東京駅前の新しいビル緑化スタイル(TOKYO SQUARE GARDEN) | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

今日は趣向を変えまして(水元公園の翌日が仕事だったので、今ちょっとネタ切れ中)、

都心部における建物の緑化事例をご紹介いたします。

ちょっと用事があり東京(東京~有楽町の間くらい?)まで出かけましたので

近場にある昨年竣工した「TOKYO SQUARE GARDEN」に寄ってみました。

 

 

 

 

 

 

際立つ高層ビルではありますが、

低層部のベランダには草本・木本植物が植栽されており、階下からも目立ちます。

 

 


 

 

ビル外構部の植栽。花壇ではなく、様々な植物の混植です。

 

 


 
サンクンガーデン(オープンになっている地下庭園)。

 

 

樹木の周囲に壁面緑化を巡らせています(右写真)。

ベンチも付属されており、緑と隣り合わせで休憩できる空間です。

 

 


 
階段状の壁面緑化。「壁面」というには丈が低過ぎる気もしますが、

 

 

ちゃんと壁面緑化用の緑化資材から垂直に草が伸びています。

壁面緑化の植物の密度は、冬場の割にはそれなりに濃く、見栄えはなかなか。

昨年3月に完成したばかりですし、今後時間が経過すればさらに成長して美しくなるでしょう。




2階へ上ってみました。

窓際に中低木と草本が植栽されています。

建物内のアウトドアショップからも、窓を介して目の前に見られます。




 
特筆すべきは3階。テラスが本格的に緑化されています。

Webサイトで確認しましたところ、名称は「京橋の丘」

ビル街のクールダウンや癒し空間の提供などを目標としているようです。

左写真と右写真では使用されている植物が大分違いますが、

いずれも3階テラスであり、デッキで隣接しています。

 

左写真のエリアは雑木林よろしく植物種が豊富で、

 

ヤマボウシ、モミジ、ソヨゴなどの中木の周囲に、背丈の低いツツジやヤブラン等を植栽。

さすがに真冬なので少々殺風景なのは否めませんが、

一部ツツジなどは僅かながら花を残していました。

サクラも植栽されているようなので、春が楽しみですね。

 

右側は天井があり日照があまり期待できないので、日陰を好む植物が多め。

 

メインはアオキです。左の開けたテラスと比べると植物種は少な目か?




1階に降り、別の角度から3階を見上げてみました。

テラスとして一般開放していない場所にも、樹木が植えられています。

 



 

裏手に回ってみました。公道と隣接した空地部分にも植栽があり、

ベンチで休憩中の人がちらほら。こういうオフィス街では、むしろ土日よりも

平日の方がビジネスマンを引き付けられるかもしれません。

お昼時や営業の合間の休憩などにピッタリでしょう。今の時期はちょっと寒いですが……。

 

世界有数の高層ビル街である東京の街ですが、高まる自然重視の傾向を反映してか

 

近年は限られたスペースに植物を取り入れ、緑を身近に感じられるような建物が増えました。

特に東京駅周辺は、屋上緑化、壁面緑化、緑化した公開空地等が多め。

最近リニューアルされた東京駅の八重洲口テラスにも、

色分けしたお洒落な壁面緑化が並んでおり、結構見応えがあります。

 

駅周辺に足を運ぶことがありましたら、ぜひ立ち寄ってみてくださいませ。