【番外編】“動物”に主役を掻っ攫われる(伊豆3日目 -伊豆シャボテン動物公園ほか-) | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

……3日目の前に、ちょっとだけ2日目の記録も。

(こうしないと前回が長くなりすぎたので)

小室山公園から坂を下り、海岸線に出たところです。

ここからホテルのある伊東駅までは実は然程離れていないのですが

道中は歩道がほとんどない(人が歩くことを想定していない)ため

素直にバスなどで移動するべきでしょう。

 

小さな岩の上に降りていたのは、ユリカモメです。

ミサゴやクロサギでもいたら嬉しかったのですが、残念ながらお留守でした。

 

 

 

 

 

帰る途中、こんなスポットが。

大きな潮の満ち引きによって、穴からブシュウウッと海水が噴出してきます。

その名のとおり「汐吹公園」という公園内にあり、

なかなか近くで見るとインパクトがあります。

 

 

 

 

 

暖かかったせいでしょうか?

越冬中のはずのツチイナゴが元気に飛び回っていました。

まあ、一匹だけでしたが……(汗)。

 

 

 

 

 

ついでにこんな奴にも遭遇。

イセリアカイガラムシという、その名の通りカイガラムシの仲間。

しかもオーストラリア原産の外来種であり、

世界的に悪名の知れた樹木の害虫なのだそうです。

インチキで2019年の新顔に入れようとしているオジロビタキらを除くと

まさにコイツこそが今年の新顔第一号ということに……!(嘆)

 

遭遇率・・・1 (実は減少しているらしい)

インパクト・・・2

美しさ・・・2

俊敏性・・・1

 

 

後ろのホイップクリームみたいな部分は身体ではなく、実は卵のう

大きな卵を抱えたメスなわけですね。駆除しておくべきだっただろうか……。

なお、アメリカでは天敵となるテントウムシを導入して大幅な駆除に成功し、

日本でもそれを実施したらしく、実はかなり数は少ないのだとか。

その手法の是非はともかくとして、あまり関東圏で見る機会はないらしいので

見かけたら撮っておいた方がいい……かもしれません。

その後は、樹木のためにも駆除しておいた方がよさそうです。

 

 

 

 

 

 

ここからやっと3日目です。有名な伊豆シャボテン公園へ。

昔来たことがありましたが、いつの間にかシャボテン“動物”公園に……。

 

 

 

 

 

園名のとおり、動物園としての側面の方が強く

サボテンは確かに見られますが、そこまで多いわけではありません。

ガーデン雑誌の編集者なので多肉植物のナウい(古)情報を

ここで入手しようと思ったのですが、残念ながらあてが外れてしまいました……。

 

まあ、こういう写真撮影を意識した優秀(?)な動物が多く

動物園としては非常に楽しめるスポットではありましたが……。

 

 

 

 

 

なんと、クジャクが放し飼いに!

大変美しいですが、本来野生のクジャクはヘビなども食べてしまうという

猛禽類に比肩する強い鳥。人馴れしてるとは言え、皆さんちょっと怖がっていました。

 

 

 

 

 

 

一応、温室ではたっぷりとサボテンが楽しめました。

花の咲いている個体もあり、結構来園者の方々は楽しまれていたようです。

どうしても動物園の方が盛況ではありましたけどね……。

 

 

 

 

 

そして、動物に惹かれてしまうのは私も同じでした……。

当たり前ですが野生のドブネズミが目の前に現れたので

ついつい夢中で接写してしまいました(汗)。

至近距離で動かなかったため、上野公園での初対面時より遥かに鮮明。

皮肉にも、毛の一本一本まで鮮明に見えるほどの良い写り。

 

……でも、しゃーないです。

サボテンは動かないけどコイツはいつまでもジッとしていてくれないので……。

 

 

 

 

 

正月旅行の締めがドブネズミというのもアレだったので

一応シャボテン公園らしいものを最後にご紹介。

このウチワサボテンについている紫色の太鼓みたいな塊、

実はサボテンの実なのです。

サボテンの自生する地域では「食用」にもされるのだとか。

 

 

 

 

 

シャボテン公園らしくというべきか、このサボテンの実のソフトクリームが!

早速、買い食いすることに。味は……甘酸っぱくて美味しいびっくり

想像以上の果物っぽさに感動しました。これなら現地でも人気かも?

ツツジソフトやバラソフトと違い、明確に実ならではの味がするので

ぜひ一度はご賞味いただきたい一品です。

 

 

 

 

 

 

最後に……実だけではなく、実はウチワサボテンも食べることができます。

自生地周辺では野菜感覚で売られているのだとか。

ただし、ちゃんとトゲは取り除いて食べるみたいです。当たり前ですかね(汗)。

 

で、このサボテンの葉を具にしたグリーンカレーなるものがあったので

購入し、先日ようやく食してみました。味は……普通に美味しい。キョロキョロ

サボテンの葉らしきゼラチン質っぽい塊はありましたが

アレが本当に葉だったのかはやや判然としなかったりします。

言い換えるなら、ほとんど「サボテン感」を感じず食べやすいものだったということ。

もし公園に行かれることがありましたら、ネタとして検討されてみるのもいいかも?

 

 

 

 

【1/1~3 伊豆旅行で撮影した生きもの】

鳥類・・・アオサギ、アオジ、イソヒヨドリ、ウミネコ、エナガ、オオセグロカモメ、オオバン、カルガモ、カワウ、カワセミ、カワラヒワ、キセキレイ、コゲラ、コサギ、シジュウカラ、ジョウビタキ、シロハラ、セグロセキレイ、トビ、ハクセキレイ、ハシボソガラス、ハヤブサ、ヒヨドリ、マガモ、メジロ、モズ、ユリカモメ

昆虫類・・・イセリアカイガラムシ、ツチイナゴ、謎のガ

その他・・・タイワンリス、ドブネズミ、謎のムカデ