6月の異動で9月に予定していた札幌出張は消えたが、ひょんなことから今の部署でも札幌での会議出席がこの時期に入り、北の大地にやってきた。今年3回目の北海道。この3年では15回目くらいなので、かなり慣れ切ってしまっているが、おそらく今後はしばらくないだろう。
というわけで、やり残したことはないようにと早くから計画は立ててみたが…。到着と同時に会議に直行し、夜は懇親会で、2日目は昼前に関連会社に顔を出し、夕方の便で帰京というなかなかの強行軍。その関連会社が北広島にあることが唯一の救いで、2時間の“自由時間”を使ってせっかくなら同じ北広島にあるエスコンフィールドを見に行こうとプランに入れた。
すると、出発前日になって、エスコンのHPではイベント予定がなかったこの日に、幸運にも日本ハムのCSに向けた有料紅白戦が組まれたことを知り、何分観戦できるか分からないが2000円の指定席を買った。エスコンでハムの試合を観られたら、札幌でやるべきことはもう十分。順調な行程を願いながらの中身の濃い1泊2日が始まった。
初日に真っ先に向かったのは、札幌駅近くの「札幌スープカリーhirihiri2号」。これまで札幌では海鮮系とラーメンばかりで不思議と縁がなかったのがこのスープカリー。会議までのわずかな時間で突入してみた。

注文したのは「ホロホロチキンカリー」の3辛。これが衝撃的に美味かった。あ〜、なんで今まで出逢わなかったのだろうと後悔しつつ、ここで出逢えてよかった〜という嬉しさに包まれた。コクとサッパリの「コッサリ」が売りのスープは、ランチに最適の辛さに仕上がり、チキンのやわらかさもいいし、野菜やマッシュポテトもグッド。そして、特に気に入ったのが香ばしく焼かれたブロッコリー。こんなにもスープカレーとマッチするなんてホントびっくり。最高のスタートとなった。


夜は海鮮系居酒屋の「丸海屋 離」へ。懇親会という立派な仕事であり、コースなので文句は言えないが、個人的にはもっと刺身を食べたかった。
たっぷり飲み食いした後は、札幌を知り尽くしたメンバーおすすめの中華系の店で2次会。もはや、何を飲んで食べたかは覚えていないが、お初の人たちとよく喋った記憶はある。

ここでフィニッシュかと思いきや、いつもの飲み好きメンバーに拾われ、3人で〆に「だるま」でジンギスカン。いったいどれだけ食ったんだろう。


2日目は、関連会社への挨拶を終え、ついにやってきたエスコンフィールド。かつて札幌ドームに来たときは、東京ドームとは違うシンプルな構造のドームに「へぇ~」と思ったが、エスコンはオシャレで開放感がある、いかにも新庄監督に似合いそうな近未来型ドーム。平日なのにどこから人が集まってきたんだろうと思うくらい、1、2階席はほぼ満員だった。

ランチは“清宮ラーメン”を狙っていたが、行列が長かったので諦め、裏横丁に出店していた「雪月花」へ。注文したのは、特盛レアチャーシュー札幌味噌󠄀ラーメン。
いつものことだが、札幌で食べるみそラーメンは格別に美味い。やはり気候や湿度と合っているからなのだろう。味噌奥深い味わいにおろし生姜がアクセントで加わり、これがまた太めのちぢれ麺との相性バッチリ。そこに大きめのチャーシューが3枚に、煮玉子まで付いているのだから、もう十分満足だ。
さて、試合のほうはと言えば、座席は清宮がよく見えそうな一塁側を取ったが、紅白戦は13時開始で13時30分には空港に向かわなければならず、わずか2イニング、試合前練習から合わせても1時間あまりのエスコン滞在。

感動したのは、座席の上部にモニターがいくつもあり、大きな目線で試合全体を見つつ、投球内容は画面で確認できること。1人2現中継みたいで非常にいいサービスだと思う。
反面、ちょっと耐えがたいと思ったのは、イニングの合間の音楽がうるさすぎること。ロスでNBAを観戦したときの、応援合戦の音や声が大きすぎて試合にまったく集中できなかった記憶がよみがえってきた。
というわけで、予定ぎっしり、食べすぎ飲みすぎ歩きすぎの札幌ツアーは、非常に疲れたが、仕事としても多くの出逢いに恵まれ、本当に収穫が大きかった。hirihiriのスープカリーは、いつかお取り寄せしよーっと。
さて、POG。
今週は土曜の東京メイン、サウジアラビアRCにゾロアストロがスタンバイしている。メンバーレベルは高くならないだろうという読み通り、登録はわずか9頭で、特に警戒しなければならないようなライバルはいない。未勝利⇒クローバー賞を連勝中のアスクエジンバラが対抗格になりそうだが、ゾロアストロが前走で下した2着馬が札幌2歳Sで2着に好走した比較からも、実績よりポテンシャルの高さにファンも注目し、当日はおそらく、人気もゾロアストロにかなり集中するはず。勝てば来春に余裕を持って臨める賞金が転がり込み、東スポ杯、朝日杯、ホープフルSといったビッグレースが視野に入ってくる。ワタシにとっては相性イマイチで嫌な記憶しかないこのレースを、今年こそいい思い出に変えてほしい。
ちなみに、東スポ杯当日の11月24日は、数少ない月曜祝日開催ということで、何度も話に上がっては消えていた「沢屋ファミリー」での東京競馬場参戦が、ようやく実現することになった。ワタシのお目当てというか希望は、東スポ杯にダノンヒストリーが出てきて、ダービー馬を予感させる走りをすることだが、そこにゾロアストロが加わり、2頭でマッチレースを演じるのも悪くない。いずれにしても、クラシックの重要なポイントととなる一戦。最高の仲間と、最高の席から、最高の景色を見てみたいものだ。