【教訓】お腹の大きいカマキリには要注意 | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

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雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

茅ヶ崎里山公園にて。

古い木の柵にカマキリハラビロカマキリ)が出てきていました。

秋の風物詩ですね。他のカメラマンさんが至近距離から撮影を試みていました。


少しして場所を譲ってもらい、私も接写を試みました。

この間、カマキリはまるで逃げる様子ナシ。




翅の白い点が見分けのポイント。

これはハラビロカマキリだけの特徴なので、見間違えることはないですね。




おや? こちらを振り向きました。

こういう時のカマキリは、逃げ出すか、いつぞやのように威嚇してくるかのどちらかなのですが

この日は気が立っていたのか、いきなり超攻撃モードに急転換。↓




カマキリ の こうげき!


ミス! ぼうえんレンズ に ダメージを あたえられない!




カマキリ は はげしく きりかかった!


ミス! ぼうえんレンズ に ダメージを あたえられない!






カマキリ は こうさんした!



両のカマで素早く連続攻撃を仕掛けてくるカマキリ。やわな昆虫ならひとたまりもないでしょうが

人間……というかカメラにどれだけ斬りかかられても痛くも痒くもありません(爆)

(斬りかかるシーンは激しく動いているのでかなりブレています。ご了承ください)


このカマキリは(ハラビロカマキリであるという点を考慮しても)腹部がかなり大きくなっており、

恐らくは産卵期を迎えたメスではないかと思われます。この時期のメスはとりわけ気性が荒く、

迂闊に手を出すと怪我をすることもあります。不用意に素手で触るのは控えた方がいいでしょう。

カマキリのカマは本来切り裂くためではなく、昆虫等を捕獲するためのものですが

それでもギザギザの棘が生えたカマはノコギリさながらに鋭く、人によっては出血することもあります。

小さなお子さんが触る時などは、親御さんなどくれぐれも気を付けないといけないですね。



ところで人にダメージを与えられるくらいのカマなら、

レンズに傷の一つくらいつけられそうなものですが……

ホントにノーダメージだったんだろうか!?









心配になって後で調べてみましたが、特に傷らしきものはありませんでした。

しかし当たり所が悪ければ、レンズが台無しになっていた可能性もあるんですよね。

あー、これから接写するときは注意しよう。(戒め)