精神病とは如何なるものか、統合失調症とはどの様な病気なのかを知りたい人がいたら、彼はまず、そういった病気が治癒するとはどういう事かを考えてみればよいと思う。難しく考えずに常識的に考えるのだ、心の病が治るとは何なのかと。そうすればすぐに、それは心が苦しまなくなる事だと分かる。心が苦しまないためには、患者に不快な思いをさせなければ良い、気を使ってやれば良いと考える人がいるかもしれない。ところが、この病気の患者を知っている人なら、そういった方法はほとんど何の役にも立たない事を知っている。患者に必要なのは心の問題などという解決する見込みもない難題から手を引かせる事なのだ。例えて言うなら、毒矢に当たった人間に対して毒の性質について考えさせるのではなく、ただ毒矢を抜かせることだけを教えるのだ。統合失調症が心の病気ではなく体の病気だと言われるのももっともな事なのである。実際患者は自分が体のどこかを患っているだけだと考えるくらいに心に対する執着をなくさない限り、この病気は良くならないのである。

今お腹の調子が大変に悪い。再発の兆候ではないかと思っている。それで今、数独にはまっている。つまり私は入院中でも数独が出来るという知識を持っている訳である。初発の人は、これから入院させられると分かっていても、入院に備えて何をすればよいのか分からないのは気の毒である。

私は怠け者だと思われている。怠け者なのではなくて勇気がないのである。小心者なのである。臆病という怠け癖を改善せよと要求されることは、私には酷な話である。