(ひとこと指令2018-19)八王子市立看護専門学校(一般入試) | 看護学校 社会人入試・一般入試 受験情報 スコレー・アスコルーのブログ

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★八王子市立看護専門学校(一般入試)

 

試験日:(1次)1月19日 (2次):1月26日
試験科目:(1次)国語(小論文含む)、英Ⅰ、数Ⅰ・生物基礎から1科目 (2次)面接


国語:出題形式の変化が大きく、H30は、これまでとは全く別の学校のような出題となった。過去問演習に取り組む時は、注意したい。

H28までは大問3問の出題で、大問1は長文読解。大問2は詩歌の解釈(文学史含む)。大問3は知識問題で、漢字(読み書き)、熟語、部首、故事成語・ことわざ、語句の意味・用法、外来語(カタカナ語)、四字熟語、敬語表現、文学史などが出題されていた。知識系問題の難易度は高めで、かなりの国語マニアでなければ、(難関大を卒業している程度では)まず満点は取れない。
H29は、詩歌の解釈が散文詩と韻文詩に分割され、大問2問となり、合計で大問4問の出題となった。ただし、長文読解+詩歌の解釈+国語知識問題という基本構成は、それ以前と同じだった。
H30は、長文1題のみの出題。小問として、空所補充問題、語句の意味、漢字、ことわざ、内容把握等の問題が出題された。難易度は以前にくらべて大幅に低下し、国語が極端に苦手でない限り、誰でもそこそこの点数は取れる内容だが、逆を言えば、受験生の差がつきにくくなっているということでもある。漢字や語句の意味等の国語知識系問題では取りこぼしをしたくなくなった。
勉強方法としては、一般的な国語の問題になったので、過去問や国語の問題集などを適宜こなしておけばよいだろう。


小論文:新聞の社説などを読み、意見を書くもの。例年600字、3段落構成で書くという指示がある。他にも、常体(だ・である調)で書け、具体例を挙げよといった細かい指定がいくつか附せられることが多い。最初に60字以内での要約が求められることもある。
この学校は基本的に時事問題、それも新聞の社説をテーマに取り上げる。過去問に取り組み慣れておくほか、図書館で新聞の社説を読み、様々な社会問題に対して、おおまかに自分の考えをまとめておくとよい。

近年の出題内容は以下の通り。
H30:新聞記事(社説)を読み、遠隔制御による自動車の自動運転の懸念材料を述べる。
H29:新聞記事(社説)を読み、子供の貧困について考えを述べる。
H28:新聞記事(社説)を読み、18歳からの選挙権について考えを述べるというものだった。


英語:例年大問4〜5問の出題である。H30は大問4問の出題だった。難易度は標準的で、特に難しい箇所はないものの、対話文が医療系のもの(たとえば、病院での受付とのやりとりや、看護師・医師と患者の会話など)であることが多い。医療系対話文の出題があると考えて、ある程度余力のある人は、通常の英語の勉強に加えて医療系対話文の勉強をしておくとよいだろう。医療系英単語をいくつかチェックしておくだけでも、多少は参考になる。

近年の出題構成は以下の通り。
H30:(大問1)長文読解。前置詞を選ぶ問題(空所補充)。並べ替え。内容把握。長文読解問題のうち、実質的な読解問題は3.の1問のみ。残りは知識系問題である。(大問2)語句の意味(大問3)対話文。本校の英語の問題の特徴でもある、医療系の対話文の出題だ。病院の受付でどんなやり取りがあるかをイメージしながら読んでいこう。なお、医療英単語の勉強をしておくと、多少は読みやすくなる。2.と3.は発音、アクセントの問題。発音、アクセント問題の出題も頻出だ。(大問4)長文読解。空所補充問題。
H29:文法・語法問題(空所補充)+長文読解(アクセント、単語の意味(空所補充)、内容把握)+対話文+対話文
H28:発音・アクセント+長文読解(空所補充等)+対話文・会話文2問+長文読解(内容把握)+医療系対話文(空所補充)

