2日にわたって粘った結果w(平塚市内某所~花菜ガーデン) | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

今年初めてケリを撮影した平塚市内の某田んぼ。

何でも秋には渡りのシギ・チドリが飛来すると、

それも今までの撮影リストに入っていないものが来るらしいと小耳に挟み、

3連休を活かして行ってまいりました。

 

平塚駅からバスに乗って来るのですが、交通費がそこそこ嵩むため

地雷は踏みたくないところ……でしたが初日は見事に地雷

いた渡り鳥といえばコチドリくらいなもので、他はほとんどサギばっか(写真)

しかも途中から雨が降りだすなどもう散々。

昆虫や猛禽類でそこそこの成果があった先日の【権現山ケース1】に比べても

明らかな地雷であり、正直に「来るんじゃなかった」と思いました(呪)

 

 

 

 

 

あなたの翅と同じで、私の心も荒んでます。

田んぼの淵でヒバカリの轢殺体を見てしまいました……なんか空しいorz

 

あまりにも何も撮れなかったのでこの日は以上で終了。

2日後にやや天気が回復した時を見計らい、再度足を運びました。↓

 

 

 

 

 

 

幾分か天気がマシになった2日目、田んぼの淵をぶらりと散歩。

トノサマバッタ(左)やショウリョウバッタのほか、アメリカザリガニも見られました。

ジャンボタニシ(スクミリンゴガイ・外来種)が多かったのが気になるところ。

 

 

 

 

 

空も~飛べ~るはず~♪

威嚇したところで私の手からは逃れられません。イヒッ。

 

 

 

 

 

天気がよかったためか、この日の方がサギの出てくる頻度も高かったです。

写真だと5羽首を出していますが、左奥の方にもう1羽いますね。

写真はすべてダイサギと思われますが、一部でチュウサギも見かけました。

 

 

 

 

 

結局この日もシギ・チドリはほとんど確認できなかったのですが

1羽だけ、見たことのない鳥の姿が……。

写真は毛づくろい中。立ち上がったところでクローズアップを試みます。↓

 

 

 

 

 

これです。見覚えのないフォルムで、図鑑で調べてもさっぱりわからず……。

色々人に聞いたりWeb検索してみた結果、

現在ムナグロ説ダイゼン説の2つが有力となっています。

いずれも冬羽という前提だそうです。

 

本ブログではダイゼンの撮影記録は豊富にありますが

ムナグロはまだ未撮影。新顔登録できればと期待してはいますが

ダイゼンの可能性がある以上、安易に登録するわけにもいかず保留中です。

 

この位置からではこれが限界。

もし「これだ!」という見解がある方、いらっしゃいましたら力を貸してくださいませ。

 

 

 

 

 

上空を猛禽類が飛びました。形状からしてサシバと思われます。

この時期はちょうど渡りのシーズンなので、探せば結構上空に見つかるそうです。

ただ、とまっている姿はまだ撮ったことがありませんね。

 

 

 

 

 

アオサギと車が一緒にいる風景

 

 

一通り田んぼ周辺を歩いたところで、やや時間が余ったため

近くにある(といっても相当歩きます)花菜ガーデンに行ってみました。

訪れるのは2回目ですが、多分ブログにUPするのは初めてかと。↓

 

 

 

 

 

 

これが花菜ガーデンです。(入園料がかかるので要注意)

メインはバラなのですがまだ開花期に入っていないため、

この時期はちょっと閑散としています。

ただ、田園や果樹園を有するアグリゾーンなど、他にも見所はあり

植物の種類が多く池もあるので、そこそこ楽しめるかもしれません。

 

むしろこの日お客さんが少なかったのは、天気のせいじゃないかと。

ここ数年秋は毎年こんな感じですが、また空模様が怪しくなってきやがりました(呪)

スッキリ晴れたのは今日(9月28日)くらいなもんです。

 

 

 

 

 

 

お花畑と池さえあれば、チョウやトンボはそれなりに見られるもの。

キアゲハ(左)とマユタテアカネのメス(右)が現れました。

池の周囲ではギンヤンマが縄張りのパトロールをしていたほか、

撮影はできませんでしたがカワセミの姿も見かけました。

 

