ダノンタッチダウン | SCHUMA 3冠日~競馬・POG・予想~

SCHUMA 3冠日~競馬・POG・予想~

2005年10月23日。ディープインパクトが菊花賞優勝。ついに無敗の3冠馬のオーナーになった。1993年初夏に始まったPOG人生。翌年にはサンデーサイレンス産駒が登場した戦国時代を12年11勝で生き抜き、SS指数によって発掘した史上最強馬で、今ここに天下統一を果たした。

長男が大きくなったら…。父親としてどんな風に付き合っていこうか。いろいろ考えてきた。そのモデルになるのが亡きオヤジ。小学校時代は野球の監督と選手という不思議な距離感で接していて、やがて中学、高校と進むにつれて友だちのような関係になり、大学時代は完全な飲み仲間になった。オヤジの行きつけの焼き鳥屋でいつしかワタシが常連になり、週末は友人と飲んでいる席にオヤジが合流し、みんなでワイワイ。その後、オヤジは市会議員に、ワタシは社会人になり、しばらくはそんな関係が続いたが、オヤジに後輩議員が増えてくると、いつしか後輩対策の相談相手みたいになっていた。

もう、亡くなって17年も経つ。生きていればどんな付き合い方をしていただろう。ワタシもあと4年でオヤジが死んだ齢になる。

そんなことを思いながら、先週の金曜に長男を飲みに誘った。大阪での研修が長かった彼にとっては社会人になって最初の“ハナ金”。本来なら同期や先輩との飲み会が入りそうだが、会社の体質なのか何もなかったらしい。ワタシとは父子の付き合いに変化があるはずの大学時代がコロナ禍だったため、20歳の誕生日は行きつけの炉端焼きで祝ったものの、男同士の飲みはそれ以来になる。それでも阪神ファン同士でもあり、普段から会話の量は多い。というわけで、社会勉強と少しの刺激を求めて、差し飲みではなく女の子がいる店に連れていった。

女の子といっても、年齢はさまざまな近所の行きつけのバー。ワタシが「永遠の友」と慕う“まいこ”に父子の相手をしてもらった。結論から言うと長男は「素敵!」という印象を持ってもらえた。どちらも頑固で似た者同士であるが、初参戦の緊張感に加え、世の中の垢に染まっていない分だけ彼のほうがすべてにおいて素直。店では時にワガママな感情を抑えられないワタシと比べたら、明らかに“いい大人”に映ったのだろう。まあ、父親目線で見ても、想像以上に落ち着いていて、物怖じせずに会話できているのが頼もしくもあった。

彼にとっては、大学時代に接した大人たちがなかなかの変わり者ばかりで、家には小言の多いワタシがいるのだから、普通の社会に出ても臆するところが何もないらしい。そのいい意味での大物感が、お店でも変わらず、ワタシといる安心感もあって素のまま勝負できたみたいだ。

「何気にけっこうお金かかってるよね」と帰り道にポツリ。このあたりが、子どもっぽくなく冷静すぎるところ。もちろん、それなりの金額にはなったが、それ以上の収穫があったのだから父親としては本当に有意義な時間だった。

父子の付き合い方は、結局のところこれまでの家庭生活の延長だった。新たな形を求めるのではなく、お互いを敬い、認め合いながら、常に心強い味方として関わり続けていくことなのだろう。

さて、POG。

NHKマイルの1週前登録に、ダノンタッチダウンの名前があった。皐月賞の負けっぷりを見たら口が割けてもダービーなどとは言えないと思っただけに、疲れさえなければこの選択は間違っていないと思う。いや、最後の3ハロンを調教より遅いタイムで歩いたのだから、これで疲れが残っていたら、それこそが問題であり、次こそはベストの舞台で最高のパフォーマンスを見せてくれると信じたい。馬体が完成してくる秋にはマイラーとして最高のステージでの活躍を期待している大器。同世代相手なら緩さが残る現状でも、素質の違いで突き抜けてほしい。

もう一頭、緩さという意味ではダノンタッチダウン以上に完成度が低かったサトノロワ。馬体のバランスは素晴らしかったので、姉ウィズグレイスのような激変を期待していたのだが、4月19日付でまさかの登録抹消となってしまった。理由は分からない。故障ではないことを今は祈るしかない。