こんにちは。
前回の投稿で、いちばん不甲斐ない回答だったとご報告した試験結果が通達されまして92点で合格でした。
7割70点が合格ラインなのですが、92点という点数に驚きながらも、埋めることができなかった答案用紙の空欄が瞼に浮かびます。ただ、私のそんな気持ちで再試験を望むのは、回答を採点する手間などからも身勝手だと思うので、もう一度テキストなどをひっくり返しながら、しっかり覚えなくてはならない部分は復習し、今後の反省点にしていきたいと思います。
今回、猛省しながら色々な今までの教材をひっくり返していました。笑
その中で見つけた私のノートの一節を今日は皆様に伝えたいと思います
食事の大切さです。
食事には栄養だけでなく、薬効があります。食べることで体が養われつつ、また体を治したりしています。
そのよい面とは反対に、食べることによって体を痛めている側面もあります。体を痛めている、つまり病気です。
必ずメリットとデメリットが存在しているということです。
なるべく身体に適した食事をすることが大切で、身体が良くなるような食事にした方が健康でいられるということです。
今現在、色々な良い薬やワクチン、抗生剤などができているので、大きな伝染病などは殆どないという反面、重い治しづらい病気が増えてきています。肝臓病、心臓病、リューマチなどの関節の病気、免疫の病気などです。それらはなかなか現在の薬を以てしても治らない病気です。
そしてまた、これらの病気は、食事や運動や水分摂取など基本的な部分のバランスが崩れたことに因ってなっていることがとても多いのです。薬で治せないような病気が実は、、食事で治せる、、これが食事療法の醍醐味です。
また、薬で治せる病気も、食事でも治せます。笑
動物が生きているというそのことの根底にあるのが、「食事」であり、そこを変えることに因って根本的なところから治したりケアしたりできるということがとても面白い部分です。
そして、私が学んでいる、皆様に発信している「食事療法」は、獣医師でしかできない治療法ではありません。
理解して学んでいけば、誰もが日々実践可能な方法であるのです。
食材がそのまま薬になります。
つまり毎日通っているスーパーやJAの直売所で売られている食材の組み合わせによって病気を治すことができるのです。
素晴らしいとおもいませんか?
ただ、素晴らしい反面、身近にある食材が毒にもなり得るという観点からは、怖くなる部分もあります。
何も知らなかった時には、ただ喜ぶから、、と与えていた食材が、実はそのことにとっては毒だった、、なんてことがあるのですから。知れば知るほど恐ろしい部分もありますが、恐ろしく感じることができる飼い主さんは、きっと正しく食事の意味を理解でき始めているのだと思います。
「知らぬが仏」と言う言葉がありますが、まさにそうです。
怖さを知った飼い主さんは、ワンステップ階段を上ることができた飼い主さんだと思います。
私が食事などのアドバイスをした飼い主さんの中でもよくある話で、森先生の話の中にもたびたび出てくる、、ケースですが。。
食事やおやつの内容を詳しく聞くと、、色々な意味不明なトッピングをしていたりするのです。
私たちは、トッピングした理由を必ず飼い主さんに尋ねます。
先日経絡漢方の講座の中で学んだ症例の中に、フラットコーテッドレトリバーの2歳のワンちゃんがいました。
主訴は、マイボーム腺腫、下痢が止まらない、血液検査では脱水であるということのみ。エコーやレントゲンでも異常はありません。かかりつけ医から処方された抗生剤、抗炎症剤を服用しています。
このワンちゃんは食べ物を伺うと、フードに人参とめかぶのスープをお玉1杯追加しています。
このケースでも、なぜめかぶのスープをトッピングしているのか?
ここを飼い主さんに伺ってみると、、
「身体によいと聞いたから」という返事が返ってきます。笑
でもこのケースでは、ワンちゃんは下痢が止まらない状態です。ミネラルや塩分の多いめかぶのスープは、下痢を助長させているようなものです。他に理由がないのであれば、このめかぶのスープはやめていただき、他の方法で水分摂取をしていただくということになります。
テレビのCMなどでも、商品を売るために良いという部分だけを誇張して表現していますが、以前の私もそんなどこから吹いてきたのかわからない、風のうわさ話を信じていた時期があります。
それは、食材を体にとりこむ怖さを知らなかった時のことです。
薬だと、、凄く薬効や副作用が気になります。ステロイドを毛嫌いする方も多いですよね?
