熱帯植物館で取材がありましたため、
今日は夢の島公園に行ってきました。
……急に真夏になったので、新木場の駅からの道が拷問でしたが。
来年の東京オリパラではここでアーチェリーの競技をするらしく
現在、会場建設中となっています。
「夢の島」ということで、元々がゴミの埋立地で
実際今も深く掘るとゴミにエンカウントしてしまうらしいのですが
今では結構緑の多い公園で、ゴミ山の面影はありません。
そんな園内で目的地目指して歩いていると、
写真の街路樹にキラリと光るものが……。↓
なんと、あのタマムシが歩いていました。
もっと自然豊かな場所にしかいないと思っていたのですが
(実際私がこれまでに遭遇したのも、郊外の里山系の公園ばかりです)
よく考えると食用としているのはエノキやケヤキなどよくある樹木なので
色々と植樹されている都市公園はむしろ暮らしやすいのかもしれません。
ちなみにこのタマムシ、日差しの強い日ほど活発に活動するのだとか。
だからといってこんな暑いのが続くのは勘弁願いたいところです(汗)。
この個体はさすがに急な暑さに耐えられなかったのか
幹に巻かれていた布の裏側に隠れてしまいました。
(中央に微かに翅が覗けているのですがわかりますか?)
こういう真夏だと花もしおれると思われがちですが、
夢の島公園では猛暑日でもきれいに咲く「夏花」の試験栽培や展示が
熱帯植物館(写真奥にある丸い屋根の建物)のすぐ隣で行われています。
実は日本の花卉生産スキルは、オランダと並んで世界トップクラス。
もちろんオリパラのために研究されている面もありますが、
これからの環境変化が著しい中でも景観美を損ねないようにと
然るべき研究や品種選別が日々進められているのです。
「夏花」のバリエーションは非常に多彩で、
ニチニチソウ、センニチソウ、ペチュニア、ペンタスなど、
最近街中で見かけるようなものも多数見かけます。
中には巨大なハイビスカスや、逆にコンパクトサイズのヒマワリ(写真)なども。
里山ガーデンの記事でも過去にちらと触れましたが
こういう園芸品種の花も、昆虫達にとっては蜜源つまり食事処となり
それを狙う肉食昆虫などの招致にも繋がるため、侮れません。
実際、上の夏花花壇は試験栽培場でありながらチョウやハチがよく飛来します。
最後に一応、夏に強い花はどんどん研究されていますが、
人間の身体は急に猛暑日に適応できるようには進化できません。
一匹ならともかく、都内で複数匹のタマムシにエンカウントしたら
熱中症の危険が迫っていると警戒した方がいいでしょう(汗)