里山の小さな贈りもの(里山ガーデン~四季の森公園) | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

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雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

今年もやっているガーデンネックレス横浜のイベント。

みなとエリア(旧みなとガーデン)と里山ガーデンで花と緑の催しが開かれ、

連日賑わっています。既に会場には仕事・プライベート双方で

何度も足を運んでいますが、本ブログにUPするのは今年はこれが初めてです。

出展の内容は昨年にほぼ準じていますが、今年はバラ関連の新しい催しが

計画されているようなので、5月初旬以降のみなとエリアが必見です。

 

写真は里山ガーデンに向かう前、鶴ヶ峰のバス停近くにあったマンホール。

2017年の緑化フェアの際に設置されたっぽいですね。

 

 

 

 

 

 

里山ガーデンで見かけたカントウタンポポ(左)とシオヤトンボ♀(右)。

カントウタンポポはよく見かけました。わざわざ植えたとも思えないので

恐らくはガーデンに転換される前から生えていたものでしょう。

でなければ、オープン後に種が飛んできたのかもしれません。

 

 

 

 

 

 

ヤマトシジミ(左)とビロードツリアブ(右)。

アブの方は時期的にそろそろ見納めかもしれませんね。

 

 

 

 

 

菜の花畑の方では、昨年同様にこいのぼりの群れが泳ぎます。

よく見るとレッサーパンダをモチーフにしたものが(汗)。

もちろん隣接するズーラシアにちなんだものでしょう。

 

ちなみに池にはドジョウだのオタマジャクシだのの姿が見られます。

一方、昨年より少々菜の花畑の面積を削ったような気もしましたが

何か理由があるのでしょうか?

 

 

 

 

 

キックボード(?)の体験イベントのようなものも。

こういう催しは期間限定……というか、

里山ガーデン自体が依然として期間限定オープンなんですよね。

(夏・冬は大花壇の植え替えがあるため、閉鎖されています)

 

 

 

 

 

ソフトクリームの乗ったイチゴジェラート。

最近暖かくなってきたので、歩いていると汗かきましてね……

ついこういうのを買ってしまいます。

 

ただ、4月上旬あたりの妙に寒くなった時期はさすがにパス(汗)。

 

 

 

 

 

入口のウェルカムガーデン。

今年も三上真史さんがデザインされたようです。

ちなみにガーデンベアの像ですが、

ここ以外にみなとエリアにも複数設置されています。

 

 

 

 

 

メインの大花壇。この時は4月中旬でしたが、バックにはサクラの開花木が。

前述のとおり開花後に寒い日が続いたため、散らずに残っていたようです。

先日の石砂山の件も含め、サクラを長期間楽しめたのは嬉しい話ですが

当のサクラの健康状態が大丈夫なのかはやや心配です……。

 

 

 

 

 

相変わらず、草丈の高低差が大きいので立体的な花壇です。

大花壇全体が「混植」を基本としていますが、

写真のように不規則でよりワイルドな雰囲気の所もあれば……。

 

 

 

 

 

混植ではあるものの、ある程度の規則性を持って植えられている箇所も。

闇雲に種をまいたり苗を植えたりしているわけではなく、

俯瞰で見た時に見栄えがするよう、ちゃんとデザインされています。

 

 

 

 

 

園内の一角に群生していたイカリソウ

岩の隙間なんかからも生えていますが、何となく昨年より増えたような気がします。

フェアのために植えたものでないからかもしれませんが、

相変わらず会場では開花情報が告知されていません。

数は多いものの、もうさすがに今は花も散っていると思われます……。

 

 

 

 

以下、四季の森公園に移動後です↓

 

 

 

 

 

久々に見かけたウグイス。距離はかなりあったものの

新規カメラのおかげで歴代トップクラスの良い写りに!

 

ぶっちゃけ、方々の生物で「歴代トップの写り」を

更新し続けている昨今です。それくらい画質の差がありすぎます……。

 

 

 

 

 

暗い林床部、水際に姿を現したシメ。まだ残っていたんですね……。

ちょうど食事中だったらしく、何かをくわえています。

銀色だからか、嘴が何だか金属製の作り物みたいです。

 

 

 

 

 

自生ランの多い四季の森公園ですが、

さすがにこの時期はマダツボミのものがほとんど。

何となく形でわかるかと思われますが、これはエビネです。

ちょうど今くらいか、あと1週間後くらいが見頃じゃないでしょうか。

 

 

 

 

 

ん、ちょっと開花している株もあるぞ。

 

 

 

 

 

かと思えばちょうど見頃を迎えた株もありました。

上の3つ、いずれもほぼ同じような位置に生えていましたが

ここまで開花段階がズレるというのも面白いです。

 

 

 

 

 

 

シュンラン(左)とチゴユリ(右)。シュンランについてはさすがにもう見納めか?

チゴユリの方は結構な株数が固まって開花していました。

ほか、ニリンソウも結構な群落を作っています。

 

 

 

 

 

田んぼの淵に生えていたレンゲの花。

だいぶ昔に入ってきた中国原産の外来植物なのですが

何気に昨今の里山ではこの花を見かけることはほとんどありません。

ミツバチの蜜源として優秀らしいですが、ハチはハチで他の蜜を探すため

最近減ってきてはいるものの大きな問題にはなっていないようです。

 

きれいな花ではあるので、外来種といえどちょっと寂しいですけれどね。

 

 

 

 

 

おっと、ヒトリシズカです。十中八九自生のものではないかと。

何気に石砂山以外では初めてマトモに撮った気がします。

 

まだ時期は早かったものの、山野草各種やウグイスなどの嬉しい出合いもあり

なかなか充実した散策となりましたが、一番の贈り物は「最後」にありました。

公園を出て帰宅しようとした矢先、見慣れないものが……。↓

 

 

 

 

 

思い切り拡大しているので一瞬わからなかったかもしれませんが、

胸部の赤いアリ。ただ、よく山で撮るムネアカオオアリとは違い

湾曲した鋭いトゲが生えているのがわかりますでしょうか?

正体はそのままトゲアリ。フラッシュのせいで色が飛んじゃっててスミマセン……。

 

遭遇率・・・2 (何気に絶滅危惧Ⅱ類)

インパクト・・・2

美しさ・・・3

俊敏性・・・3 (動き回るので結構撮りにくいかも) 

 

 

そのトゲは何に使うのか? 方向からして攻撃には使いにくそうなので

まあ外敵からの防御用とか……そんなところでしょう。きっと。

 

古木の洞なんかに営巣するタイプのアリで、雑木林を好むそうです。

逆に鬱蒼とした深い森は好かない様子(まあほとんどの生きものがそうなのですが)。

雑木林の減少に伴い最近は大分数が少なくなっているという話を聞きます。

(ちなみに私は、子供のころに1度だけ遭遇したことがあります)

本種がこうして集団で観察できたということは

やはり四季の森公園の環境は健全ということなのでしょう。

 

小さいながらも、豊かな自然を象徴する新顔。大きな収穫です。

 

 

 

 

【4/14 里山ガーデン~四季の森公園で撮影した生きもの】

鳥類・・・ウグイス、キジベト、シメ、ツバメ、ハクセキレイ

昆虫類・・・シオヤトンボ、ツマキチョウ、トゲアリ、ナナホシテントウ、ナミテントウ、ニホンミツバチ、ヒロードツリアブ、ベニシジミ、ミヤマセセリ、ヤブキリの幼虫、ヤマトシジミ、ルリタテハ

その他・・・ドジョウ、ニホンヒキガエルのおたま

 

※移動が激しくて余裕がなかったため、ポケGOの記録はありません