えらいモンをもらって帰って来たクライアント | ココロはかき卵

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良いも悪いも思い切りてんこ盛りの東海岸の街で日々、ホームレスやmental illness、薬物依存症と向き合う日々の徒然。

様々な理由で振り回されてるクライアントが何人かいるのですが、この人もそのぶっ飛び組の一人。

エスケープアーチスト(抜け出し名人)なんですわ。

この人が住んでるグループホームはメンタルイルネスの症状が重い人が多いので、フロントドアは安全のためにロックされてます。

住人は別に幽閉されてるわけではなく、外に出る時はスタッフに言ってロック解除してもらって、帰ってくる時もスタッフにドア解除してもらうシステムですのん。
それで知らん間に行方不明になったってな事は避けられますでしょ。

このクライアントそんなんお構いナシで、夜のスタッフのシフトチェンジとかの隙間を見計らってドアをゴリ押ししてロックを破って抜け出すんです。ガーン

行き先はヤバいエリアです。

フィラデルフィアのKensingtonエリア言うたら、ドラッグの巣窟で悲しいかな、全国的にも悪名高いところでしてね。

仕事がら、その辺りも行くことありますが、酷いです。グロいの一言。絶句ですよ。

呆れるくらいの大勢の人がヘロインとかでハイになっていてゾンビの世界。
その辺り一帯、ドラッグアクティビティのせいでごみ溜めのようになってしまってるんですが、そこにゾワゾワと群れて、テントも張られてれば、夜には歩道で焚き火もしてますのん。

暗闇の中を驚くような数の人間がドラッグでハイになりながら蠢いてるのは映画のブレードランナーの夜の街の混沌の悪夢を見てるような光景です。

酷いもんです。これをおかしいとも思えなくなってる彼らのメンタリティがドラッグ依存症の怖さ。ここまで来ると依存症から抜け出すのは容易じゃないです。
Over dose(過剰摂取)で命を落とす人も大勢。ショボーン

市やソーシャルワークエージェンシーがずっと介入してるけど、あきません。

クライアントはそういうところにグループホームを抜け出て売春してドラッグやるために行くんですよ。

リカバリープログラムに行ってもらったり、色々と四苦八苦したけど、効果はナシ。

そのクライアントがこの度、ERでSTD (性感染症)の検査をしたら、なんと今回は梅毒に感染した事が判明。びっくり

昔は梅毒になったら鼻が取れるとか恐ろしい事も聞いて、怖ー😱って思った記憶があるけどね。
そんな症状はムロン、梅毒のだいぶ進んだ症状ですけどね。

なので、クライアントの梅毒感染がわかった時には絶句でしたワ。

今時、梅毒なんかにって思ったら、実は感染数が1900年以来の急増中だそうで、驚いた。びっくりびっくり

病院は市に梅毒感染報告をしたようで、市の公共保険衛生課が電話をしてきましたん。
梅毒の治療を始めてるか確認してきたんです。

グループホーム側が梅毒と共に戻ってきたクライアントを一回目治療にドタバタと連れて行ったのが先週。

今日、2回目治療にクリニックに行かなアカンのやけど、、、

グループホームが電話してきて、"またエスケープしましてん。行方不明です。"って言ってきたのは驚くに当たらず。ショボーン

売春とドラッグやってるのは間違いないと思うので、梅毒を撒き散らしてる、という事になるわな。梅毒はキスでも感染するからね。

まずいです。
事態をどんどん悪くしてるクライアント本人にその自覚は無いに等しいので。

早くクライアントを見つけんと。。。
なので、これまた新たな問題でトホホであります。泣