嫌な夢を見た。
阪神JF当日に外出していた私は、レースの発走時間に間に合わず、数分遅れでそっとテレビのスイッチを入れると、そこにはウィニングランを始めるレーヴデトワールが映っていた。
ハープスターはどうしたと慌てていると、鞍上の川田が馬上でガックリと引き上げていく姿がアップに…。どうやら4着だったようだ。
えっ、なんで!と心の中で叫んだところで目が覚めた。
あ~、ホント、夢でよかった。
さて、阪神JFである。
なぜ、こんな夢を見てしまったかというと、昨夜遅くに後輩とハープスターのぶっつけ参戦について偉そうに語ってしまったからだろう。
ハープよりホウライアキコに色気がある後輩に、ハープとアキコの決定的な違いを説明した。
「アキコは無名の個人馬主でここまでの3戦すべてが勝負モードであり、先を見据えて成長を促しながら駒を進めてきたノーザンFのエリートたちにはどこかで追い抜かれる運命にある。GⅡやGⅢなら完成度で勝れても、GⅠの舞台はごまかしが利かない」
「松田博厩舎がこのレースに強いのも、エリートたちの成長を妨げずにレースやローテを選び、結果的に順調に使える馬だけをここに投入してくるから。この厩舎から出走してくる連中は、すでに厩舎の中での生存競争を勝ち抜いたエリート中のエリートであり、一戦必勝の連続の成り上がりとは上がり目が違う」
ならば、なぜ新潟2歳Sからの直行を選択したのかと返されたので、妄想込みで言い返した。
「ハープがこのレースを勝つことを目標にしているならひと叩きするのが普通だが、この馬はもっと上を見ている。おそらく、ここを勝って休み明けでも力を発揮できると分かれば、春は桜花賞にぶっつけになるんじゃないか。そこからオークスで2冠を獲って、宝塚記念だね。これが究極の春3戦プラン。そこを勝つようなら、晴れて凱旋門賞挑戦プランが現実的になってくる」
そんなことまで考えているんですか、と言って呆然とする後輩の表情が滑稽で笑えた。もちろん、そんな夢プランをかつて関係者から聞いたことがあるという程度の私の希望的妄想だが、妙に説得力があったようだ。
後輩の感想は…「ハープを頭で買わなければ当たらないじゃないですか」だった。
そんなわけで、ハープ信者をまた1人増やしてしまった。ついでに馬券の話になったので、ハープの強さは信じて疑わないが、相手として怖いのはアキコではなく、ノーザンF生産のレーヴデトワールとマジックタイムの2頭を挙げておいた。おそらく、私の勝負もこの2頭を絡めたものになりそうで、そんなことを考えていたからこその悪夢との遭遇だったのだろう。