最終章って言ったばかりなのに(軽井沢タリアセン) | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

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雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

1週間たたない内にもう1回軽井沢へ。

でも今回は旅行でなく、半分は仕事(?)です。

厳密にはまだ取材ではなく、まあリサーチといいますか……。

 

 

 

 

 

 

今回紹介するのは、連休中の旅行で行けなかったスポットです。

軽井沢タリアセンという、駅から見てレイクガーデン側にあるレジャー施設です。

レイクガーデンからだと5km以上離れているので、

ちょっと徒歩では行けないな……ということで前回はやめました。

(タクシー呼んだらとんでもない額になっちゃいますしね)

 

湖を中心としているタリアセン。自然公園風の落ち着いた雰囲気です。

アイガモらしき鳥が放し飼いにされていました。(右写真)

この日はちょっと暑かったらしく、日陰で座っているのを何度か見かけました。

 

 

 

 

 

さて、ここで撮っておきたかったのがコレ。

前回の軽井沢連休編でも登場したサクラソウです。

タリアセンは特に数が多く、かつ花壇でない場所にも結構生えていて

普通に間近で観察できるので、田島ヶ原(さいたま市)とはまた違う魅力があります。

(特に、他の背の高い植物(ノウルシなど)に埋没しないのがメリットです)

 

 

 

 

 

こういう林縁の斜面なんかに生えている姿が目立ちました。

河川敷とはまた違う環境ですが、元気に咲いています。

 

 

 

 

 

サクラソウを探せ!

(拡大して探してみましょう。すぐ見つかるけどね……

 

 

 

 

 

 

ちなみにサクラソウは軽井沢町の花。

右写真のように車道の柵なんかに採用されている所もあります。

 

 

 

 

 

ニリンソウもたくさん咲いていました。

サクラやサクラソウ、バラなどと同様、

こちらも平地より大幅に開花期が遅れてきます。

 

 

 

 

 

これもまた雑木林の林縁を好むようですが、その数が尋常でなく、

場所によっては斜面をぶわーっと覆うように咲きます。

上の写真……これはシロツメクサではありません。全部ニリンソウです。

 

ドンピシャの時期に訪れれば、

サクラソウと一緒に斜面で群落をつくっているシーンが見られるのだとか。

本当はそれに期待していたのですがちょっとタイミングがずれました(汗)。

 

 

 

 

 

 

下記のとおりおしゃれな別荘風の建物が多いタリアセンですが

野鳥の森ほどではないにせよ樹林帯が多いため、野鳥も多く訪れます。

先日の旅行時に撮影したコガラ(左)と多分コサメビタキ(右)です。

何気に、コガラは過去一番の良い写りかも?

 

 

 

 

 

 

昼食はレストラン……に行こうかと思ったのですが

休日ゆえに人が多く並びそうでしたし、予算的な都合もあって(汗)

ハンバーガーだけで済ませました。でも、このハンバーガーが美味かった。

信州黒毛和牛100%だけあって、一味違う肉の旨味……。

私はここにアボカドをトッピングしてもらいました。

 

これだけなら(軽井沢にしては)割とリーズナブルに済んだはずなのですが

ついモカソフト(右)まで食ってしまったので結局昼食で1200円を越えるハメに(汗)。

まあ、それでもランチセットよりはお安く済ませられました。

 

 

 

 

 

 

上にも書きましたとおり、湖の周りにおしゃれな洋館が多いのがここの特徴。

風景画のモチーフなんかにはちょうどよさそうです。

特に左の建物「睡鳩荘(すいきゅうそう)」は森と湖、そして館との調和が見事。

右の薄いブルーの建物は、深沢紅子という画家の「野の花美術館」です。↓

 

 

 

 

 

その名の通り、野の草花の水彩画が多数展示されています。

ここのシンボルであるサクラソウほか、軽井沢界隈に咲く山野草が中心です。

 

 

 

 

 

広場の片隅にさりげなく咲いていたフデリンドウ

芝生の隙間から普通に生えてきていましたが、

目立たないので踏んづけてしまう可能性大です。

 

平地の公園でそんなことまで気にする必要はないでしょうが

ここでは一応、芝生を歩く時でも足元には注意しましょう(汗)。

 

 

 

 

 

園内で一通り撮影を済ませ、仕事の打合せも終えてぶらぶらしていると

なんか黄色い鳥が真上にやってきました。

最初はアオジかと思い(高地であればこの時期いてもおかしくない)ましたが

よく見ると胸毛の模様がなく、あちらよりスッキリとしています。

(一瞬キセキレイかと思ったくらいです)

 

 

 

 

 

横からのアングルがこれです。手持ちの鳥類図鑑で確認し、

アオジと同じホオジロ科であるノジコだと判明しました。

もちろん新顔ですが、ここはガチの長野県なので

果たして登録していいのか微妙かなり微妙。

 

遭遇率・・・1 (首都圏での遭遇率は低い)

インパクト・・・3

美しさ・・・4 (クリーンな黄色が目立ちます)

俊敏性・・・5

 

 

平地……たとえば舞岡公園あたりに本種が出現した場合には

たちまちSNSをはじめとしたWeb上で情報が飛び交い、

大砲を担いだバードウォッチャーが殺到することでしょう。

 

タリアセンではこの日だけで3回エンカウントしました。

 

 

 

 

 

ちなみに「ノジコ」で画像検索をかけると

某海賊漫画に登場する女性キャラの画像が多数ヒットします。

 

にしても本種といいタシギといいクイナといいロビンといい

それなりに鳥に精通していないと知らないような種をキャラ名に採用する辺り

尾田先生はバードウォッチャーだったりするんだろうか?

 

 

 

 

 

タンポポに乗っかるモモブトカミキリモドキのメス

股が太いのはオスだけの特徴で、メスはご覧の通りです。

新顔かと思って熱心に撮ってしまい、後でちょっと後悔しました(汗)。

 

 

 

 

 

帰りがけ、電線に止まるコムクドリを発見。

都心だと無印のムクドリがよくやることですが、

この日は1羽も姿を見かけませんでした。

 

この日1回だけで判断できるものでもないのかもしれませんが

やはり都心と信州では暮らす生きものがガラリと変わるようです。

この先、昆虫シーズンがどうなるのか気になるところですが

さすがに私の月給でそう何度も軽井沢に行くわけにはいきません(汗)。

 

 

 

 

【5/11 軽井沢タリアセンで撮影した生きもの】

鳥類・・・アイガモ、エナガ、カイツブリ、カワラヒワ、キジ、キジバト、コガラ、コサメビタキ、コムクドリ、セグロセキレイ、ツバメ、ノジコ、ヒヨドリ、ホオジロ

昆虫類・・・アメンボ、モモブトカミキリモドキ

 

 

【5/11 軽井沢タリアセンで捕獲したポケモン】

エイパム・・・8

コダック・・・1

ゼニガメ・・・1

タマザラシ・・・1

ドゴーム・・・1

フシギダネ・・・2

プリン・・・1

ブルー・・・1