スカイツリーと日本庭園ふたたび(清澄庭園) | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

取材で清澄庭園(江東区)に行ってまいりましたが、ちょっと時間があったため、

現地の雰囲気を実体験を基にさらに深く追究するという名目で

取材後に園内を軽く散策しつつ、鳥を探してみました。

仕事ついでで本当に「軽く」ですのであまり目ぼしい成果は得られませんでしたが、

ほんの数十分、都内の日本庭園を巡るだけでもそれなりに鳥に会えるものです。

 

写真のように、ここはスカイツリーにも結構近いです。

この点は向島百花園と共通していますが、庶民の草庭という雰囲気だったあちらと異なり、

清澄庭園は元々大名庭園であり、池を中心とした王道のデザインとなっています。

 

こういう人工物を背景に据える写真は、かなり好みが別れるようです。

都会的なコンテンツが一切視界に入らない庭園でなければ嫌だというような

かなり極端な日本庭園ファンも少なからずいると聞いたことがありますが

個人的に私は、近代建築と伝統庭園の融合したこういう風景が大好きだったりします。

(つーか東京都心部という立地で、高層建築を視界から完全に消すってのはどだい無理な話です)

 

 

 

 

 

 

この庭園の最大の特徴は、あちこちに配置された庭石

明治時代にあの岩崎弥太郎が土地を買い取って整備し、今の庭園の原型ができたそうですが

弥太郎はかなりの石好きだったらしく、日本全国から色んな石を集めて配置しており、

今でもなお当時のままで多くの庭石が残されています。

中には、今やもう掘り尽くされて手に入らない超貴重な岩石も!

 

岩石の詳細について語るとそれだけで1時間はかかってしまいますし

その辺りのお話は正式に取材記事として書かせていただくことになっているため

ここでは割愛します。 興味のある方はぜひ雑誌買ってください。

 

 

 

 

 

入口近くに咲いていた、フクジュソウ葉牡丹

マダツボミのものも多かったですが、今はちょうど満開期か?

 

 

 

 

 

こういう飛び石もあり、普通に渡ることもできます。

柵なんてもちろんありませんので、渡る際には自己責任で(汗)。

落ちても文句を言うのはやめましょう(爆)

 

周りにマンションが何軒か建っていますが、

庭園が一望できるのはなかなか嬉しいポイントじゃないでしょうか?

(その分、家賃が高くなりそうな気もしますが)

 

 

 

 

 

おなじみのアオサギ。こういう水景のある都内の日本庭園では、

最も大きくよく目立つ鳥です。清澄庭園lくらいの水辺の広さがあれば、

かなりの確率で観察できるはずです。

 

 

 

 

 

池にいたただのコイなのですが……怖い(汗)

 

ちなみに、結構なサイズのコイでもアオサギの犠牲になることがあります。

ただしアオサギの方も、飲み込むまでに相当な時間と労力を要しますので

あまり手(嘴?)を出すことがありません。

 

 

 

 

 

池を別角度から。離れ小島の岸辺に複数のカモの姿を確認しました。

住宅街の真っ只中の庭園でも、こうして冬にはちゃんと飛来するんですね。

ちなみに左の方にアオサギ(右向き)がいます。わかりますでしょうか?

 

 

 

 

 

 

ここで確認できたのはホシハジロ(左)とヒドリガモ(右)がメイン。

あと、キンクロハジロも数羽入っていました。

どうやら岸辺で休憩中の模様。この日はまだ例の大寒波に覆われていましたし、

カモといえど水に浮きっ放しでは身体が冷えてしまうのかもしれません。

 

 

 

 

 

 

園路をぶらぶらしていると、小鳥にもよく遭遇します。

ツグミ(右)はともかくとして、シロハラ(左)に会えたのはちょっと嬉しい話。

こう少し長時間滞在していたら、他にも面白いものが出てきたかもしれませんね。

 

入園料は向島百花園と同じ150円とかなりリーズナブルなので

もし近くに立ち寄ることがあったら、ぶらりと散策してみるのもいいでしょう。

30分もあれば十分に一周できるはずです。

また、山野草の数と庶民派のナチュラルな雰囲気が魅力の向島百花園に対し、

多彩な庭石(のものも)と庭園デザインで魅せる清澄庭園と、

ご近所同士ながら(管理している団体も一緒)きちんと棲み分けができているのも特徴。

どちらの庭園も3月中旬以降のサクラのシーズンが一番の見頃ですので、

同日にセットで散策してしまうのがいいかもしれません。

 

 

【2/6 清澄庭園で撮影した生きもの】

アオサギ、カワウ、キジバト、キンクロハジロ、シジュウカラ、シロハラ、ツグミ、ヒドリガモ、ヒヨドリ、ホシハジロ、ムクドリ、メジロ

 

【2/6 清澄庭園で捕獲したポケモン】

仕事中です。そんなんやってたらクビになっちゃう、危ない危ない……(嘘)