2020.07.21
太陽蟹座28度
サビアンシンボル「ギリシャのミューズが、新しく生まれた双子を黄金の秤にかけて重さを量っている」
月蟹座2:33新月→5:17獅子座
蟹座太陽・月180度山羊座土星
新月や満月の時は1〜2日遅れで星を読んでいます。それはその時を過ぎないと分からないことがあるからです。
今回は日食の後の同じサインの新月で、これからの進路に関わるとても大切な通過点だったと感じます。

月は2:33頃に蟹座で二度目の新月を迎え、5:17に獅子座へ移ります。
新月は2ハウスにあり、8ハウス山羊座の土星と正確なオポジション、木星冥王星とも緩くオポジションです。新月図で他に注目すべきは、アセンダントに重なるNノードと、カーディナルサイン(活動宮)に7天体+リリスとカイロンが集中しているところです。
アセンダントは蟹座0度。6月の日食が起きた度数です。日食前後に決意したことを、現実社会で実践していく時を迎えていると言えそうです。ただし、十分な計画や準備をする余裕はほとんどなく、「走りながら考え、実行しながら修正する」ような流れなので、始めた事が軌道に乗り落ち着くまではそれなりの時間が必要かもしれません。
2−8ハウスは、収入や相続に関わる領域を示しています。山羊座がハウスカスプであるため、8ハウスは社会保障という意味も生じてきます。個人の暮らしを社会が支えて行かざるを得ないという状況や、個人で暮らしを全て賄うには、兼業という形でいくつかの収入源を持たざるを得ない状況と捉える事もできるでしょう。非常に苦しい状況を、助け合いながらどうにか切り抜けていく時期なのかもしれません。
またチャート全体は蟹座の月が支配しており、他人や環境に非常に影響を受けやすい、極めて繊細なムードに覆われていますが同時に共感力も高まっていて、直接関わりの無い人たちの事もまるで自分事のように喜んだり悲しんだりする感性が強くなっているようにも感じられます。
蟹座水星は1ハウスで10ハウスの牡羊座火星とカイロンとでスクエアの位置にありますが、家族や身近な人たち、あるいは日常生活についての不満が思わぬ形で噴出したり、仕事と家庭のバランスが崩れやすい事も表しているのかもしれません。
ヘリオセントリックチャートでは、地球/月を含めた4天体が山羊座の終わりの度数に集中していて、火星・金星は水瓶座で正確にコンジャンクトし、さらに水星海王星は魚座でコンジャンクトしています。個々に取り上げませんが、各天体のサビアンシンボルを踏まえると、大きな組織からの精神的な自立や、個人中心の生き方へシフトする最終準備段階に入ったことを示しているようにも感じます。
ヘリオセントリックチャートを眺めていると、まだ明らかに人の顕在意識には登っては来ていないものの、非常に大きな意識の変容が進んでいると感じています。社会はあまりにも混沌と、混乱を極めているようにも見えてしまう時はありますが、集合意識は「現実社会を動かすシステム」から少しずつ離れ始めているような気がします。
新月のサビアンシンボルは、「最後は自分の直感や物差しに従って決める」事を示しています。反対サインの土星のサビアンシンボル「紅茶占いをする女性」も同じような象意を持っています。直前のシンボルである「現代の少女ポカホンタス」からの流れを見ると、他者や社会(家族やコミュニティーのような小さな集団組織も含めた)との避けられない対立や譲歩という経験を経て、文明と自然、知性と本能のような相対する価値観を受け入れ、自らの感性と知恵を頼りに物事をバランス良く判断する姿勢へと移っていく様子がイメージとして浮かんできます。
新月と向き合う土星は時に「重要な決断が個人に求められていること」を示す場合があります。今回の新月に最も強い影響を与えているのも土星で、それは何らかの社会的な責任や役割(会社組織でいう長の付く肩書きなども含む)を引き受けることも表しています。新月以降に転職や転勤など、身近な環境が大きく変わる方々もおられると思います。
またアセンダントに重なるNノードは、非常に大勢の人々に、ほぼ時期を同じくして今後の生き方や日常の様々な選択に大きく影響を与えるような、考え方の軸に何らかの変化が起きている状況も表しているように感じています。例えるならベールが剥ぎ取られ露わになった自分自身の姿と対面するような、痛みを伴う気づきと言えるのかもしれません。