東京都の看護師志望者向け奨学金「東京都看護師等修学資金制度」を積極的に活用しよう | 看護学校 社会人入試・一般入試 受験情報 スコレー・アスコルーのブログ

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東京都の看護師志望者向けの奨学金、「東京都看護師等修学資金制度」が今年度から改正され、看護師免許を取得した後、都内の施設に5年間看護師として就業することで、一定の金額の返済が免除されるようになりました。

たとえば、500床規模の大病院に病棟看護師として就職する場合を考えてみましょう。奨学金として借りた金額が月2万5000円の場合は、合計5年間看護師として働けば、奨学金は全額免除となります。借りた金額が月5万円なら半額が免除されます。月に10万円借りた場合は、1/4が免除となります。

今までは、都内の病院のうち、「指定施設」と言われる、200床未満の病院や精神科の病院に就職しないと、免除がされませんでした。そのため、都内の大学病院のような大病院に就職し、病棟でバリバリ働いて自分自身の技術を磨き、経験を積もうとしていた方は、東京都の奨学金を借りないか、全額返済することを前提して借りるという選択しかありませんでした。借りる人は、最初から、中小規模の病院への就職を考えるしかありませんでした。

今年からは「都内施設」という枠が新設され、都内の病院であればどの病院でも5年間働くことで一定の額が免除されるようになります。免除される金額はこれまでどおり「指定施設」に就業した場合の方が大きくなりますが、200床以上の病院でも病院に就職しても免除になるという条件の変更は、学ぶ側にとって大きな変更です。

皆さんが都内のどの看護学校に進学するにせよ、将来も都内の病院で働くつもりがあるならば、東京都の奨学金は利用できます。ぜひ申請し、利用することを考えましょう。


◎看護師等修学資金貸与事業の主なポイント

貸与月額
・希望に応じて4種類(2.5万円、5万円、7.5万円、10万円)から選べます。

申込資格
・都内の看護専門学校や看護大学に在籍している方
・都内に住んでおり他県の看護学校や看護大学に在籍している方

返還免除規定
都内施設(都内の200床以上の病院等)に合計で5年勤務
  2.5万円 × 貸与月数 が免除
(まとめ)
 都内施設に就職して5年間働く場合は、月2.5万円までの奨学金が全額免除になります。都内施設への就職を考えていて、5年間働こうという方は、まずは月2.5万円奨学金を借りるのがベストでしょう。
 それで足りない場合は、月5万円を検討しましょう。この場合、看護専門学校に3年間通った場合は、2.5万円×36か月=90万円免除になり、返済額が残りの90万円となります。5年間看護師として働けば、その頃には、この程度の金額は貯金できているはずですし、一気に返してしまいましょう。

 

指定施設(200床未満の病院又は精神科の病院等)に合計で5年勤務
  月2.5万円貸与の場合 … 2.5万円 × 貸与月数 が免除
  月5万~10万円貸与の場合 … 5万円 × 貸与月数 が免除
(まとめ)
 指定施設に就職して5年間働く場合は、月5万円までの奨学金が全額免除になります。指定施設への就職を考えていて、5年間働こうという方は、月5万円奨学金を借りるのがよいでしょう。

指定施設(200床未満の病院又は精神科の病院等)に合計で7年勤務
  月2.5万~5万円貸与の場合 … 貸与金額 × 貸与月数 が免除
  月7.5万~10万円貸与の場合 … 7.5万円 × 貸与月数 が免除
(まとめ)
 指定施設に就職して7年間働く場合は、月7.5万円までの奨学金が全額免除になります。指定施設への就職を考えていて、7年間働こうという方は、月7.5万円奨学金を借りることを検討しましょう。ただ、7年間は長いと感じる可能性はありますね。

 

 

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看護師等修学資金貸与事業
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/iryo/shikaku/syugaku/index.html

 

 

 

看護師等修学資金貸与事業

◆◆令和4年4月 制度改正◆◆

1.目的
 東京都看護師等修学資金(以下「修学資金」という。)は、看護師等養成施設等に在学し、将来都内で看護業務に従事する意思がある方に対し、修学資金を貸与(貸付)することにより修学を容易にし、都内の看護職員の確保等を図ることを目的とした制度です。

