今日は小仏峠から高尾山山頂までを歩く、第2弾です。
途中の山道からは相模湖を望むことができます。
さすがに前日登った石砂山までは見えませんが、景観は抜群です。
斜面に群生する、コスミレというスミレの仲間。
名前に反してタチツボスミレなんかより花が小さいということはなく、
大きさで見分けようと思っても無駄。花・葉の色や形で識別しましょう。
木の根元にジョウカイボンが。
カミキリムシのような外見で一見草食に見えますが
実は小昆虫を襲う肉食性。昨年もそう紹介しましたね。
木の杭の上に5mm程度の小さなハムシが出現。
鈍い金属光沢を放ち、地味ながらもよく見ればなかなかの美しさ。
ムナキルリハムシといい、漢字で書くと胸黄瑠璃葉虫と思われます。
遭遇率 … 3
インパクト … 1
美しさ … 4
俊敏性 … 3
名前の通り胸部が黄色く、それ以外の部分はやや青みがかった黒色です。
暗がりのために(ある意味禁じ手の)フラッシュを使いましたので
多少本来の色とは違っているかもしれませんが、概ね名前どおりの配色。
主にヤナギの葉を食べるそうです。
景信山から歩くこと約1時間20分、小仏城山の山頂に到着しました。
こちらの方が広々としており、売店も大きめ。
敷物を敷いてピクニック・お花見なんてのも乙な楽しみ方でしょう。
(ちょうどこの時はサクラも最盛期でしたしね)
で、こちらの売店でもなめこ汁をいただきました。食べ比べです。
価格は250円で景信山と同じですが、こちらはなめこに加え木綿豆腐も入っています。
肝心の味ですが、まあ素材が同じで手の込んだ料理というわけでもないので
ほとんど変わりはありません。でも、なめこの量は景信山の方が多かったかも?
山頂広場にはウメあり、サクラあり、ツツジあり、スイセンあり……
ちょっとしたお花畑のようになっていました。
一般的な山頂のイメージとはずいぶん違いましたね。
(本家高尾山は人は多いものの、ここまで花は多くないです)
食事も含めて、小休止をとるにはうってつけでしょう。
ちなみにこの山頂にも、売店を始め複数個のポケストップが設置されています。
枝被り&花被りのヤマガラ。
高尾山界隈の野鳥としては代表種のような存在です。
ほんの一瞬だったので写りは残念ですが、コゲラもいました。
野鳥の鳴き声は随所で聞きますし、メジロ、ホオジロ、シジュウカラなど
都心の公園でもそれなりに見られるような種は結構見かけました。
アオゲラらしき鳴き声も聞こえましたが、残念ながら姿は見えず……。
待機していれば猛禽も出現したのかもしれませんが、
さすがに定点観察をしている時間はなかったので先を急ぎました(汗)。
小仏城山を後にし、今度こそ本家の高尾山へ向かいます。
麓(ケーブルカーの駅がある所)ではなく、
この山道を道なりに行くと、直接山頂広場に出るようになっています。
道中で見かけたイカリソウとセンボンヤリ。
いずれも前日に撮影した山野草ですね。
撮影にあたって藪に入る必要はなく、普通に山道から見える位置に生えています。
とはいっても群生ではないのであまり目立たず、
慣れていないと見つけるのには苦労するかもしれません。
写真だとUP・DOWNがやや激しいように見えるかもしれませんが、
実際歩いてみると大したことはありません。傾斜・道幅は石砂山の方がキツイです。
その分、体力・思考に余裕もできると思いますので
周囲に気を配り、昆虫や山野草を探してみるといいでしょう。
ただし、裏高尾から入って2つの中継地点を挟み
高尾山山頂までとなりますと距離は結構ありますので
ちりも積もれば山といいますか、やはり結構脚にきます(汗)。
しかも私の場合、前日に石砂山に登ったばかりですし……。
道中の展望広場より。
奥のほうに、微かですが富士山が見えますね。
なんとなく高尾山らしい雰囲気になってきました。
道幅が狭いところは、夏場は特に蚊の対策などを怠らないようにしましょう。
……そういえばデング熱騒動っで1年でほぼ収束しましたね。
さあ、見慣れた山頂広場まであと少し。
この最後の階段が一番しんどかったです(汗)。乳酸が蓄積します。
はーいやっと山頂に到着しました~(棒。足が棒だけに)
いつも見る高尾山山頂の光景ですね。日曜+快晴だけあって混んでいます。
山頂到着時点で12時を回っていたため、いつものお食事処 曙亭へ。
ホンシメジうどん(冷)をいただきました。
前も食った気がしますけれど、そこは気にしないでください(汗)
そもそもこの山頂で山らしい食事というと、
これか山菜うどんくらいしか見当たらないわけでして……。
だってほら、ここまで来てカレーとか嫌じゃん?(汗)
ちなみにお店ですが、結構混んではいたものの
お母さんや彼女(けっ)がお弁当作ってくれてた人らも多く、
ディズニーリゾートのアトラクションみたく長時間待たされたりはしません。
まあしかし、大事をとるのであればピークタイムの12時~13時は
外したほうがいいかもしれません。
食事後、山頂広場にミヤマセセリが出没。
昨年接写した個体と同じく、あまり元気がなかったのか
地面に降りてしばらく微動だにしませんでした。
ともあれこちらにとってはチャンス。存分に至近距離で撮影しました。
アオバセセリもたまにはこうして翅を休めたらどうか?と思いましたが
あれは翅を閉じてとまるタイプなので、こういう写真は撮りにくそうです。
(捕獲して強引に開かせるしかないかもしれませんが、極力避けたい)
動かなかったので回りこみ、ほぼ正面から1枚。
若干ぶれたのもありますが、毛むくじゃらすぎて顔がよくわかりません(汗)。
ギフチョウに通じるものを感じます。
プチながらも新顔と遭遇し、イカリソウやコスミレなどの山野草に
ミヤマセセリの接写など、第2章はなかなかの収穫。
締めとなる次の第3章では、沢伝いに高尾山を麓まで下ります。
ちょっとした嬉しい出合いもありましたので、ご期待くださいませ。
(第3章へ続く)