6月の小論文添削指導サービス(第10-12回)の講評をメールで配信いたしました。
6月も、先月に引き続き、答案を完成した方が出ました。先月同様、添削、再添削を経て、ある程度の完成形にもっていくことができました。これは何度も繰り返していますが、練習をするときは、一度書いておしまいにしたり、毎回別のテーマで書くより、添削を受けて書きなおし、繰り返し練習して説明の形を整えていくとよいですね。一度形ができると、そのあとは、それが基準となるので、ある程度手応えを感じながら練習することができます。
6月の答案をチェックしていて気になったことは、主観と客観のバランスを欠く答案が意外と多いことです。皆さん、意外と客観的に書こうとするのですね。テーマにもよりますので一概には言えませんが、看護系の小論文では、自分自身をアピールさせる課題が意外と多い。これは、どちらかというと主観よりの課題です。こういった課題では、客観的に事実だけを書いてもあまり意味がない。出題者は、主観の部分を期待しているからです。
たとえば、看護師を志した理由を書く課題で、「祖父の入院がきっかけで看護師を志した」と書くとしましょう。この記述は、客観的な説明です。でも、たしかに志望動機はそうなのかもしれないけど、こうしたことを書かせる出題側の意図は、「祖父の入院に関して、看護師のどういうところに興味を持ったのか」です。そして、どこかに興味を持つというのは主観的な部分です。この主観的な部分が欠落すると、志望動機としてはもう成り立たなくなる。もちろん、主観に傾きすぎてもバランスがおかしくなるので、両者のバランスは大切です。でも、テーマによっては客観一辺倒では、出題者の期待に背くことがあるということは、頭の片隅のおいておいて下さい。
お送りしたメールには、講評やアドバイス、模範答案の例などを掲載しましたので、受講された方は、ご自身の勉強の参考にしてください。メールには、スコレー・アスコルーのさまざまな情報も随時掲載していきたいと思います。お楽しみにお待ち下さい。
小論文添削の6月生を受講したにもかかわらず、講評が届かないという方がおられましたら、お手数ですが、スコレー・アスコルーまでお問い合わせ下さい。
社会人・大学生のための看護系受験研究会 スコレー・アスコルー
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