家電製品が故障して、その修理をメーカーに依頼したとする。さて修理が完了して、郵送されて戻ってきたその家電をいざ使ってみた。指摘した故障箇所は確かに直っていたが、今まで何ともなかった別の機能がおかしくなっているのである。この場合はどうしたら良いのか。

CDが再生できなくなったのでプレーヤーを修理に出した。戻ってきた製品を使ってみると、CDはたしかに再生できるようになっていたが、今まで何ともなかったデジタル入出力がまったく機能しなくなっていた。修理に出す前までは正常に機能していたのだから、無償で修理してくださいと、もう一度依頼しなければならなくなった。一体修理業者というものは、新しい製品を量産する生産ラインとは一線を画する異業種である所為か、仕事が雑である。

このCDプレーヤーとDACを繋いでいたデジタルケーブルを新しく買い替えようなどと目論んでいたのであるが、まあ、そんなものを買わなくてよかったというものだ。

私の所持しているiPod touchだが、電源を入れようとすると、こんな画面になる。

 

 

 

まったく起動しない。使い物にならなくなった。長年使ってきたから致し方がない。

 どうやら、私の受けた治療というのは、貯金箱に硬貨を貯め込んでゆく様に、私の精神の中に安心、安寧の因子を蓄え続けるという類のものであったらしい。最近になってみて、その私の頭にある安心、安全の因子は、音を立てて消耗しているとしか言いようがない。心の平安が目減りしてゆく音を、私は毎日の様に聴かされているのである。