、再び板倉東洋大前駅近くに戻ってくると

草原の中にケリの集団を確認。6~7羽はいたはずです。

本ブログでは平塚市内の田んぼでしか撮れていない鳥でしたが

ここでは割と住宅地に近い位置で観察できました。

 

 

 

 

 

ケリをクローズアップ。

多分これまでの中では一番鮮明に撮れたはずです。

平塚の個体よりも若干警戒心が薄かったかもしれません。

 

 

 

 

 

ちなみにこれが、ケリのいた場所から50m弱の所で撮った街並です。

最近駅前を中心にニュータウン開発が進んでおり

オサレな外見の新しい家が増えつつあります。

 

が、この界隈でこれだけ開発が進んでいるのは駅前くらいのもの。

後編でお送りする渡良瀬遊水池周辺は、相変わらずヨシ原の大パノラマです。

果たして、目当てのハイイロチュウヒは撮れるのか?

今年の新顔コレクションを美しく(?)締めくくれるのか……詳しくは後編で。

 

 

 

≪後編に続く≫