今年度の説明会第5弾は,
駒澤大学高等学校。
東急田園都市線用賀駅から徒歩12,3分といったあたり。
「もう何回も来ているんだから,地図なんてなくても平気だろう」
「これでストレートに辿り着けないようなら相当な愚か者だな」
などとわかりやすいフラグを立てたら,
案の定,道に迷いかけた。
まあ,本を読みながら歩いていたからなんだけどね。
身の程を知ろう。
数式で表すと
二宮金次郎>>>超えられない壁>>>ワタクシめ
となる。
閑話休題。
大学附属の高校ということもあり,人気が高いようで,
参加者でホールが一杯になっていた。
禅宗の一派である曹洞宗の教えに基づいた教育をしている学校だ。
総本山である永平寺への参禅は,実に象徴的な取り組みだ。
携帯も通じない,テレビもない,
そんな環境で9:00就寝3:00起床という生活に身を置き,
今生きている自分を見つめ直す。
こういう経験は,
したことのある人よりない人の方が圧倒的に多いだろうし,
しないよりはした方が間違いなく良い。
運動系・文科系問わず,部活動が盛んで実績豊富な学校だが,
部活動をしていても,1日1時間の学習時間を確保するよう指導しているとのこと。
たとえば,遅くまで部活動がある生徒は,
1時間早く登校して勉強する。
また,通学時間中に単語や古典文法の活用など,
電車内でできる勉強をする。
各々が自分に合った方法で限られた時間の使い方を工夫しているようだ。
こういうストイックなところは仏教系の学校らしい特徴かもしれない。
今回は,入試報告会ということで,
3教科の入試問題について解説。
例年の傾向や出題の意図,誤答の多かった問題などを説明してくれた。
実際に各教科問題作成を担当した先生からのお話なので,
非常にわかりやすい。
こういう情報公開のあり方はとても良いと思う。
特に興味深かったのが国語。
漢字の書き取りは,漢字の形を正しく書けているかを厳しく採点し,
トメ・ハネ・ハライが曖昧な解答はすべて不正解としたらしい。
この方針には大いに賛成。
丸字や崩し字でも「読めりゃいいじゃん」
と”自分基準”を押し付ける小中学生が多いが,
まずは何事も”型”が重要だ。
勉強だけでなく,スポーツや芸術,その他すべてに通じることだろう。
最後は教頭先生から生徒募集についてのお話。
学校紹介パンフレットの表紙にある
「未来は創るもの」というキャッチコピーについての説明が印象的だった。
「やるべきこと」をきちんとやる。
「やりたくないこと」も「やりたいこと」全部引っくるめて,
「やるべきこと」なのだと。
そういう気概の中学生に来て欲しい,とのこと。
教頭先生がかつて担任で受け持ったという卒業生たちがパンフレットで紹介されており,
その子たちがいかに努力を重ねて夢を実現しているかを嬉しそうに語っていた。
こういう話は本当に清々しく,聴いていて気持ちが良い。
先輩から後輩へと受け継がれている学校の伝統を,
駅伝のタスキになぞらえていたのは,
さすが駒澤!といったところ。
直近では,駒澤大学に推薦で進学しているのは65%。
他大学にも目を向ける生徒が多くなっているようだ。
つまり,大学附属高校でありながら,
大学受験への意識が高いということだ。
そういうムードのある附属高校,
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/School Post編集部