「こどもたちを学校に合わせて変える。」が不登校の始まり | 不登校のお子さんのことで悩んでおられるお母さんのためのブログbyお母さんエンパワラー坂本修一

不登校のお子さんのことで悩んでおられるお母さんのためのブログbyお母さんエンパワラー坂本修一

「これから先、いったいどうなってしまうの…。」わが子の不登校に不安でいっぱいのお母さん。まずはお子さんが抱えているものを知るところから始めてみませんか?きっとお気持ち、楽になりますよ。

 

いらっしゃいませ。

お越しいただきありがとうございます。

坂本修一です。

お元気ですか?

今日も、みなさんと一緒に

学校や教育のことについて

あれやこれやと考えてみたいと思います。

こどもたちの笑顔のために!

 






今日も、昨日紹介させていただいた方に引き続き、

もうひと方から頂戴したコメントをみなさんと

共有しつつ、わたしの考えを書かせていただきたい

と思います。。






この方は、

お子さんふたりが不登校の状態にあり、

その境遇に憤りを感じて数年を過ごして

おられます。


保育園は恵まれた環境という印象があり、

小学校はその印象とはかなり差があったそうです。


おそらく、

その印象の違いが、実際の教育活動にも

表れていたことがきっかけとなったのでしょう。


お子さんはふたりとも低学年で

不登校になりました。






これはわたしの想像でしかありませんが、


保育園は、こどもたちひとりひとりの特性を

丁寧に把握し、その特性に応じてかかわっていた。


しかし、小学校では、

そこまで丁寧にかかわることができなかった。


っていうことが、不登校のきっかけに

なっているのてはないかと思われます。






新しい環境に馴染むのに時間がかかる子は

間違いなく存在します。


まだまだ大人の存在が必要な小学校低学年。


慣れ親しんだ保育園の先生とお別れして

まったく別な大人の人、小学校の先生と

新しい関係をつくっていかなければなりません。


そのときに必要なのは大人の側、

小学校の先生の力てす。


まずは、小学校の先生が、

新しく出会うこどもたち、ひとりひとりのことを

知り、理解することが必要なのです。






この方がコメントで


子どもが学校に合わせるのでは無く

学校が子どもに合わせて変わらなくてはいけない


って書いてくださいました。


その通りなんてすよね。






文科省は『個別最適な学び』

現場に要請してきてます。






それに対して、現場からは


「そんなもん無理や!」


「それでなくても、わたしらの仕事は

 ブラックやって言われてるのに!」


「次から次へと新しいこと、

 いっぱい押しつけてきやがって!」


っていう声が聞こえてきます。






わかります。


ホンマ、そう思いますよね。






でも、わたしは文科省が言い始めた

『個別最適な学び』はこどもたちにとって

必要なのは間違いないって思ってます。


これをこどもたちに保障しないと、

学校はこどもたちを排除し続けることに

なるでしょうから。






不登校の解消のためにも、

この『個別最適な学び』を現実のものにする必要が

学校にはある


わたしはそう考えています。






だから、現場の先生方には、

この『個別最適な学び』を現実のものにする努力を

してもらいたいなって思ってます。






わたしも、現場でいたとき

『個別最適な学び』をこどもたちに保障すべく、

集団づくりや学び合いなどいろんなことに

取り組んできました。


文科省が言い始める前に、

わたしなりに解釈した『個別最適な学び』をこどもたちに保障する工夫をしていたのてす。






学校の支援教育の体制にも手を入れました。


『個別最適な学び』支援学級と通常学級の

分離ありきで実現させるのではなく、

あくまでもインクルーシブという考え方を

ベースにして実現する。


そのためには支援学級はどうあるべきなのか。


そんなことを考え、案を作り、先生方に提案する。


何度も、何度も…。






これは、正直、『闘い』でした。






教員生活の最後の2年間は、

現場の中での闘いの日々やったっていう印象です。


それくらい先生方の理解や同意を得るのは

困難でした。






でも!






「先生、お願いやから、

 もうこれ以上、

 学校がわたしらのこと

 排除しやんようにして!」


っていうこどもたちの声なき声が、

わたしのこころの中で、常に響いてました。






その声がわたしの背中を

力強く押してくれていたのです。






その結果、わたしの学校では、

インクルーシブ教育をベースとした

『個別最適な学び』の支援体制が

形の上では立ち上げることができました。






これから先、すべての学校で

『個別最適な学び』を保障するための体制づくりが

始まっていくでしょう。


過渡期の始まりですね。






でも、コメントくださった方は


今は限界を迎えて過渡期にあるのでしょうが、

過渡期だなんて当事者にはたまらなく迷惑な

事情だとも思います。


って書いてくださいました。






ホンマ、その通りです。


実際に、

今、排除されてる子、不登校になってる子に

「過渡期やから我慢して。」

なんて、現場は言えませんよね。






現場の先生方にお願いです。






「今のままやったらアカンやん。」

って気づいた先生からでいいです。


少しずつでもええから、

こどもたちを学校に合わせて変えることばかり

考えるんやなくて、

その子に合わせて自分が変わる努力、

そして、

その子に合わせて学校を変える努力を

しましょうよ






そうやって頑張ってたら、

必ず仲間になってくれる先生、出てきますから。


その先生らと力合わせてやってるうちに

学校は間違いなく変わっていきます。


わたしが実際に経験済みです。






文科省や国が、もっと現場に人とお金を使って

テコ入れしてくれたら、『個別最適な学び』

もっと早く実現できるのは確か。


でも、今の日本やと、

それは、そんなに期待できません。






ならば、

まずは現場から、です。






学校来れてない子の声、

その子のお母さんの声、

しっかり聴かせてもらうことから始めましようよ。








 

 

 

 

 

今日も読んでいただき

ありがとうございました。

明日も

読んでいただけたら嬉しいです。