約一年前児相より委託の打診が来る前に、里親研修に通った里親学校での勉強会に参加したことがあり、内容をブログに下書き保存していたことを最近思い出した。どうして当時投稿しなかったのかな?まだ書きたいことがあったのか?でも、このままアップしてしまおう。
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里親研修はもう終了しているけれど、その頃通った里親学校から定期的に勉強会の案内メールが届く。今回は興味もあり、日程の都合もついたので行ってみた。
些細なことなんだけど、申し込みもすごく気軽にできる。メールにあったリンクをクリックして、名前などを入力して送信したら、翌日申し込み完了のメールが送られてきた。とても手軽でやりやすい。これは里親登録への一番最初の取っ掛かりでもある説明会の申し込みの時もそうだった。
今回のテーマは、「里親として里子の後見人になるということ」
里親研修で習った親権に関する知識を基本として、その応用編という感じかな。
実親に親権があるかどうかにもよるが、長年特定の里子を育てている里親なら里子の後見人となることは不可能ではない。が、児童相談所としてはあまり推奨していない。
どうしてもという希望があれば裁判所を通して手続きを開始することはできるが、それを機に後見人としてふさわしいかのチェックが入ると同時に里親として問題がないのか…と痛くもない腹を裁判所に探られてしまうようなことにならないとも限らない。特に実親と児相/里親の関係があまり良くない場合、それがきっかけで思いもしなかった問題を指摘されたり、自分たちの生活や心を乱されるような事態にならないとも限らない。
里親が後見人となることで、普通の親と同じように外国への旅行や進路や医療的なことなどほぼ全てを誰に伺いを立てることもなく決めることができるので、さらに確固となるであろう親としての気持ち。そして、何かを決断するごとに連絡をとったり面接したりしていた後見人とも会わなくてよくなるので、それに費やされる時間と労力が単純になくなる。そういう理由で後見人となることを希望する里親は少なくないみたい。
実際この勉強会に参加していた現役の里親さんたちは、そのような希望を持っていたと思う。
でも里親が後見人となり親権の大部分を得ることで、デメリットもある。
里子の後見人となったとしても里親は里親で、実の親子になるわけではないので年に一度のレポート提出が義務。
そして実親との関係があまり良くない場合、これまでは間に後見人というワンクッションがあったがそれがなくなってしまう。例えば付き合いの難しい実親との面会を「今は適切ではない」と職業後見人に断ってもらうのと里親本人が断るのとでは負担がだいぶ違うのではないかということ。それは確かに負担になるかもしれない。
そしてこれは里子にとってのデメリットになるのかな。難しい点も指摘されていた。少し乱暴に言ってしまうと、里子の後見人はとにかく実親も里親も家族も関係なく、子供本人のためのベストだけを考えて子供のためだけに判断をくだすことが役割。里親が後見人となると、やはり里親家族全体にとってどうか里親の人生にとってどうか…という点を切り離して、子供のためだけに判断を下すのは難しいという状況も出てくるのではないかということ。
それでも家族、実親、里子、里親の事情や状況は本当に様々で、もちろん里親が後見人となっているケースももちろん実際にある。
そしてそういう場合でも、実親に残される権利がある。例えばどんなにひどい虐待をした親でも、残される権利があるらしい。それは子供の宗教を決める権利と子供に面会する権利。憲法で保障されている親の権利があるので、ドイツの親権も意外に強い。
親権を実親が保持するのか、それとも後見人が必要なのか、そして後見人は誰がなるのか、などを判断するのは裁判所だそうです。
ちなみに児相で長年職業後見人をしている今回のこの講師は、常に大体30から50人ほどの子供の後見人をひきうけていて、全ての子供と定期的に (半年に一度か二度…ちょっと記憶が定かではない) 面会しているそう。もちろん支援計画会議にも出席。ご自分としては、周りの大人たちの思惑に影響されず当事者である子供の気持ちと将来のことを第一に考えて、保護者のような護衛のような役割だと位置付けているそう。
