ブラインドランナーのダンキチさんのグループにお誘い頂き、

先週、9/8になりますが、稚内平和マラソンに出場してきました。

 

距離が8㎞とフルマラソンの2種類です。

フルは腰の不安がかなりあったのですが、日本最北端の宗谷岬がスタートという魅力に惹かれて思い切ってフルマラソンの距離を挑戦してみました。

6時間制限なので20kmぐらいまで走って残り歩きでもなんとか間に合うか?

以下、ほぼほぼ観光記録ですが、ちょっとだけマラソンもあるのでご興味ある方ご覧いただけたらと思います。

 

まずは前日9/7に稚内空港へ移動します。

 

本州と北海道の境目。初めて見ました!いいですね。

 

稚内が近づくと、左に見える利尻島の利尻山(利尻富士)が大迫力です。

本職はスキーなのですが、ぜひ山スキーでいってみたいところです。

 

稚内空港では、ご当地キャラの「出汁之介」がお出迎えしてくれました。

手と下半身が利尻昆布になっています。

かわいいかどうかは各々の主観に委ねられますね…

 

その後は、JR最北端の稚内駅へ移動。

 

ここで、ポケふたゲットだぜ!

日本最北端は、アローラロコン、アローラキュウコンでした!かわいいです。

冬なら雪の下だったかも?

 

稚内駅からは、定期観光バスの予約をしていてくれていたので、皆さん一緒に移動していきます。

今回ダンキチ組は合計12名だったようで、みなさんワイワイと楽しませてもらいます。

 

ほとんどの方は土地勘がないと思いますので、以下のマラソンの地図をイメージしていただけたらよいかも?

 

 

半島、岬が2つあって、西がノシャップ岬、東が宗谷岬(日本最北端)。

西に近いほうに稚内駅があるような配置です。

 

 

こちらは、港北防波堤ドーム、翌日マラソンのフィニッシュ地点です。

全長400mちょっとあるそうですので、トラック1周+αですね。

ブラタモリの稚内でも見ていた場所なので感激しました。

こんな壁があるほど稚内はとにかく風が強い町。

翌日骨身に染みることはこの時知る余地もなかったのである…。

 

この防波堤ドームから少し丘をあがったところには、「開基百年記念塔」があって、皆さんで一緒に上にあがりました。

 

エゾシカのはく製!(のちにたくさん野生を見ることになる)

 

上からは、利尻島、礼文島、宗谷岬、さらには、サハリンまで見える、とのことでした。

(この日は残念ながらサハリンまでは見えず…冬のほうが見えるのかも)

 

近くのソフトクリームもおいしかったです。熊笹です(笑)野生の味

 

バスはその後、宗谷丘陵へ。

移動中、バスガイドのおばちゃんが本当特徴的で、ひたすらマシンガントーク。

〇〇のドラマ撮影とか、急に歌いだしたりとか、石原裕次郎とか、ちょっと昭和すぎて私にはぴんとこなかったですが、もうちょっと上の世代には受けるのかな?

 

そして、この宗谷丘陵は、車のCMで外国みたい!というところだそうです。

あの海の向こう側はサハリン。

道路の雰囲気は、長野県にいたときによくいってたビーナスラインのようでした。

 

ここから、牛(宗谷牛、ワギューですって!)の放牧や、野生のエゾシカを大量にみたあと、いよいよ日本最北端の宗谷岬へ!

静かなところかと思ってたら、強風で荒れてます(笑)

けど、この景色は感動です。

一番北までキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

気温も22℃ぐらいだったので、相対的にはかなり低いのですが、それでもまだ夏の気温だそうです。

 

すぐ脇には、「宗谷岬」の歌が流れる石碑もありました。

私は、NHKみんなのうたでやってた「ダ・カーポ」のうたをよく覚えていました。

流氷や、船の画像があったな~。

オリジナルはもっと古いものがあったり、その先にカバーされている方もいたようでした。

 

お土産を売っている場所は、宗谷岬の像をイメージされているようです。(三角形)

 

多分最北端のバス停。

宗谷岬に限らず、この辺にあるものはほとんど最北端の〇〇なのでしょう。

このあたりが翌日マラソンのスタート地点となります。

JR稚内駅までは30kmちょっとなので、余計な分は折り返しで距離を稼いでフルマラソンのようでした。

(30kmでもいいのに)

 

このあとは、西へ移動して、稚内駅のさらに先のノシャップ岬へ行きます。

ちょうど夕暮れに合わせてくれて、とてもいい景色!

