集団討論で気をつけたいこと | 看護学校 社会人入試・一般入試 受験情報 スコレー・アスコルーのブログ

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本日は、有志の皆さんと集団討論の練習をおこないました。

参加されたみなさん、お疲れさまでした。

やはり討論は慣れないと難しいですね。討論は初めてという方がほとんどで、皆さん、周りの話に耳を傾けながら、前の人にただ同意するだけではない、《自分の》意見を述べることに苦心されていました。

おまけに、試験の当日は一緒のグループにどういう人が入るのかもわかりません。いちおう会場となる部屋に入る前の控室で、短時間ではありますが顔見せができることが多いので、そのときに簡単に挨拶したり、「自分が司会役をやっていいか」などと持ちかけることができるでしょう。それでも、おかしなことをする人が一定の割合で入り込んでしまうのは事実です。実際に試験で出会ったおかしな人の報告例をいくつか紹介したら、結構びっくりしていました。

おかしな人に当たることは運ということでどうしようもないので、そういう場合にも、話を脱線させずに、できるだけ本筋を辿れるような討論の進行をすることを目指しましょう。そういう心構えを持っておくと、いざというときにも意外と冷静に対処できるものです。

さて、本日も皆さんにおはなししたことですが、集団討論で気をつける基本的なことをいくつかまとめておきます。


①グループの他のメンバーに対して自分が「協調できる人」であることを示す。
集団討論で真っ先に見られるのは「協調性の有無」です。ある程度の理解力の有無を見るだけなら、ペーパー試験だけでも十分です。それだけでは見ることのできない人柄を見るために行われるのが集団討論です。極端な話をするなら、ペーパー試験が満点でも、集団討論時に見られた人柄がまずいと判断される人は、落とされます。

個別面接のときに面接官に失礼な態度をとる人はまずいないでしょうが、集団討論の場合、思わず素が出ることがあります。たとえば……

年齢の異なるメンバーが集まったとき、自分より年齢が低そうな人に「上から」の態度をとる。(本日、討論の練習に参加された皆さんに紹介したのがこのケース。すべて実話です。)
誰かの意見をが的外れだと感じたときに嫌な顔をしたり、「それは違います」と一方的に決めつける。
ことばづかいが、最初だけていねいだけど、すぐに粗が出て、どんどん荒っぽく乱暴になっていき、最後は暴言みたいな発言をしだす。

……当たり前ですが、こういった態度をする人は落とされます。話している人を見て、適度に相づちをうち、可能ならアイコンタクトをとって笑顔で答えましょう。ノンバーバルコミュニケーションを駆使して自分が「協調できる人」であることを示しましょう。


②友人同士の「おしゃべり」ではないことを意識する。
集団討論は、友人同士のおしゃべりではありません。グループ内で発言力の強い人が一方的にしゃべったり、全く発言しない人が出たりすることを避けましょう。また、ことばづかいにも気をつけましょう。つい普段の口癖が出てしまったりします。

話の口火を切る積極性は必要です。でも、とにかく自分が目立とうとして誰かの話を遮って発言したり、誰かの意見を一方的に批判するような話し方はよくありません。反対に、そもそも発言しなかったり、発言しても、「前の人と同じです」といった中身の薄い発言は、積極性が低いと判断されます。

評価される発言は、話を前に進める発言です。たとえば、
・与えられた課題に関して、新しい論点を示して討論をリードする発言
・前の人の発言を受けて問題を整理し、皆に論点を理解してもらう発言
・議論が抽象的になりかけた時に、問題を具体化し、明快にする発言
・脱線しそうになったときにさりげなく本筋に引き戻す発言
などです。
反対に、とつぜん課題と関係ない話を始めたり、友達をダべっているときのような感じで、ダラダラと話す無駄な「おしゃべり」は評価されにくいと考えましょう。


③先手必勝 最初の数分間で面接官によい印象を与えよう。
面接官も人間ですから、最初によい意味で目立つ人がいたら、そちらが気になるものです。討論の時間が20分だとして、よい意味で気になる人が最初の5分で見つかったら、残りの15分はその人の見極めに結構な時間を割くはずです。大人しく、見つからないようにするのではなく、堂々と、見極めの対象になれるような行動を、積極的に行いましょう。たとえば、試験が行われる部屋に入るときにきびきびと行動する、明るくはきはきとした挨拶や返事を心がける、話を聞くときは、しっかりと相手の方を見て、ときおりうなづいたり、(メモを取ってよければメモを取ったり、)討論のグループのリーダーや司会役を買って出たりする。そうでなくても話を積極的に進める発言をするなどです。面接官に協調性やリーダーシップがあるところを印象づけ、将来一緒に働く同僚に相応しい人物だと感じてもらうようにしていきましょう。


◎まとめ
集団討論では次の点に気をつけよう。
・討論を、結論に向かって進める発言を、積極的に行う。
・討論に積極的に協力する協調的な姿勢を態度で表す。
・将来一緒に働くのにふさわしい人物であることを印象づける。