どうやらわたしの健康状態は、先にどれだけ会える予定があるかに左右されるらしい。
3週間前、RENTに続いてのお楽しみだったけたぱが終わった翌々日、喉に何だか違和感が。
食べ物を飲み込みづらいくらいの痛みと咳とが続き、今はだいぶ落ち着いたけれど、分かりやすく気が抜けたんだなと自分で呆れちゃった。
同じ月のリリイベやフェスに行くつもりでいたら、こんなことにはならなかったのかしら。
だけど短時間の出演のために栃木まで行くくらいなら、他のことに予算を回したいし(でも様子を聞いたら行っても良かったかなとは思った)、急に発表されても遠征の手配が無理だしな。
わたしが参戦するのは、今週末の関西1日目と翌週からの福岡2Days。回を重ねて改善された部分もあるみたいだけど、先週末の渋谷で起きたことはちょっとね。
別の現場を思い返すと、キャパは多く見積もっても300くらい。クローズドなら入れない人続出なんじゃないの?って詳細を読んで思った。
せっかく行って参加できないんじゃ意味がない。だから、渋谷は選択肢に入れなかった。これだけの知識しかない地方民が予測できたことなのに、運営は大丈夫だと思っていたんだろうか。
メンバーが触れてくれたことで、気持ち的に救われた人もいるかもしれないけれど、地方には行けない人の方が多いだろうし、参加券がただの紙切れになることは変わらないんだよね。
次は大阪で!なんて呑気なツイートしてないで、対応策をしっかり考えて欲しいなと思います。笑顔になれるはずのイベントで、悲しい思いをしたんじゃ意味ないからね。
さて、今日はサクッとけたぱの振り返りを。セトリはこんな感じだったと思う。
ムーンライトシャワー
Material Girl
Hot Stuff
True Colors
Story of My Life
One Song Glory
言葉では足りない
ダンスコーナー~バンドメンバー紹介
Out Tonight
スーパーディスコ
HEAVEN‘S DRIVE
トワイライト
スーパーディスコ(夜のみアンコール)
会場に入ってまず目に入ったのは、ステージに備え付けられたバンドのセットでした。まさか生バンドとは!
決して広くはないステージだけど、少しくらいなら踊れそうだよね?踊ってほしい。そんなことを話をしながら陣取ったのは、こちらの方が近く感じられるのではないかと予測した右手側。
入口が左手だったから、後から入ってくる人たちを時折眺めてたんだけど、よくもこんなに詰め込んだよねって思うくらい、奥のカウンター前や入口付近まで人がいっぱいで。
きらきら星のアレンジが会場に流れ始め、大歓声と共にステージに登場した敬多も「こんなに来てくれると思わなかった」って感無量のようでした。
Leadのライブでは、みんなそれぞれの推しを中心に観るから、会場中が自分だけを見ているという状況が、とてつもない緊張をもたらすようで。
そんな中でも、ステージを端から端へと歩きながら、ひとりひとりの顔を眺めて嬉しそうにうんうんと頷いてる敬多を見て、こちらまで笑顔になる。
どこで座るのか、どこで上着を脱ぐのかが分からなくなったり、テンションがおかしなことになって、突然暴言を吐いたりするのはご愛敬。
感謝の伝えてくれ方がまた独特で、「ここに来てくれたみんなは親戚というか...もう妻や」とか言い出すものだから、どれだけのLeadersが腰を抜かしたか。
それでいて、パフォーマンスはバッチリ決める。その全てが古屋敬多だからね。
もっと早くやっておけば良かったなんてことも言ってたけど、今だからこそ出来たライブだったんじゃないかな。
だって、10年前だったら当然ミュージカルの楽曲がセトリに並ぶことはなかったんだし。
そう考えると、ミュージカルの舞台に立ち始めてから数年で、「ミュージカルも自分の天職」だと言い切れるのはすごい。
これが聴きたいんだろ?見たいんだろ?と言わんばかりの、プリシラの楽曲たち。古屋敬多としてのパフォーマンスに、アダムちゃんをミックスして。
