対猫型自動機械人形最終兵器(上野恩賜公園・不忍池) | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。


ちょっとイレギュラーですが、週末に向けて昨日の記録を急遽ご紹介!
上野恩賜公園サクラがちょうど見頃でした。
天気予報が少し変化して、どうやら日曜も雨が降らないようですので
もしよろしければお花見なんて如何でしょう?






ちょうど昨日上野で打ち合わせがありまして、
終わった後、会社に帰る前に公園内をぶらりと散策してまいりました。
ぶっちゃけサボりと言われればそれまでなんですが(汗)
一応やるべきことはちゃんとやっていますので、ご安心(?)ください。






この時期はまだユリカモメが残っているのですが
もうこの時期になると変色が始まり、頭の黒い個体が増えてきます。
これが彼らの夏羽。変色具合には個体差があるので
まだほとんど白い個体も見られます。






これなんかはまだほとんど変色していないですね(右側)。
ちなみに左側はウミネコ。色というか、大きさが一回り違います。
顔もウミネコの方が厳つく、強そうな印象がありますね。








ほぼ完全に変色したユリカモメをクローズアップ。
クチバシは鋭いですが、ウミネコと比べるとかなり柔和で大人しそうです。
実際のところは肉食傾向が強く、カモメらしい獰猛性もあるのですが
見た目が可愛いためか不忍池ではなかなかの人気者の模様。
ちなみに夏に繁殖しますが、その時期にはほぼ完全に日本から消えてしまいます。








杭にとまるユリカモメ。こちらを睨み付けて(?)います。
特に攻撃してくることはないですが、
エサをあげようとすれば恐れることなく飛んできます。
(もっとも、不忍池では全域でエサやりが禁止されていますが)








↑店主
(ちなみに拡大すればわかりますが、これはウミネコです)






シダレザクラも見頃になっていました。

今年は全体的にサクラの開花期が長いですね。
というか、完全に全域で一斉に開花して一斉に散るのではなく、
ぽつりぽつりとズレて咲き続くために長く感じるのかもしれません。






ボート場付近から撮影。湖の中を通る細道は
両サイドをサクラに囲まれています。風流ですな。








これは鬱金桜(ウコンザクラ)
名前の通り、鈍い金色を帯びた白色の花(八重咲き)が咲きます。
こういう色の花を咲かせる桜は、なんとこれ1種だけだそうです。
本来の満開期は4月中旬ということらしいので
全体的に花期が遅れている今年は、もうしばらく楽しめそうですね。
ただ、そんなにたくさんは植栽されていないのであしからず(汗)

ちなみに飲み会の前に飲むウコンは、ショウガの仲間で完全な別物です。






平日昼間ながら、結構人が来ていました。ボート客も多いです。
何より天気が良好なのが嬉しいですね。
如何せん先週末は酷い目にあいましたから(呪)






バックにスカイツリーを据える、お気に入りのアングル。
ちなみに中央のボート小屋の上に白い点がたくさんありますが、これ全部カモメです。
ユリカモメウミネコ8:2くらいの割合で羽を休めています。






一方、冬ガモはもう大分北国に旅立ってしまったようですが
まだ何羽か残っている個体も見かけました。
写真はオナガガモ。何やら水浴び→羽ばたき→毛づくろいのサイクルを
延々と繰り返していました。旅立ちの前に行水しているんでしょうか?








橋のすぐ近くにハシビロガモが来ていました(洒落ではなく)。
こうして至近距離で見ると、変な顔(爆)ですが配色はオサレですね。
結構これの写真撮っている人も多かったですよ。(^^)








おおっと、これはちょっと嬉しい出合い。
ヨシガモが現れましたよ(写っていませんがすぐ後ろにメスもいました)。
以前皇居のお堀に現れたのを紹介したことがありましたね。
とはいえ、オナガガモとかみたいにコンスタントに見られるものでもなく
基本警戒心が強いので、ここまで近くで見られる機会はあまりありません。