時間が許せばこのまま日が落ちるまで見たいぐらいでしたが、強烈な防風!!!

バスの時間もあり、この夕日を見て撤収となりました。

 

稚内駅まで戻ったあと、北海道にしかない「セイコーマート」へ行ってみました。

バスガイドさんが言うには、セイコーマートでお土産でおすすめなのが、

「ガラナ」→炭酸飲料 実の絵があるけど、味はかき氷のメロンシロップっぽい

「やきそば弁当」→カップ焼きそば

「やきうどん弁当」→カップ焼きそばのようなうどん

だそうです。やきうどん弁当は、利尻昆布出汁がおいしい!

 

なお、セイコーマートでは、追加料金なしで袋をつけてくれます。うれしい。

(後日札幌でも、ほかのコンビニでも同じ対応でした)

 

夕食は、稚内名物の「たこしゃぶ」を楽しみました。

大きい冷凍タコをお湯を通すと半分以下の大きさに縮むのは見てて楽しいです。

 

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翌日、わっかない平和マラソン当日となりました。

まずはバスで移動、宿が南稚内駅のあたりだったのですが、そこからも8台以上バスが出ているようです。

 

ダンキチ組の方々とお話ししてたらあっという間に到着でした。

バスを降りると、爆風が出迎えてくれます(笑)

台風かと思うぐらいですが、これが定常運航だそうで、恐ろしいところです。

 

フルマラソンの参加者は700名前後なので、スタート前もゆるゆる、直前までトイレ行きたい放題です。

 

大会本部が段ボールである!(衝撃)

 

スタート地点では、爆音で「わっかない~!DO!」と連呼している音楽が流れています。

昨日聞いた宗谷岬の暗いイメージだったのに、まるでTUBEのような夏の陽気な音楽。

地元の人が作った歌かと思ったら、異常に上手い。

んん? 誰かが久保田利伸じゃない?なんて言ってましたが…

 

なんと、中西圭三さんでした!!!(稚内出身のSE-NOさんとのコラボだそうです)

 

しかも新曲!今回のわっかない平和マラソンがお披露目、なんと素晴らしい。

中西圭三さんの透き通った声に軽快な音楽、稚内のイメージが明るくなるんじゃないでしょうか!

 

 

レースは特に後半はかなり歩くぐらいダメダメでしたが、一応マラソンの視点で振り返ってみます。

 

コースは、スタートからフィニッシュまで一方通行のワンウェイ。

15km~20kmと37km~42kmが折り返し。

高低差は大したことはなく、歩いてしまうほどの激坂も存在していない。

じゃ、走りやすいの?

と思いきや、ペースランナーの方と一緒に走っていて言われましたが、

「ここはずっと逆風なので、1㎞あたりの設定から+15秒ぐらい目安にしてください」

ということでした。

実際アメダスを見てみると、やばい

 

 

9/8 の9時スタートでしたが、風速10mオーバーの西風がずっと続いていることがわかります。

 

というわけで、できるだけ集団で固まっていくのが重要そうです。

しかし、参加者が少なすぎて、序盤からガラガラである…やばい

結局5:40~5:50/kmで進む集団(といっても3名ぐらい)についていくことになって、序盤からオーバーペースである。

後ろを見てもかなり離れていて、行くしかないという状況で15kmあたりで先導してくれた人がトイレにいって万事休す(笑)

15km~20kmは折り返しで内陸を走ったので大丈夫でしたが、20kmから33kmぐらいまでは海岸沿いの逆風もろゾーン。

20km過ぎまでは惰性で進んで、ハーフの通過は2時間4分ほどか?

しかし、このあたりで完全単独走となって力尽きてきて、無理して走ると腰まで痛くなってきた。

耐風姿勢が腰に負担がかかるのだろうか。

日差しも強烈になってきて、結構暑いかも?

結局歩きと走りを交える羽目になってしまいました。

遠くに見える周りのランナーもほとんど歩いていて、自分だけじゃないと安心したのもダメダメですねぇ。

 

稚内空港まで帰ってきても、稚内駅まであと11kmなどの距離表示でどんどん心が折れていきます。

昨日上った「開基百年記念塔」がフィニッシュ地点近くなのを知ってますが、ほんと遠くに見えてしまっています。

あの見えている所まで、たどり着けるのだろうか。

しかし、30km手前に4時間30分のペーサー集団が来てくれて少し一緒に走ってたら楽になってきました。

街中の風が少し緩くなるところまで頑張ってついていき、その後は腰が大丈夫な自分のペースでゆっくりと、けど走っていきます。

4時間30分のペーサーされていた、作.AC 監督の作田徹さんとは、1㎞ぐらい一緒に走りましたが、もう爽やかで優しくて力強くて、楽しかったです。

(作AC 有名なランニングクラブのようです)

 

35kmぐらいでは、私設エイドの「セイコーマート」があって、パインのアイスをいただきました!