2. 概要
令和4年度東京都看護師等修学資金(貸付金)のご案内(PDF:2,728KB)
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/iryo/shikaku/syugaku/index.files/R4syuugakushikinnogoannai.pdf
◆制度の詳細は修学資金(貸付金)のご案内をご確認ください。

貸与資格
・保健師、助産師、看護師及び准看護師の養成施設又は大学院修士課程に在学していること。都外の養成施設等に在学している方は都内に住所があること。
・成績優秀で心身健全な方
・経済的理由で修学が困難な方
・同種の修学資金を借りていない方
・卒業または修了後、(都内)指定施設または都内施設において引き続き5年以上、看護業務に従事する意思を有する方

貸与金額・期間
養成施設等
保健師・助産師、看護師、准看護師、大学院修士課程(看護に関する専門知識を修得するもの)
    
貸与月額
25,000円
50,000円
75,000円
100,000円
※いずれか1つ

貸与期間(最大)
正規の修業年限
※大学なら48月、3年制の専門学校なら36月

利子
無利子。
ただし、延滞利率あり(R4.4以降の返還に係る延滞利率3%)

返還免除
卒業・免許取得後、下記の免除条件に該当した場合、申請により免除が受けられます。

都内施設に 5年間従事
 貸与金額/月2.5万円~10万円
  免除金額 2.5万円 × 貸与月数

指定施設に 5年間従事
 貸与金額/月2.5万円 
 免除金額 2.5万円 × 貸与月数

 貸与金額/月5万円~10万円
 免除金額 5万円 × 貸与月数

指定施設に 7年間従事
 貸与金額/月 2.5万円~5万円
 免除金額 貸与金額×貸与月数

 貸与金額/月 7.5万円~10万円
 免除金額 7.5万円 × 貸与月数

指定施設:
 200 床未満の病院、病床数の 80 %以上が精神科病床の病院、診療所、介護老人保健施設、訪問看護ステーション等

都内施設:
 200床以上の病院等、都内に存する施設であって、医療法その他法令に基づき、保健師、助産師、看護師又は准看護師のいずれかを配置する施設

【注意】指定施設または都内施設としての該当の有無は、就業時時点の状況で判断いたします。

返還
下記の返還事由に該当した場合には、下記の方法により、貸与を受けた金額の全部又は一部の返還が必要です。

返還事由     
 卒業、修了、貸与期間の終了、貸与の辞退
返還開始時期
 返還事由に該当した月の翌月から6ヶ月を経過した日から
返還方法
 月賦、半年賦、一括払のいずれかの方法で口座振替により返還

返還事由     
 退学、都外転出(都外養成施設等在学者)
返還開始時期
 事由に該当した月の翌月から
返還方法
 月賦、半年賦、一括払のいずれかの方法で口座振替により返還

※月賦額は貸与月額ごとに異なり、下記の返還期間内に返還します。
月賦額及び返還期間
貸与月額 月賦額 返還期間
25,000円 25,000円 貸与期間と同期間
50,000円 50,000円 貸与期間と同期間
75,000円 50,000円 貸与期間の1.5倍
100,000円 50,000円 貸与期間の2倍

※月賦額はこの額以上の金額とすることができます。
※返還期間は、貸与・免除状況等により個別に変わります。

…(中略)…

4.東京都看護師等修学資金制度の改正について(令和4年4月施行)
 令和3年6月に東京都看護師等修学資金貸与条例が改正され(令和4年4月1日施行)、貸与金額や申込資格、返還免除対象施設などが拡大されました。
 都においては、これらの改正を踏まえ、今後も都内の看護職員の質の確保及び質の向上を図っていきます。

主な改正内容
(1)貸与月額
   希望に応じて4種類(2.5万、5万、7.5万、10万)の貸与金額から選べるようになりました。
(2)申込資格
  都内に居住地を有し、都外の養成施設に在学し、かつ将来都内において看護業務に従事しようとする方も申込ができるようになりました。
(3)返還免除
  返還免除となる施設を指定施設に加えて都内施設(200床以上の病院等)にも拡大するとともに、従事期間に応じて返還免除額を拡大しました。

令和4年4月から制度が利用しやすく変わります(PR用)(PDF:393KB)
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/iryo/shikaku/syugaku/index.files/seidokaiseichirashi.pdf

制度改正の概要(PDF:406KB)
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/iryo/shikaku/syugaku/index.files/seidokaiseigaiyou.pdf