上半期を振り返る | 空気を読まずに生きる

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弁護士 趙 誠峰(第二東京弁護士会・Kollectアーツ法律事務所)の情報発信。

裁判員、刑事司法、ロースクールなどを事務所の意向に関係なく語る。https://kollect-arts.jp/

早いもので弁護士1年目の上半期が終わった。
時間的な感覚としてはあっという間だった。
その中でも当然いろいろ感じるところはあって、
なんとなく感じたことで今すぐ思い出せることを書き出しておくことにする。

「弁護士1年目でも意外とできるものはできる」
「(交渉の場において)、同じことを言うのにも、白髪、ひげ、しわという三種の神器を持っている人が言うのと、そうではない若者が言うのでは説得力が違う」
「法廷の空間は物理的には狭いけれど、端から端まで歩くには意外と距離があり、歩きまわるのには非常に楽しい空間だということ」
「もちろん結果も求められるけれど、依頼者の"納得感"というものが実はかなり重要なのではないか」
「同期の弁護士がたくさんいるが、それぞれ四方八方放射線状にそれぞれの弁護士業を歩み始めていて、もう同じ地点に戻ることはできないだろう」
「弁護士事務所をやっていくことはなかなか大変だ」

などなど。
日々感じたこと、思ったことや、気に入った言葉など、常日頃から書き留めておきたい。

で、最初に書いた「弁護士1年目でも意外とできるものはできる」という点について、同期の弁護士の多くが多かれ少なかれ感じていることなのではないか。
おそらく、これは事実で、1年目だろうが意外とやれるものはやれる。勉強したての人ほどわかっていることもあるだろうし、若手だからこそできることもあるだろう。
それに刑事弁護という分野では、ロースクール時代から最先端の指導を受けてきて、自分たちのスタンダードは世の弁護士のスタンダードよりもかなり上を見ていると言えそうな気がする。

だが、"意外とやれる"感は心の隅にしまっておくことにしている。
弁護士業、始まったばかりである。意外とやれようが、所詮1年生だ。
今までの学生生活だと、1つのカテゴリーについて最大4,5年程度しかなかった。
4,5年程度しかないのなら、1年目からガンガン行っても良さそうな気はする。けれど、弁護士業は果てしなく続く(人によっては5年とか10年くらいしか考えていない人もいるかもしれないが、少なくとも自分は永遠にやってやろうと今のところは思っている)。
少なくとも最初の3年くらいは、ひっそりとコツコツ力を蓄えるべきだと思っている。

ただ、そうは言っても、1年目だろうが言うべきことは言うべきで、依頼人のためなら、裁判官だろうが誰であろうが遠慮している場合ではない。依頼人の人生が自分の肩に乗っかっている。
とある事件で、法廷でぼくが裁判官に対して、
「裁判官は○○○と判断しましたが、それは誤りです。○○○なんてことはありえません。」
と言った。ぼくは無意識だったが、同期弁護士から
「裁判官に向かって、「ありえない」とかよく言ったな。」
と言われた。
自分が麻痺していることを感じさせられた。

振り返りはこんなところで、下半期もコツコツ力を蓄えようと思う。