ヤフーニュースで、病気で入院している患者のため、近畿大学がインターネットを通じて講義を中継する取り組みが紹介されています。
(時事通信)大学講義を病院で=楽しみ発見、回復力アップ? —キャンパスからネット中継・近畿大
記事にもありますが、外来の患者も気軽に参加できるよう開催場所や告知方法を工夫し、定期的に授業を行うことを目指しているとのこと。なかなか興味深い試みですね。ぜひ続いてほしいものです。
病院内での授業というと、「院内学級」がよく知られています。これは、心臓や肺などの慢性疾患で長期(6か月以上)にわたり入院している子どもたちに教育を提供するものです。小学校や中学校と同じ公教育ですから、教える人は学校の先生の資格(教員免許)が必要です。大半の自治体では養護の先生(養護教諭)が教えています。
看護学校を卒業した後に養護教諭の資格をとってみたい、という学生さんもかなりいます。ただ、資格のとり方がちょっと分かりにくいので、たまに相談を受けることがあります。
看護学生が養護教諭の資格をとる一番簡単な方法は、保健師の資格をとることです。保健師の資格は、4年生大学(の大半)や看護師免許があると受験できる保健師学校(1年)を卒業し、保健師の国家試験(2月)に合格すると取得できます。保健師免許を取得すると、「養護教諭2種」の免許を申請することができます(ただし、平成22年度の改訂で、体育、日本国憲法、情報処理、外国語の科目を履修していることが必要になりました。忘れずに取得しておきましょう)。
そして、初夏にある、都道府県の教員採用試験の養護教諭枠に合格すれば、養護の先生になるチャンスを得られます(初夏の試験に合格した後に、実際に学校に採用されるための試験(面接)があり、こちらに合格しないと実際には働けない)。ただ、保健師国家試験の勉強と、教員採用試験の受験勉強はまったく別物なので、チャレンジする方は、筆記試験の準備を短期間でやらなければならないこともあり、決して楽じゃないということを肝に銘じてください。
「養護教諭1種」の免許をとりたい方は、学校のホームページなどで養護教諭1種の資格を取得できる学校を探すか、あるいは、看護学校卒業後、国立大学教育学部の「養護教諭特別別科」に入学する必要があります。
ただ、この養護教諭特別別科は、とても数が少ない。東京に一番近いところでも新潟大学、その次に近いのは金沢大学と山形大学となります(関東地方にはないのです)。今首都圏に住んでいる場合は、引越しをしないといけなくなるかもしれません。
それでも、別科は教育学部ですので、教員採用試験に関する情報は、上の保健師学校コースを選んだ場合より格段に入手しやすいですし、受験勉強も教員採用試験の勉強にかなりの力を割けるのでやりやすい、といったメリットがあります。
話を院内学級にもどしますが、「健やか親子21」の中間報告(2006年3月)を見ると、院内学級のある小児病棟の割合は、2001年の30.1%から、2005年の26.1%へと減っています。2010年までに100%にすることが目標なのですが、達成は難しいというのが現状です。
スコレー・アスコルー
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