アグリです! | SCHUMA 3冠日~競馬・POG・予想~

SCHUMA 3冠日~競馬・POG・予想~

2005年10月23日。ディープインパクトが菊花賞優勝。ついに無敗の3冠馬のオーナーになった。1993年初夏に始まったPOG人生。翌年にはサンデーサイレンス産駒が登場した戦国時代を12年11勝で生き抜き、SS指数によって発掘した史上最強馬で、今ここに天下統一を果たした。

航空自衛隊入間基地から西武池袋線の稲荷山公園駅を挟んで狭山市側に広がるハイドパーク。子どもの頃は友だちとの遊び場であり、小学校時代はマラソンコース、大人になってからは最高の花見ポイントだった。そんなハイドパーク内にいつからか稲荷山公園駅から国道16号方面に縦断できる遊歩道ができて、ウチの実家から駅までが一本に結ばれた。これが本当に便利。時間にして5分以上は短縮されただろう。しかもこの時期は、満開の桜に囲まれてのまさに“花道”を行く気分で、癒し効果は満点である。



さて、本日はお彼岸で実家に線香を上げに行ってきたわけだが、午前中はもちろんWBCの準決勝をテレビ観戦。0対3で迎えた7回の吉田の打席の時、ふと第1回大会の準決勝の福留弾が脳裏をよぎり、ここで同点弾が出る!と予感した。すると、本当に3ランが飛び出したので、「天国のオヤジもどこかで観ていて、喜んでいるんだろうなぁ」と確信した。

というのも、亡きオヤジとの最後の会話が、この第1回の福留弾だった。祖父が墓を建て替えての法要の後の車内での話。

「WBCどうなってる?」

「福留がホームラン打ったよ」

確かこんな感じだった。

その日のオヤジはいつになくハイで、酒を飲んでいないのに親戚連中とすごく陽気に話していた。それから1か月後に病に倒れ、その2週間後に逝ってしまった。なので、ワタシの頭の中にはオヤジの記憶とともに福留弾が刻まれている。そして、祖父が最初に入るはずだった墓にはオヤジが先に入った。今では2人、性格は正反対だが仲良くやってるといいな。合掌。

さて、POG。

2歳の即戦力として指名したはずのスプリンターが、3歳春まで1勝しかできずに期待を裏切り、その存在すら忘れていた頃に急に走り出して一気に出世街道を駆け上がる。POG的には何の価値もなくて歯がゆいばかりだが、4連勝で重賞を制し、4歳春に高松宮記念の有力候補と呼ばれるまでになると、それはそれでちょっと感慨深いものがあり、悔しさよりも応援したい気持ちが強くなる。

そう、アグリの話である。

というわけで、実際に馬券を買うかどうかは別の話として、まずはなぜアグリを指名したかを振り返っておこう。

3冠日の5位で指名した理由について、当時、こんな言葉を記していた。

フッキーのパソコンの調子が悪く、急きょワタシが投票することに。といっても、こちらもリストに残っているのは数頭だけ。あまり考える時間もなかったので、グットディールを獲ったついでにこの馬も獲ることにした。まさかのスプリンター2頭獲り。しかもグットディールを避けて札幌デビューを回避した経緯があり、走る前からお騒がせだが、馬体はボリュームがあってなかなかのものだし、グットディールより距離の融通性もありそう。化けるならこちらという気もしている。

さらに、その前の段階で指名馬候補に加えた理由として後日、こんなことを記していた。

ノーザンF生産のカラヴァッジオ産駒のスプリンターで、いかにも速そうな雰囲気を漂わせながら、「アグリ」というシンプルで響きが可愛く聞こえる名前になった。由来は「人名より」とのことだが、それが元F1ドライバーの鈴木亜久里氏を指すのなら納得だし、F1つながりで「SCHUMA」とも縁があることになる。ただ、ワタシにはかつての朝ドラ「あぐり」が浮かんできて、その主人公を演じた田中美里の「あぐりです」という独特の口調が何度も頭の中に響いてしまった。というわけで、しばらくは可愛い推しでこの馬を見守っていきたい。いつかメチャメチャ強くなったときには、自然と名前の由来となった人物がメディアで紹介されるだろう。

今年の阪急杯の表彰式で、鈴木亜久里が「優勝 馬主」の名札を付けて登壇したとのことで、由来はやはりこちらの想像通りだった。ということは、いつか種牡馬となり、産駒が誕生したら「スーパーアグリ」なんていう名前の馬が登場するかも(笑)。

そんなわけで、F1ファンの夢も乗せて、アグリの激走に期待したい。