後から気温を見たら、稚内駅で25℃と地元の人も蒸し暑いといってたので、これはありがたい。

 

37kmでようやくJR稚内駅を通過。

フィニッシュ地点ではあるのですが、ここから2.5km往復が残っています。

ここでは、ダンキチ組の中で8㎞に出てすでに終わっている方が応援してくれました!

力になります。

 

伯爵ファミリーTシャツ!

右の演奏してくれている方は、なんと8㎞優勝したそうです、すごい!

「負けないで」をじっくりと堪能させてもらいました(休めてうれしい)

 

ゆっくりでも走ってきたからか、気が付けば足が攣りそう。

強風で汗がすぐ乾くから、自覚症状がないのですね。

それでも、この応援のおかげで残り5kmは楽しく走れました。

遠くに宗谷岬を見て、自分の足でよくこんなに移動したな~と感激しながら、フィニッシュとなりました。

 

 

一応ネットタイムだと4時間39分台だったようです。

これは…自己ワーストでしょうかねぇ

(高低差1200mの乗鞍天空マラソンフルは4時間58分台があったけど、普通のフルだとワーストかも)

ウルトラマラソン100kでのフル通過の目安ぐらいのタイムとなってしまいましたが、42km移動できただけで満足でした。

 

結局3時間以上風速10m越えの逆風に耐えるという今まで経験したことのない苦しいマラソンとなりました。

ということは、これ、コース逆なら、めちゃくちゃタイムでるんじゃないでしょうか?

と思いますが、宗谷岬で終わっても、輸送が無理なんでしょうね。

 

色々とありましたが、それでも私の今の身体の状態を思えば、十分楽しませてもらえたかと思います。

9月頭にフルマラソンの距離を自力で移動できたことはよかったです。

冬にはしっかり全力でフルマラソンの距離を走れるようになるのが目標でしょうか。

 

フィニッシュ後は、前日バスガイドさんのおすすめの稚内名物「流氷まんじゅう」をいただきました!

これはかなりおいしい。

 

そのほか、地元の飲むヨーグルトなど頂きましたが、それでも足が攣りそうなままだったので、相当消耗したのかな。

やっぱり同じ距離でも時間かけたほうが足は疲れます。

 

終わった後は、その日も宿泊される方々と、南稚内駅あたりの「つぼ八」で打ち上げとなりました。

 

北海道のつぼ八は、本州とは違うメニューもあったりと、ナイスチョイスでした!

この小さな町のつぼ八にマラソンの後の人が殺到して、お店はパンクしておりました…ごめんなさい。

 

また来年も稚内に来るか?というと、皆さん「…」

どうせなら網走がよいというご意見でした(皆さん本命の奥武蔵と近いらしくて、稚内になったそうです)

 

この打ち上げにて、以下の3つが決定しました

 

1.館山若潮マラソンのダンキチさんの伴走をする(2025/1/26)

→事前に決まっていました。3年連続の見込み

 サブ4.5とかしてほしい

 

2.長野マラソンのダンキチさんの伴走をする(2025/4/20予定)

→クリック合戦があるそうですが、障がい者枠は結構余裕でとれるそうです。

 長野は初挑戦らしいので、しっかりサポートしたいです。

 

3.(悲報)奥武蔵ウルトラマラソンのダンキチさんの伴走をする(2024/10/20)

→あれだけ避けてきたオクム、ダンキチさんの伴走予定の方が都合悪くなり、私が代打となりました

 去年のきつい思い出がよみがえる

 一応2名で交代ということなので、一部だけとなりそうですが、今のこんな状態で耐えられるのだろうか

 不安しかない

 

というわけで、オクムを走られる多くの皆様、不本意ながら私も参加となりました。

仕事をこなせるかの不安が大きいですが、当日お会いできることを楽しみにしています!

 

 

※なお、稚内のあと、遅い夏休みをとって札幌観光もしてきたので、また続きを書きます。