全体的に単語、熟語、構文を始めとする文法問題が多め。文章そのものもそれほど長くはなく、比較的読みやすいだろう。直前期としては、過去問を練習するかたわら、文法の勉強を多めにしておこう。


数学:例年大問5問の出題構成である。全問選択式で、近年の出題内容は以下の通り。

H30
(大問1)相加相乗平均、不定方程式、整式の除法、対称式。
(大問2)関数(直線と放物線の方程式、1次関数の最大・最小、2次方程式、判別式)
(大問3)集合・他(素数、命題、式の展開、集合(ド・モルガンの法則)など)(4)の集合の問題は、ド・モルガンの法則を覚えていない場合は、ベン図を書いて考えるとよい。
(大問4)三角比(余弦定理、三角比の相互変換、正弦定理)。
(大問5)データの分析(中央値、平均値、四分位数)

H29
(大問1)約数の個数、命題。
(大問2)整数の性質(不定方程式)、数と式(有理化)。(3)の有理化の問題は、通常の問題より複雑な手順(ひと手間多い手順)で解くことになる。
(大問3)2次関数(式の決定、判別式)、濃度計算(1次方程式)。
(大問4)三角比(三角比の相互変換・余角と補角の公式、余弦定理)。
(大問5)平面図形(内接円、三角形の求積)、データの分析(平均値、中央値)。

H28
(大問1)小問集合(集合、無理数、有理化、不等式)。
(大問2)方程式・不等式・2次関数(2次関数と直線の接点、2次関数(最大・最小)、連立方程式の解、絶対値のある2次関数)。
(大問3)数の性質など(因数定理、論理、公約数・公倍数、約数の個数)。
(大問4)三角比(余弦定理、三角比の相互関係2問)。
(大問5)その他(平面図形(扇形)、平面図形(内接円の半径を用いた三角形の求積)、三角比の計算、データの分析(標準偏差)。

基本的には、問題の間につながりがなく、一問ずつ解くものが中心。難易度は標準だが、中には手間取る問題もある。たとえば、H30の大問1は、数Ⅰしか勉強していないと、どう考えたらよいのか戸惑ってしまう可能性が高い。(数Ⅰの知識で解けるが、そう言えるのは数Ⅱまで勉強しているから。)
幸いなことに、問題の間につながりはないので、よくわからない問題は飛ばして、できる問題を確実にこなし、点数を稼いでいこう。
対策としては、計算方法の確認(式の計算、2次関数、三角比の余弦定理、三角形の求積あたりまで)を復習したら、集合、整数の性質、データの分析(標準偏差くらいまで)あたりを勉強しておくと、7割くらいはカバーできる。


生物:大問4問。難易度はやや易〜標準。全問選択式で、近年の出題内容は以下の通り。

 

H30
(大問1)生物の共通性と多様性(ATP、細胞小器官(共生説))
(大問2)遺伝子とその働き(ゲノム、DNA、塩基配列、細胞分裂と細胞周期)
(大問3)体内環境の維持(免疫、拒絶反応について)
(大問4)生物の多様性と生態系(植生)

H29
(大問1)生物の共通性と多様性(細胞の構造)。
(大問2)遺伝子とその働き(DNA、塩基配列、細胞分裂と細胞周期、配偶子と減数分裂)。
(大問3)体内環境の維持(腎臓のはたらき、ホルモン)。
(大問4)生物の多様性と生態系(生態系、環境問題など)

H28
(大問1)生物の特徴・細胞・遺伝子(7問)
(大問2)体液、ホルモン、神経系(4問)。
(大問3)免疫(4問)。
(大問4)気候・バイオーム(5問)。

生物基礎分野の、細胞の構造(細胞小器官など)、DNAとその働き(セントラルドグマなど)、腎臓や肝臓などの主な臓器の働きを中心に勉強していこう。


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