きっと多くのレントヘッドが歌声に恋したであろう、ロジャーの魂の叫び。これは想定内。まさかOut Tonightまで歌うとは想像の斜め上でした。
「ここまでは予想できんかったやろ?」とドヤ顔の敬多。
敬多のミミもありなんじゃないかと錯覚するくらいしっくり来てて、歌詞が飛んじゃって「ごめんね」とか言っちゃうのすら可愛くて仕方なかったな。
この二作品が、Leadersも敬多自身もまた観たい、またやりたいと思っている筆頭でしょう。
そんな中で、鬱曲だと笑いながらも、言葉では足りないを選んだところに、ミュージカルに対しての覚悟を感じました。
幸か不幸か、わたしはヴェラキッカの大千穐楽を観れていない。だけどそこで起きた出来事は、こちらの想像以上に、敬多にとっては大きなことだったんだろうな。
素人の見解だけど、ヴェラキッカの頃までの敬多は、舞台に立つときにどこか自信なさげな部分が見え隠れしていたというか、実際客席で頑張れ!って思ったことが何度かあった。
それが、フラドラ、アラバスターと場数を踏むうちにどんどん安定感が増していって、RENTのときには、必ずいいものを魅せてもらえるという信頼しかなかった。
ひとつひとつの音に宿る、揺るぎない自信。乗り越えたんだなって思った。
今の敬多で、もう一度カイ・ヴェラキッカが観たい。きっともっと魅力的なカイになると思う。
鬱曲で少し会場の空気が澱んでも、次の瞬間またカラッとした空気に変えてしまうのもまた、古屋敬多。
わたしが大好きな、まるで呼吸をしているかのようなフリーのダンス、からのバンドメンバー紹介も良かったなぁ。
当初は音源だけでやる予定が急遽生バンドでいくことになって、バンドマスターにアレンジをお願いすると、寝ずにやってくれたこともあるんだとか。
だって、誰がラルクの歌が来るなんて想像する?Leadの曲じゃないのは確かだけど、何だっけこの曲。サビの部分は確実に知ってるんだけど...って思ったもの。
時間がない中で、本当に助けてもらったって、何度も言ってた。ハピネ~スを無茶振りされても、照れながらやってくれるやさしいバンドメンバー。
これだけ才能に溢れてて、ファンを幸せな気持ちにさせてくれるのに、なぜ自分なんかって思っちゃうんだろうって、この日も思ったのだけど。
そういうところが愛おしくて、放っておけなくなてしまうんだろうな。コイツのためならって。
バンドメンバー然り、Leaders然り、サプライズでお祝いに駆けつけてくれた涼平くんや伸ちゃんも。
ラスト曲のトワイライトはラップパートがあるし、夜は伸ちゃん来ないかな?ってぼんやり思ってたから、ハッピーバースデーを合唱中に現れたときは大歓声だったよね。
タメの部分で登場して、伸ちゃんがそのまま話し始めてしまったもんだから、キーボードさんが最後のフレーズを弾くに弾けず、どうしよう?って空気に気づかないところがまた(笑)
遠慮する伸ちゃんに、俺のわがままだから一緒に歌ってほしいと伝えるところが、敬多がらしくて良かった。
ソロライブでありながら、Leadの曲で始めてLeadの曲で締める。まさにここが自分の帰る場所なのだという言葉の体現でした。
グループの活動に対しては、思うところが山ほどありながらも、自分なりに応援し続けることを選んだのは、敬多にその意思が明確にあると感じるからなんだよね。
さすがにアンコールを求めるのは酷かな?と思いながらも名残惜しくて、夜公演後BGMに流れてきたGive Me Your Best Shotをフルコーラスみんなで合唱していたら...
出てきてくれた♪そして、今日やった曲でいい?と選ばれたのは、スーパーディスコ。
心地よいリズムに、ワクワクするサウンドと歌声。ステージも客席も、間違いなくこの日いちばんの笑顔でした。
楽しかった。何より敬多がとっても幸せそうで嬉しかった。幸せってどれだけ伝染してもいいよね。
そんなことを感じた1日でした。さぁ、週末からはリリイベを楽しむぞ。
それでは、また~☆彡