 

 

 

 

池はこんな感じ。注水植物が多いため、トンボにとっては嬉しい環境かも。

実際ギンヤンマはこの池を飛んでいました。

虫を追いかけている家族連れに遭遇。微笑ましいですね。

 

 

 

 

 

コキアはまだまだ見頃とは言えないっすね……。

あと1ヶ月くらいかな? ちょうどバラのシーズンと重なるかもしれません。

 

 

 

 

 

白いハギ(?)の花に掴まるクマバチ

ここでもやはり体重ゆえ、茎がしなってしまっています。

ちなみに額に黄色い紋があるのがオスで、ないのがメス。

この個体はメスですね。産卵管もとい毒針を持つので、一応気をつけましょう。

 

 

 

 

 

 

ギボウシなどの咲く野趣に満ちたガーデンも。

ここでは枝という枝にウスバキトンボ(右写真)がとまっていました。

2015年10月4日にUPした秩父ミューズパークの記事にて

本種の大量発生をネタにしたことがありましたが

あの時を彷彿とさせるものがありました。

写真じゃわからないかと思いますが、とんでもない数でした……。

 

 

 

 

 

これがそのウスバキトンボです。翅の根元にやや黄色味があり

4枚の翅すべての先端に黄色いスポットがあります。

どうもお盆の時期になると大量発生する習性があるみたいです。

 

ちなみに警戒心が強いらしく、他の赤トンボなんかに比べると捕まえるのはやや困難。

後ろから近づいて翅をつまむオーソドックスな手法が一番有効です。

 

 

 

 

 

ここではバラとクレマチスの混植を大々的に実施しています。

今はまだバラは咲いておらず、クレマチスもちょっとだけ。

両者の花が確実に同時に楽しめるのは、やはり晩春~初夏になります。

 

 

 

 

 

バラの枝には花がなく、代わりにウスバキトンボが止まっていました。

 

 

 

 

 

 

ヒガンバナは王道の赤だけでなく、多彩な色のものが点在していました。

まあしかし、普段行くような田んぼのあぜ道なんかで見かけるのは

ほとんどが赤か、運がよくて白くらいなものでしょう(汗)

 

花菜ガーデンは「神奈川県立花と緑のふれあいセンター」となっており

県立の植物園(?)として運営されています。

ゆえに人気のバラだけでなく、総合的に花と緑で魅せる施設となっているので

植物の種類が豊富で、基本的に四季を通じて何かしらの見所があるはずです。

 

ただし、風の向きや強さによっては

近隣の豚舎から香ばしいニオイが漂ってくるのがちと難点(汗)

バラ開花期にデートで行こうと考えている男性諸君は要注意です(マジ顔)。

 

 

 

 

 

 

帰りに、隣接する湘南農協 あさつゆ工房でジェラートを買いました(右写真)。

平塚産のイチゴ(左側)と小松菜(右側)のダブルでございます。

(地元産という言葉にどうしても弱い……)

 

小松菜のジェラートですが、本当に刻んだ小松菜が入っています(緑の点がそう)。

別に青汁みたいな味というわけじゃなく、普通に(?)美味しかったのでご安心を。

慢性的に野菜不足の私にはありがたいスイーツでした。

 

 

 

 

【9/13&15 平塚県内の田んぼ~花菜ガーデンで撮影した生きもの】

鳥類・・・アオサギ、カワウ、キジバト、コサギ、コチドリ、サシバ、セグロセキレイ、ダイサギ、ダイゼンorムナグロ、チュウサギ、トビ、ハクセキレイ、ムクドリ

昆虫類・・・アオモンイトトンボ、アメンボ、イチモンジセセリ、ウスバキトンボ、キアゲハ、ギンヤンマ、クマバチ、コバネイナゴ、シオカラトンボ、ジガバチ、ツクツクホウシ、トノサマバッタ、ベニシジミ、マユタテアカネ、モンキチョウ、モンシロチョウ

その他・・・アメリカザリガニ、スクミリンゴガイ、タニシ、ニホンアマガエル、ヒバカリ(死体)

 

※鳥探しに夢中になりすぎていたため、ポケGOの記録はありません(起動はしていましたが)。