アイ君が小学校に通い始めてもう少しで2ヶ月の今現在、前に書いたドイツで言う「グラグラ乳歯の思春期」を通り過ぎつつあるのか?本当にそんな思春期あるのか知らないけど。ただ単に学校に慣れて来ただけかな。


ちなみにグラグラしていた歯は2本とも無事に抜けて、その後ろにスタンバイしていた永久歯もだんだん前に出て来て、最近やっときれいに歯列に収まった。


最初の1ヶ月ほどは、午後に学校に迎えに行くと、アイ君のクラスメイトたちが疲れてぐったりしながら親の迎えを待つ中、ぴょんぴょん飛び跳ねるように元気に出てくるアイ君。体力は有り余っている。でも2人だけになる帰り道、ものすごくイライラしているのがわかる。本当に些細なことですぐにキィーっと怒りだして、その怒りが暴言となり私に向かう。時には手や足が出ることもある。


なんとなくそんな気がしていたけれど、アイ君は学校で気を張ってがんばっている反動がこういう形で現れるのね。疲れたとか眠いとか、早く家に帰りたいとかは絶対に言わない。アイ君らしい。そうそう、こういうのを大らかに受け止めてあげたくて、もう一度育児休暇をとったんだった。


実際、授業中はちゃんと席に座ってがんばっているらしい。数には元々強かったけど、アルファベットもどんどん読めるようになって来た。友達ともちょっとした諍いはあっても大きなトラブルは無い。こんな風にがんばっていることを逐一褒めてねぎらいつつ、午後はサッカーとか公園とか体を動かすことを欠かさない。


2ヶ月目が終わろうとしている今、この午後のイライラがだいぶ落ち着いて来た。




通学路に大きな栗(食べられない)の木がいくつもあって、今の時期毎日その辺に栗が落ちている。その栗を集めるのがアイ君は昔から大好きで、保育園の時は通園時に引っかかるとなかなか抜け出せないトラップだった。迎えに行く時に大粒のきれいなやつをひとつふたつ拾っておいて、学校から出て来た時に「今日も一日がんばったアイ君に飛び出すハート」と渡すと目をキラキラさせて喜び、「アリガト」って日本語で言ってくれる。かわいいなぁ、もうラブ





少し前の話になりますが、アイ君はピカピカの一年生になりました。


夏休みの日本で友達に、入学式何着るの?と聞かれて初めて、はて?何を着るんだろう?と考え始めた入学式。お葬式にだって普段着で来る人が普通にいるフリーダムなドイツなので、まあ適当に。いつも本人の希望で動きやすさ最優先のTシャツ短パンを着ているアイ君には一応襟のある半袖シャツと少しだけきちんとして見えるズボンを着せて。いつもジーパンの私はほんの少しだけきれいめな普段着で。夫も襟のあるシャツで。やっぱりみんなそんな感じでテキトー。祖父母出席率がかなり高め。


校長先生の心のこもった短いお話の後は、新2年生が舞台で歓迎の音楽劇をしてくれて、とてもかわいかった。その後新一年生は担任の先生と共に教室へ。親は体育館前でケーキとコーヒーを頂きながら、子供が出て来るのを待つ。このケーキは新2年生の保護者が持ち寄ってくれたみたい。


子供達が教室から出て来たら、もうこれで解散。各々自由に写真撮って、その後はそれぞれ近くのレストランや自宅で祖父母と共にお祝いのご飯。うちは祖父母の参加は無しだったけど、夫の妹が入学式にも来てくれてちょっと素敵な川沿いのレストランに4人で行って、乾杯した。


入学式とその後のレストランに、実親さんも招待していて絶対に行くと言ってくれていたのに。ドタキャンも何の連絡も無く、静かにすっぽかされてしまった。アイ君はとても楽しみにしていたのにな…


とにかく学校生活が始まって、今のところ楽しく通っているアイ君。家では朝晩かなり荒れているけれど笑い泣ききっと学校で頑張っているんだろうな。


家に帰って来てから、学校どうだった?と聞くと両手の親指を上げて「楽しかったグッド!」と言う。それ以上の詳細は根掘り葉掘り聞いても全くと言っていいほど出てこない。これは就学前から変わらず。しかも教科書らしき物もなく授業では主にプリントやワークブック的な物を使うらしく、それらは全て教室に保管され、毎日持ち帰ってくるのは連絡帳のみ。(あの大きなランドセルは何のために…?)なので、今何を習っているのか本人が話してくれないと全く把握できない。


朝学校の門の前で送り出す時の表情もまだ硬め。教室も先生もクラスメートも時間割も、そして授業中座り続けるということも、何もかも新しいことだらけ。そりゃ疲れちゃうよね。アイ君、がんばれびっくりマーク

日本で行った夏祭りとか縁日とかで、アイ君の意外な才能を発見してしまったかも。


縁日でアイ君が1番やりたがったのが射的。


一回200円でもらった6つのコルク玉をひとつひとつ大事そうに詰めて打ち始める。


周りは空振りがほとんどの中、最初の一発目から見事的になってたお菓子に命中。その後も2発当てた。5割当てるってすごい!


