里親研修基礎編を受けながら、夫から提案のあったパーテンシャフトの方の説明会と個別面接にも行ったのですが、以前書いた
の記事に、そこで聞いたことをほとんど書いていたみたいなので、今日は早速パーテンシャフトの研修について書いていきます。
里親とパーテンシャフト、どちらが自分たちに合うのか、本当にやりたいのはどちらなのかを考えているところと、こちらも正直にお話しして、それでも研修に入れていただけました。パーテンシャフトの方は里親の方とは規模というか件数が桁違いに少ない。だからでしょうか、研修も一年に一度あるかないかなのだそう。なので、11月からパーテンシャフトの研修が始まると聞いて、絶対行きます!と即答。
ちょうど里親研修基礎編が終わって、ドイツの学校の秋休みを挟んでから始まる。タイミングが良いなー
こちらも週一3時間全5回。
自己紹介にパーテンシャフトとはみたいなお話から始まる。メンバーは5組のカップル、と一人暮らしの男性が1人、全員40代。やはり子供がいないカップルが3組、私たち以外にも1組里親の方を考えていた方たちがいた。が、担当の児相の対応が酷くて…というかほとんど相手にしてもらえなかったそう。人手が足りず、今は初回面接なんてとてもじゃないけど無理!必要書類のリストは送付するから、里親になりたいならこれを揃えて申し込むようにとつきはなされたらしい。これは無理だと思いパーテンシャフトの方にシフトチェンジされたそう。
同じ都市の中でも地域によって児相もこんなに違うんだ…私たちの担当の児相は親切でスムーズですごく運が良かったんだ。
まず内容は、ここで言うパーテンシャフトとは何か、どんな役割を望まれているか。精神疾患をもつ親の元で育つ子供はどんな生活をしているか、どんな苦悩があるのか。
一例として視聴したビデオでは、双極性障害(躁うつ病)の母親を持つ子供が学校から帰って来て家のドアを開ける瞬間、このドアの向こうで何が待ち受けてるのかわからない。母親は家にいるのかいないのか、いなかったらどこに行ったのか何をしてるのか心配で探しに出る。家に居るなら一体どんな精神状態なのか、何をしてるのか、家の中はどんな状態なのか、薬は飲んだのか、全く予測がつかない。もちろん学校の友達と遊ぶ約束をしたり、うちに遊びに来てもらうなんてとてもじゃないけどできない。居間で薬を前にして啜り泣く母親を慰める。家の中は散らかり放題。母親に対する苛立ちと同時に心配でしょうがない。ご飯の支度を始める子供、お腹が空いたという弟におやつを与える、そして自分の習い事のことをすっかり忘れていて電話がかかってくる。今日はもう行けない…
たしかこんな内容のビデオだった…子供の年齢によって、母親の病気によっても違うのだろうけど、共通するのは安心して子供らしい時間を過ごすことができない。そして親との役割交代。子供の感情というか気持ちが親に届きにくく、受け止めてもらえない。
そこで、自分たちがパーテになったらどんなことをしてあげたいか、してあげられるのか、などをグループで話し合う。特に熱を入れて話し合ったのは、自分たちがしてあげられるのはどこまでか。
例として、週末に一泊でうちに来る子供がいるとして、昨日今日とほとんど何も食べていない、家の冷蔵庫も空っぽでお腹を空かせてうちに来た子供にどこまでしてあげるのか。
その場で食べさせてあげるのはもちろんだが、子供が母親の元に帰った後のご飯の心配。食べ物を持たせる?お金を持たせる?買い物して届ける?母親が気を悪くするかも。子供の安全と幸せが危険にさらされていると判断して児童相談所などに相談するべき?など、どこで線を引くのか。自分たちにどこまで何をしてあげられるのか。それを前もって考えておくことが大切だと。また、線を超えざるを得ない時にどうするか。このパーテンンシャフトという制度の担当は児相ではなくこの里親学校なので、いつでも相談はできるらしい。
あとは、精神疾患に関する講義の日もあった。パーテンシャフトを希望する(というか大抵は周りから勧められて渋々という母親がほとんどだそう)のはうつ病と闘っている方がやはり一番多いそう。 その他にも統合失調症などいくつかの疾患について教わった。
親の病状が思わしくなく入院となった場合
に、義務ではないけれどなるべくその間は子供を引き取ってお世話をしてあげてほしいとのこと。期間限定里親みたい。
そして、今現在パーテとして子供と交流を持っている方が二人来られて、体験談をお話ししてくれた回もあった。一番興味深い回だったのに、私はなんと発熱を伴う風邪にやられて寝込んでしまった。今でも残念でしょうがない。

夫は一人で出席して、今までで一番興味深かったと話してくれた。
パーテンシャフトは子供との関わりももちろんだけど、母親との関わりがすごく大切。このパーテンシャフトとという関係、母親がもうやめると言えばもうそこで否応無しにおしまいとなる。なんかそれはさみしいな。子供も振り回されてかわいそうな気がする。
夫はこの研修のあと、こちらにすごく乗り気。今の二人の生活をほとんど変えることなく無理なく、助けを必要とする子供にな何かしらしてあげられる、そしてうまく行けば長年に渡って交流できる。
夫の気持ちもわかる。今までずーっと二人だったから、大きな変化が不安というのもわかる。そしてどちらの研修でも何度も言われた。長期に渡って安定した家庭を提供してほしいからくれぐれも無理をしないように。無理は禁物、そして楽しんでやって欲しいと。でも私としては、まだ里親の方を諦められないな。里親研修応用編も行こうよと、説得。
喧嘩もほとんどしたことがなく、これまで大抵は同じ方向を向いて仲良くやって来れた私たち。この頃は、このまま2人の意見が平行線だったら、本当にどうなるんだろう?と結構不安だった。
こんな状態で私たちはの2017年は暮れて行きました。
⭐️おまけ⭐️
偶然だけど、夫のパーテンキンド(パーテの対語として子供のことをドイツ語でPatenkind といいます)がこの夏18歳になって、ドイツでは成人。今日そのお誕生日会に招かれて今ちょうど向かっているところです。私がドイツに来た頃はまだ4歳だったかな?かわいかった〜。それから毎年欠かさず夏にうちに泊まりで遊びに来てくれてました。今ではもうそれは綺麗な優しいお姉さんになっちゃって、なんだか感慨深いです。