人間の手がほとんど入る事なく、また、容易に立ち寄ることを許されない地。
人はそれを『秘境』と呼ぶ。
『秘められた地』・・・なんと血沸き肉躍る言葉であろう。
そして、人というものは秘められたもの程、知りたい・目にしたい・感じたいと願う業の強い生き物でもある(´・ω・`)
そんなニッポンの秘境・大杉谷を訪れることとなった。
2004年より台風による被害で10年間の封鎖を余儀なくされた本物の秘境を堪能するべし!するべし!
なんと、自宅より4時間。
前日、仕事終わりでいったん帰宅してすぐに出発して登山口に前泊である。
うーん、遠さだけで秘境感MAX!
AM5:30よりいよいよ入山。
水力発電所の施設の脇を通り、大杉谷に入る。
『毎年多数の死亡事故が発生しています』
秘境の秘境たる所以とも言えようか。気を引き締めて先に進む。
・・・と、のっけからいきなりの危険地帯!!
黒部峡谷の下の廊下を彷彿とさせる通路である。
幅は十分通れるのだが、いかんせん足元が濡れて滑りやすくなっている。
そら、しっかりつかまんとえらいことになる予感しかしまへん。
この先、このような鎖場が多く出てくることとなる。
むしろデフォルト。
危険な岩場が連続したと思ったら、苔むした緑の道が現れたりして秘境感を否が応でも盛り上げてくれる。
うーん、自然のかほりが鼻孔をくすぐるぜ!
ササユリが咲いていた。
そろそろ初夏の花が目を楽しませてくれる時期となるのう。
山が楽しい季節がやってくるぜ!一年中楽しいけど!
コアジサイ。
かわええ。
登山口より約2時間。
最初に目の前に現れるのは千尋の滝である。
『ちひろ』ではない。『せんぴろ』なのだ。
どーん!!!
勇壮な滝が遥か上空より、下の川まで途切れることなく降り注いでいる。
写真ではわかりにくいが、ぱっと見山頂部分からジャバジャバ噴き出しているようにさえ見える。
あの上、どーなっとるんやろか。
平等グラ。
でけー!
言うてる間に見えてまいりました。
ひとまずの桃ノ木小屋到着ー!!!
まあ、休憩は帰りにとっといて先を急ぐのである。
いやー、それにしても梅雨の前の晴れ間でほんと―に良かった。
これ、梅雨になるとヤマビルシーズンがうえぇ・・・らしい。
七つ釜滝。
ほんと―にどこ見ても立派な滝。
素晴らしいぞ、大杉谷。
七つ釜滝よりしばらく進むと、個人的クライマックスである崩壊地に到達である。
ここが通れなくて長い間通行止めだったのよね。
そう思うと、この岩一つ一つが感慨深く感じるではないか。そうだろ!
続きます。