「父が怒るのは私が悪い子だから」。アダルトチルドレンと不登校の研究 | 3年以上の引きこもりのお子様でも6ヶ月で自発的再登校できた!不登校解決率100%「魔法の言葉がけ」

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不登校専門カウンセラー、新井てるかずです。

少し日が空きましたが、今日は前回の続きです。

アダルトチルドレンと不登校について。


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かなりまれですが、不登校児の中には、親はアルコール依存ではないが、親に精神状態をかなり支配されている子がいます。

それが表題に挙げた「父が怒るのは私が悪い子だから」

ある子の口から聞いたときはかなり驚きました。

ある意味、究極に歪んだ考え方だからです。
自分に全く非のないことで怒られても、「どこか自分に悪いところがあったからだ」という解釈に、自動的になってしまいます。

この子は父になんでもないことで怒鳴られ、怒られ、睨まれ、目の敵にされてきました。
怒ったり怒鳴ったりする基準は何か。
その父親のある考えに沿うようにするためです。
(しかしほとんどのケースで父親は無意識です)

こうなると多くの子はそのまま愛着障害を起こして父親を避けるようになってしまいますが、この子は逆に父親の支配下に入りました。

全てに父親のお伺いを立てる。事細かに許可を得る。顔色をうかがう。
父親が白と言えば黒も白。

そのことは実は、その父親の、さらに父親(その子から見て祖父)の話に符合します。
その方は一家の絶対君主のようにふるまい、とにかく自分が全て正しく、自分の意に沿わないことには猛烈に腹を立て、怒鳴り散らします。


・・・これってどういうこと?

つまりこういうことです。
「父親は、自分も嫌がっていたその父親と、いつのまにか同じ行動を取り、絶対君主の座につきましたとさ。」

おそるべき世代間伝達です。

この伝達構造は、ほとんどのアダルトチルドレンタイプの親に見られます。


ちなみにこれは「心理的虐待」ですからね。
れっきとした虐待ですよ。
やっちゃいけませんよ。

っていってもわからない人もいます。

さて困ったなあ、と思っていると、あることに気づきました。
単なる愛着では解釈しにくかった、私を悩ませていたある事象の謎が解けてきました。
それはいずれお話ししましょう。


さて、話を元に戻すと、

多くのケースで親子関係にヒビが入っており、親が子供の主に行動面に対して怒りすぎ怒鳴りすぎだと、子供の精神は親の支配下に入ります。

ここで、正常な愛着関係ではないので、愛着障害から社交不安障害へ、不登校あるいは引きこもりへとつながります。


さらに支配構造はこういう所にも影響します。
「父のやっていることは悪くない。正しい。」

「お父さんは悪くない」。これ、多くのアダルトチルドレンタイプの子に共通する言葉です。



もうひとつ、実はこのタイプの子供は、親が好きなのです。


書き間違えじゃありませんよ。


親が好きなんです。

あんなに怒鳴っている親が好き?どういうこと?

実はこれは、正常な愛着というより、共依存と解釈されます。

「好き」でもあるが、「見捨てられない」「離れられない」といった方が正しいか。


またここにも踏み込んでみましょう。

(続く)