新時代のジャパンC | SCHUMA 3冠日~競馬・POG・予想~

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2005年10月23日。ディープインパクトが菊花賞優勝。ついに無敗の3冠馬のオーナーになった。1993年初夏に始まったPOG人生。翌年にはサンデーサイレンス産駒が登場した戦国時代を12年11勝で生き抜き、SS指数によって発掘した史上最強馬で、今ここに天下統一を果たした。

 先日、20年ぶりに大学時代の同期と遭遇した話を書いたが、本日は神戸に住む同期から15年ぶりくらいに連絡があり、来月都内で会うことになった。
最近の私は“久しぶり”がキーワードになっている。この1か月で出会いと連絡が次々と舞い込んでいる。金運アップを狙って買い替えた馬皮の財布だったが、もしかしたら人を引き寄せる運を持っているのかもしれない。お金より大事なものが人…。いくつかの貴重な機会に恵まれたことに感謝したい。
 さて、ジャパンC。
 今年で34回目になるこのレース。私が悪友のすすめで競馬に興味を持ち始めたのがオグリキャップの時代の89年、あのホーリックスとの伝説の叩き合いあたりからだから、もう25年も世界の祭典を堪能してきたことになる。
 当時はとにかく世界は広くて遠いと感じていた。最初の10年で日本馬はわずか2勝。初めて現地参戦した91年も、メジロマックイーンなら一矢を報いてくれると信じて勝負所の4コーナーで観ていたが、米国の3歳牝馬ゴールデンフェザントが物凄い勢いで上がっていくシーンを目の当たりにし、意気消沈した。国内で最強馬と騒がれたところで、世界にはまだ上がいることを毎年繰り返しのように教えられていた。
 それが今や…である。現在、日本馬は8連勝中。98年のエルコンドルパサーから16年で14勝もしている。日本馬の進化とともに外国招待馬も年々存在感を失い、今年は独・加・愛から数あわせのように3頭が来日。もはや「ジャパンカップ」ではなく、日本馬の日本馬による日本馬のための「日本杯」になってしまった。
 ただ、この現状は嘆くよりむしろ望んだものであり、歓迎すべきことだろう。この20年の日本競馬界の発展によって、世界は招くものから獲りに行くものに変わった。日本のホースマンの夢は春のドバイと秋の凱旋門賞に向いている。わざわざ凱旋門賞やブリーダーズC出走馬を招待しなくても、国内に何頭もいる贅沢な時代になったのだ。
 今年はそんな新時代を象徴する豪華メンバーになった。ドバイデューティフリーを圧勝して世界1位に君臨するジャスタウェイと、そのジャスタウェイに凱旋門賞で先着した最強3歳牝馬ハープスターがフランス帰りで参戦し、春にドバイシーマクラシックを勝ったジェンティルドンナが3連覇へムーアで迎え撃つ。これに国内組から春の天皇賞連覇のフェノーメノ、秋の天皇賞馬スピルバーグ、昨年の菊花賞馬エピファネイアの古馬陣と、ダービー馬ワンアンドオンリー、皐月賞馬イスラボニータの3歳2強牡馬が加わり、まるでオールスター戦のような雰囲気だ。
 かつて高倉健さんが出ていたJRAのCMで「あなたと話したい競馬があります」というキャッチフレーズがあったが、今年のジャパンCはまさに誰かと朝まで飲み屋で語りたくなるほど魅力的な「歴代最強JAPAN」と言えるだろう。
 そんなドリームレースを制すのは、やはり新時代の申し子的な凱旋門賞帰りのスーパーホースであってほしい。あえて1頭に絞らず、あの2頭のどちらかが突き抜けてくれれば、誰もが納得する結果になるはずだ。