配色が綺麗なので近くに来てくれたらさぞかし人気者になるでしょうが
やはり数が少なく、臆病なのか岸辺には近づいてきてくれなかったので
気づいていたのは(多分)私だけでした。ちょっと残念……。



とまあ、打ち合わせのついでゆえにスーツコート姿でしたが
カモを追いかけている分には然程不自然なことでもないですし
サクラのシーズンだけにカメラを持っている人も多く、
悪目立ちすることはありませんでした。ここまでは。

引き続き池の散策路をぶらぶらし、駅方面に向かおうかと思った矢先
茂みの中で何者かがガサゴソと動きました。↓








ぬお!? そこにいるのは……。








まどうことなきドブネズミ
都会に住み着く哺乳類。それも、本来であればあまり嬉しくない種であり
拒否反応を示す人もさぞかし多いだろうと思われますが
何を隠そう、本ブログではこれもまた新顔だったりします。

遭遇率 … 4

インパクト … 4

美しさ … 1

俊敏性 … 4


一応これも野生の生きものですし、の一種ではありますしね。
ああ、でもこれより先に厚木でシカを撮れてよかったな~と。
だってほら……獣を撮りたいと散々連呼した挙句
2017年最初に撮った新顔の獣がコレじゃあ、やっぱモニョモニョしますし(汗)。








かなり俊敏に動き回り、やがて水路の中に消えていきました。
ドブネズミという名前の通り、こういう水場が好きなようです。

光が足りない上にとにかくちょこまか動き回ってくれたもので
画像がブレまくって鮮明に撮れませんでした(汗)
何より、これにカメラを向けてシャッターを切るサラリーマンが
周りからどう見えるかというのが問題なわけでしてね……。

でも、街中で暮らしていると
実はあまりネズミって直接目にする機会がなかったりしません?
夜行性の傾向が強いですし、公園のような開けた場所には
基本そんなに出てくることがないので、とても身近な存在でありながら
実はあまり馴染みがなかったりする……そういう存在のように思えます。
それだけに、個人的にはこうして出合えたのはちょっと嬉しかったりもします。

ちなみにこのドブネズミ、いつから日本にいるのかはよくわからないそうです。
室町時代だという説もあれば、飛鳥時代とか、旧石器時代から既にいたとか、
とりあえずかなり昔からいるらしく、近代になって人的に導入された
ウシガエルやアメリカザリガニ、インコなんかとは一線を画しているそうです。






さすがにネズミで締めるのはアレかなと思いましたので、
公園のサクラをちょっとご紹介。大分傾いているのが心配ですが
これはより空間に余裕のある方向にサクラが伸びようとした結果です。
街路樹なんかを見てみると、どれも車道に向かって枝が伸びていますよね?
あれと同じことです。

ところでこのサクラ、根元に近いほうは葉桜になりつつあるのに
先端近くはほぼ満開です。1つの株の中でも「花期」がずれるという
傍から見ると不思議な現象ですが、
これは仕様なのか?それとも今年の気候ゆえのイレギュラーな現象なのか……。






平日昼ながらもお花見客がたくさん。
中には明らかにリーマンとしか思えない方もいらっしゃいました。
ええ、そういうのもいいんじゃないかな?という気がしますけどね。
閉め切ったオフィスで机に向かってばかりいると、辟易しますし(汗)






そうそう、今売店でコレが売られています。
サクラの香りあふれるピンク色のアイスを包み込んだシューアイス。
お値段は180円。ここに限らず、都立公園の売店では軒並み売られています。
お花見と一緒に、ぜひどうぞ!



【4/13 上野恩賜公園・不忍池で撮影した生きもの】
鳥類
・・・ウミネコ、オオバン、オナガガモ、カルガモ、カワウ、キンクロハジロ、ダイサギ、ハシビロガモ、ムクドリ、ユリカモメ、ヨシガモ
その他・・・ドブネズミ

★さすがに仕事ついでだったので、ポケモンは起動しませんでした(笑)