後日行った別のお祭りでも射的を所望して、やっぱり当てた。


普段から集中力が続かないなぁと思っていたけど、短期集中型なのかな。一瞬の集中がものすごく深かったりするのかな…なーんて、親バカだろうか。


体を動かすことも大好きで得意だから、何か一つ打ち込めるスポーツを見つけてあげたいと思うけど、この短期集中型で発揮される集中力。どんなスポーツが良いのかな。


本人は、多くのドイツ少年と同じくサッカーをやりたいらしい。私から見ると今ひとつ合っていないような気がしないでもない…けどとりあえずサッカー教室は続けつつ、他のスポーツも試していこう。


さて、暑くて忙しくて楽しかった夏休みも終わり、ドイツに戻って来た。いよいよ入学式。多分アイ君よりも私の方が緊張している。

ただいまアイ君と2人で日本に里帰り中。夫は暑いのがものすごく苦手なので、今回はお留守番。


日本の夏は私は15年ぶり、アイ君は初めてで、もうとにかく暑い。空調の効いた建物や車から外に出る瞬間は、サウナやお風呂に入る時みたい。


「ママ!顔から汗がポタポタ落ちてくる!」と目を丸くさせるアイ君。


近くの川で遊んだり、花火大会に行ったり縁日に行ったり、私の友達の家でそこの大きい子供達とSwitchを初体験してハマったり、私の甥姪たちと走り回って遊んだり、生ぬるいプールで一日中遊びまくったり、かき氷食べたり… めちゃくちゃ暑いけれど、日本の夏をめいっぱい満喫中。





日常の簡単な会話なら日本語でもほぼ理解ができ、2語文くらいのカタコトながら日本語で自分の意思をなんとか伝えることができるアイ君。元々人好きで、私の家族親戚や友達やその子供達に臆することなくどんどん話しかけて、たくさん一緒に遊んでいる。


日本の夏がアイ君の楽しい思い出として残ると良いな。


おまけ: 

もうほとんどなくなってしまった言えてないシリーズで、車メーカーの「トトヤ」があったのだけど、日本に来て数日でしっかり「トヨタ」になってた笑い泣き






少し前に「赤ちゃんはどこから来るのか?」という小さい子供向けの絵本がお気に入りだったアイ君から、ここ1,2週間に渡って、3回ほど気になる発言。


「僕はママ(私)のお腹から生まれてないの?なんで?ママカタリーナ(実親さん仮名)のお腹から生まれたから?ふーん」


その数日後。

「ママカタリーナが僕の本当のママなんでしょ?」


実親さんとは毎月もしくは2ヶ月に一度は面会しているし、2歳でうちに来た頃から簡単に噛み砕いてはいたけど何も隠すことなく伝えてきた。アイ君の友達やママ友たちにも全く隠さず、聞かれれば普通に話している。


けど、本人自らこの話題を出してくることは滅多になくて、ああ今のアイ君に合わせてちゃんと話さないと…と言葉を慎重に選んでいると、アイ君はとっくに別のことやおもちゃに興味が移りタイミングを逃してしまう。


「どうして僕は本当のママと一緒に暮らせないの?」

もしくは…

「本当のママじゃないのにどうして僕のことあれこれうるさく言うの?」

と聞かれてるような気がして、なんだかドキッとしてしまった。


とにかく彼の問いに対して、今自分が何を一番伝えたいのかじっくり考えておいた。


3回目に「ママカタリーナが僕の本当のママなんでしょ?」って言われた時はしっかり即答することができた。これがアイ君にとってベストな答えなのかはわからないけど、自分の思うままに答えた。


「そうだね、アイ君はママカタリーナから生まれたからね、もちろん本当のママだよ。そして私も、アイ君のことを産んではいないけれど毎日毎日アイ君のことを大切に思ってお世話している…やっぱり本当のママなんだよ。私の心の中では、誰が何と言おうとアイ君は私の本当の子供だよ。心と心がしっかり繋がっているからね。アイ君のことを愛している本当のママが2人いるってことだよ」


最後の言葉まで聞いた後にアイ君は何も言わなかったけど、なんだかすごーく嬉しそうにニヤリと笑って満足そうに遊びに戻って行った。


かわいいやつめラブ