足りない情報。 | くぅみど徒然日記

くぅみど徒然日記

食事療法&食養調理インストラクター師範・ペット食育協会准指導士
アロマフランス・アニマルクレイテラピスト・犬の管理栄養士マスター 他
飼い主ご家族とワンちゃんが元気になれることを目指して
日々精進している中から発信しています。
アメンバー申請・個人的なアドバイスは原則致しておりません。

こんにちは。

今朝早く。。投稿したこたママさんへの返信代わりの投稿ですが。。

今回はかなりの情報がありましたが、もっと知りたい部分も実はあります。

 

知りたいのは、、

 

●犬種

●年齢

●性別

●避妊や去勢手術の有無

●主訴(飼い主さんが気になっていてできれば無くしたいと思っている症状など)

●今までの病歴

●薬の服用の有無及び服用期間

●BCSスコア 

●おしっこスコア 

 

●うんちスコア 

●散歩時間

●水分摂取の現状

●食事内容

●ワンちゃんの性格(おとなしいか?活発か?)

●同居犬・猫の有無と相性

 

などです。

特に食事についてアドバイスするためには、今現在どんな食事内容なのかは是非知りたい部分です。

手作り食の場合は、基本となるたんぱく質の量はどうなっているのか?も知りたい情報です。

 

BCSについては、森先生が臨床でたくさんのワンちゃんの病気と向き合っている中で、病気になりにくい体格として、BCS3を推奨されています。そして、特に少しこじらせてしまった症状については、時には2.8くらいまで絞ることで体の臓腑にストレスがかからず病気を治しやすくなるそうです。

 

私がたくさんの学びをしている中で、、今までの人生の中で完璧に勘違いしていたと感じたことがあります。

それは、、病気になって体調が悪い時、、

当然安静にして、養生しますが。。この時の食事は、

消化に優しく栄養のあるものをしっかり(たくさん)食べて、体力をつけなくちゃ!!!!!!

と思っていたことです。

 

体のどこかにストレスがかかっていて、そのストレスが整体力ては追いつかなくなったときに、いろいろな症状として現れます。

人間の世界でも、戦争中や戦後などは、食糧事情が悪くて、栄養失調でなくなるかもいたほど。。そんな時代に病気になったら、なるべく栄養のあるものをしっかり食べるのは確かに養生になったかもしれません。

でも、、今の日本においては人間もペット業界も、飽食の時代です。

栄養失調のワンちゃんなんて、、まず見かけません。

私が小さいころは、自宅の庭でワンちゃんを飼っている人が多かった時代です。

外で飼育されている子は、家の中で飼育されている子よりも、当然代謝が高くなります。自然環境にも耐えるからだでいなくてはならないから。日ごろから家飼いの子よりもいい意味でのストレスがかかり、代謝が高い傾向になるわけです。

でも、現代では、、まずは外で飼育されているワンちゃんはいないと思います。

小型犬のみならず、大型犬・超大型犬でさえ、家の中で飼育されているワンちゃんが殆どだと思います。

 

 

そして、臨床現場で毎日たくさんのワンちゃんを診ている森先生は、

食べすぎや肥満が病気の原因になっていることが殆どであるとおっしゃっています。

つまり、、食べすぎによって、本来生きていく為に必要な量以上に食べさせていることで、臓腑に余計な仕事をさせてしまっている。臓腑にストレスがかかっているということ。。

なので、調子の悪い時は、栄養を摂るのではなく、臓腑を休ませてあげて必要最低限の仕事だけにしてあげることこそ、養生になるというわけです。

 

もちろん、きちんと脈診をして、脈が短脈であれば、滋養効果のある食材を追加したいところです。また、気持ちが凹んでいれば体に多少悪くても、その子の好きなものを食べさせてあげることも大切です。

でも、、少なくとも、、糖質や脂質などは、病気の時にも控える方が体の機能的には養生になります。

 

臓腑さんたちには、生きる上での最低限の日常のお仕事とパラで

治すためのお仕事をする余力も残してあげてほしいのです。

 

飼い主さんがなんの根拠(ワンちゃん先生からの声)もないなか、「食べすぎだ」とか「栄養がたりないのでは」と思ってしまい、食事内容を決めてしまうのは逆効果にしかなりません。

食いしん坊の子が、いつもはペロッと平げてそれでも足りなそうなのに、、急にご飯を残したり、食べたがらなくなったとき、

多くの飼い主さんは、「食べない」ということを心配して、とにかくどうにかして、、「食べさせよう」としてしまうんです。

 

私の友人は、いつものフードに、、ステーキ肉をのせようとしていました。

 

少し前に書きましたが。。

こんな時にも、、是非想像力を働かせて、、自分も同じようなことがあった筈。。その時のことを思い出していただきたい。

食欲がない日ってありますよね?

どうしても箸が進まない。。すると家族が心配して、大好物の食材をトッピングしてくれた。

としたら。。。

ついつい、、食欲がなくても、、食べてしまいませんか?

でも、、そんな時は大好物の筈のものもさほどおいしくないし、食べた後で胸焼けしてしまったりすると思います。

食欲がない日が数日続いても、、食事量が減ったことによる新たな病気にはなりません。

体が受け付けないとき、、ありますよね?

ワンちゃんだって同じ哺乳類。。そんな日があります。

 

そして、臓腑の疲れがとれたら、きっとまた、食欲はもとに戻る筈です。。食欲がずっと戻らずにそのまま栄養失調でなくなるという可能性は極めて低いです。

まずは落ち着いて様子を見てあげてください。

数日食べないくらいで、、病院に連れていくと。。病院に行くこと自体がワンちゃんのストレスになりますから。。

 

我が家のくぅみどは。。。

プラーナでの講座には必ず連れていきますが、、プラーナ横浜院は病院だとは思っていません。(笑)

病院特有の薬品のにおいなどもありませんし、、、なので、、お友達の家に遊びに来たくらいに思っていると思います。

 

 

 

でも、、

普通の獣医さんのところへ連れて行くと、、くぅみど共に震えがとまりません。

何をされるの?とおびえているのだと思います。

花火も雷も低気圧も平気なくぅみどでも、、震えるのですから、、もっと気の弱いワンちゃんにはかなりのストレスだと思います。病院へ連れていく代わりに、飼い主さんが様子を見て適切に調整してあげることがいちばんなのです。

そのためにも、、

飼い主さんにはワンちゃんの生理学を理解していただき、、

栄養学に溺れることなく、、その子にあった食事をその子の体からの声を聴きながら提供できるようになってほしいです。

 

栄養学的に完璧な食事がその子にとって完璧ではありません。

栄養学で完璧な食事が作れるのであれば、、世の中に病気なんて存在しないはずです。

どんなに栄養学的に計算して、組み立てても、、それを食べるワンちゃんの体でどんな生理的な動きがあるのか、、ここを理解できなければ、、まったく意味がありません。