アメリカの差別偏見はなくなるのか | ココロはかき卵

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良いも悪いも思い切りてんこ盛りの東海岸の街で日々、ホームレスやmental illness、薬物依存症と向き合う日々の徒然。

またしてもお仕事に追われ、その上に風邪のしつこい残りもん症状の咳がまだあって、ブログまで頭が行き届かなんだ。

言い訳デス。てへぺろ

アカデミー賞の話題は日本でも上がりますが、今年も話題がいくつかありましたな。

前年アカデミー賞受賞のアジア系俳優達が今年受賞の俳優達にシカトされたようなシーンが議論になったようやけど。

私は第一にそれらの受賞者はそんな公の場でそんな疑わしい態度を取るとは基本的なマナーが出来てない人らやと思うけど。

アジア系を軽視か蔑視する背景も確かにあると思う。

アメリカで差別と言ったらブラックへの差別がだいたい浮かぶでしょうが、こんなミックス混沌な社会では実態はもっと複雑。

ブラック同士でも住んでる地域やソーシャルクラス、出身や肌のトーンで差別の感覚がついてたりしますのん。

アジア系への偏見はあるけど、アジア人自体が寡黙なせいか、あまりブラックへの差別のようには公けに大騒ぎにならないのが現状です。

あまりにも他人種やカルチャーの知識が無い故の勘違い、暴言動が多い。
以前の記事でもそんな例を書いた事があります。


失業云々の不満を外に向けると他人種やカルチャーへの攻撃という結果になる事実もありますな。
話題のトランプ氏はこれを使って支持者を煽る天才。

ワタシ自身もたまにイヤな呆れる思いをさせられる事ありますのん。

多くのアメリカ人には今だにアジア人はイコール、チャイニーズですワ。

アホな若い女の子が走ってる車から身を乗り出して"チャイニーズのクソbitch!!"って私に喚いてソーダのカップを投げつけられたこともあるし。
当たらんかったけど。爆笑

オッサンや兄ちゃんが"ニーハオ"って寄ってきたこともある。
オッサン、ワタシはチャイニーズちゃうで、って言ったらマジで混乱してね。タメ息。。。

仕事場でもあります。
数年前にウチのエージェンシーを辞めた精神科医の女性がいました。
彼女はご両親が日本と台湾出身。なので、日常会話程度の日本語が出来はった。
辞める半年くらい前から患者アポ管理したりするクラークの嫌がらせが酷くなってストレスためてはってね。
エージェンシーのトップにも苦情を申したけど、改善は何も無かった。
いい人だったのに怒って辞めはったんです。

このbitchなクラークは私にも態度デカく胸クソ悪いことが何度かあってね。
見るからにアジア系への態度が他へとは違う。

こんな水面下の軋轢はアメリカではどこでも有り得ます。

夫君と居る時は、人は夫君ばかり見て夫君と話す傾向がある時もある。
たまに見るからに私をシカトするバーテンダーとかもいます。えー

大学時代にも教授のひとりにどう見ても私が日本人というので虐められたことがあります。
第二次世界大戦で何か家族にあったんじゃないかな。そんなことを匂わせる発言もあった。
事なきで速やかに卒業したかったので、大事にはせなんだ。
今やったら黙ってませんな。プンプン

アメリカではそういうことに負けてはいけまっせん。

夫君はメインカルチャーに属する人なのでその辺の事柄が理解出来ませんの。

ワタシはジャパニーズやから白人と一緒やって言うんですよ。
日本人はエリートマイノリティと言う人が多いから、そういう風に見るのね。

ワタシはこの国ではカラードでイエローやって言ってやるけど、夫君には私が仕事や街中で見て経験する事は理解できないんですワ。

私がこの街に来た当時はTVのコマーシャルの家族やカップルは同じ人種、それも白人がダントツに多かったんです。
街でもカップルや友達のグループは同人種がほとんどだったけど、この頃は多人種が混ざりあってる方が多い。
TVのコマーシャルも異人種やゲイのカップルが通常になってる。
Black Lives Matterとかの運動が過熱して企業や政府が差別問題(やっぱり指すのは主にブラックね)を無視出来なくなった所以ですな。

私はこういうのは必要な変化やと思う。

ただ、今の変化はまだ表面上で人の意識変化にはまだ時間がかかると思う。

自分の慣れ親しんだ世界観を変えるのは難しいもんです。

今のZ世代の人達はソーシャルメディアを駆使してナチュラルに偏見の壁を乗り越えられると思うので、そういう若い世代にアメリカがお互いのカルチャーや人種を尊厳と理解で交われる国に変えていくのに期待したいです。