先週から新馬戦が始まり、注目していた新種牡馬キングカメハメハ産駒はいいところなく惨敗に終わった。代わって主役を務めたのは、産駒デビュー5、6年目の中堅種牡馬たち。サンデーサイレンス全盛期にひっそり初年度を迎えた連中が、実績より仕上がりの早さで結果を出してきた。私が馬券を買っていた情報◎2頭、キングヘイロー産駒ディアティアレ(2着)、トワイニング産駒バイラオーラ(1着)はしっかり連に絡んでおり、やはりこの時期は関係者の評判がいい馬はしっかり走るようである。
今年の2歳世代は“スペシャルウィーク(SW)産駒の当たり年”と言われている。種牡馬ににとっては4年に一度の激走イヤーがあり、シーザリオやスムースバリトンの活躍によって良質の繁殖牝馬が集められた06年産は、過去3年の実績とは違う活躍が期待できそうだ。
ただし、忘れてはならないのがSW産駒の重賞勝ち馬がわずか5頭しかいないこと。随分な期待をかけられて種牡馬入りしたわりには結果が残せていない。最近ではインティライミとサンバレンティンの息の長い活躍が目立つ程度で、新興勢力とされた昨日のマーメイドSのブリトマルティスも4着に敗れてしまった。そんな一流半種牡馬を母系の力だけでどこまで信じられるか。私はこの不安が拭い去れないまま、ついにドラフト週を迎えることになってしまった。
できれば指名は避けたいSW産駒だが、1頭だけ母系の流れで指名することが決まっている。ブエナビスタ(牝、母ビワハイジ)だ。アドマイヤジャパン&オーラの妹で、昨年のアドマイヤテンカの雪辱もかかっているこの馬を、チーム3冠日としては積極的に取りにいくことになるだろう。付け加えれば、ビワハイジの子は来年がアグネスタキオン牝馬で再来年がディープインパクトの牡馬である。社台系の王道といえる配合がなされているこの牝系はたとえSWであっても絶対手放せないのだ。
最後に、それでもSW!という人に産駒の重賞勝ち馬データを書いておこう。
最も特筆すべきは、重賞勝ち馬5頭のうち3頭が青毛であること。いずれも2歳時から頭角を現した早熟型であり、その父SSの流れを汲む「青」が精神面の強さで肉体の成長を促したのだろう。逆に鹿毛や栗毛だったインティライミやサンバレンティンは母の出産年齢が16、15歳と老齢だったわりに息の長い活躍を続けている。そんな2頭に共通するのが、母父ノーザンテーストの存在。さすが大種牡馬である。ちなみに、5頭の生産者はノーザンF4頭に社台F1頭。社台系以外は絶対に指名してはいけない。