でも、それが食材だと、皆さんあまり気にしないのです。。もし、良いと聞いてその期待する効果が出なかったとしても、排泄されるだけだろう、、くらいな感覚です。
勿論、薬はある特定の薬効を抽出した濃縮物ですから、副作用を発症する量が微量です。
食材はその点、副作用的なものがあったとしても、ただの食材ですから、西洋医学の薬程の激烈な作用はありません。。
でも、、確実にその子にとっての合わない食事は、少しずつ少しずつ、、身体の臓腑にストレスを与えていきます。
そして、健康だと思っていた子が、ある日突然、、重篤な病名を宣告されたりするのです。
飼い主さんにとっては、、急になったと急性的な病気だと思うことが殆んどです。
しかしながら実は気付かないうちに、少しずつ、、眼に見えない変化が起きてきて、それがさらに進行して、発覚しただけなのです。
東洋医学では西洋医学的な診断がつく前から、「未病」という考えがあり、それは病気としてとらえます。
その段階で、正しい食生活や生活習慣に変えれば、生体が本来持っている自然治癒力で完治することが可能なのです。
人間は、色々な欲があります。
美味しいものを食べたい。
お腹いっぱい食べたい。
好きなものを食べたい。。等々。。
そして、大人になれば、自分の好きなものを自分で購入したり作ったりできるので、なかなか体に良いとわかっていても実践できません。また、お付き合いなどもありますしね。笑
でも、ワンちゃんはどうでしょうか?
飼い主さんが自分の子の体の状態を知り、良い食事や生活習慣を送っていれば、かなりの確率で健康でいられます。
また、ワンちゃんの為に勉強した内容が、実は人間も同じであり、自分の不調や病気の時に実践することで治ってしまうこともあるのです。
ワンちゃんは自分で狩りをして食事をしているわけでもありませんので、全て飼い主さんが管理できるのです。。
角度を変えてみると、
ワンちゃんの健康を左右する、食事や水分摂取、生活習慣は、全て飼い主さんの手の中にあります。
つまり、、健康で生まれて東洋医学的には「先天の精気がある」状態。食事である「後天の精気」を養っていれば神様が下さった天寿を全うできるはずなのに、病気になり亡くなった。
つまり、「後天の精気」が養われなかった。食事が栄養でなくて、毒だった。。その毒によって毒殺されてしまったわけです。
可愛いから。。喜ぶから。。と与えていた、、高価なワンちゃんのトリーツ。。
与えなければ、もっと元気に過ごせたかもしれません。涙
私は、思い立ったら即行動するタイプの人間で、プラーナ和漢自然医療アニマルクリニックを初診で受診して、再診の予約をその時にひと月後にしました。
そのひと月経つ前に、「食事療法インストラクター師範」の勉強を始めたため、森先生の食箋の意味するところも読み間違えないで実践できたのだと思っています。同じようにプラーナ和漢自然医療アニマルクリニックに罹っていても、結果を出せない飼い主さんも多いです。
森先生は、確実にその子の体の状態を診て、必要なことで、飼い主さんができることをアドバイスするのですが、そのアドバイスが簡単なものであればあるほど、、馬鹿にして信じない方もとても多いです。
私も、、くぅがカユカユで、みどが目のことでとても心配だった時期は、ケアを手抜きせずにしっかりしていました。
でも、一度治ってしまうと、気が緩んで、それケアを継続し続けることができなかった。。
くぅについては問題ないのですが、最近、年齢のこともあってか、やはりみどは弱い?目に症状が現れるようです。
引っ越しして、新しい間取りの家で生活する中で、ぶつかったり、怖がって歩けないこともあります。
久しぶりに。。笑
瞳孔反射をしてみると、凄く反応が鈍い。。慌てて最近になってまたケアを頑張っています。
少しずつ、、本当に少しずつですが、反応が良くなっているのが現状です。
こんな簡単なリハビリ、、毎日しなくても大丈夫だろう、、と思っていたであろう自分が、情けなく申し訳ない気持ちになりました。
アジリティを急にできなくなった。。またみどと走りたいと望んだのは私。みどの本当の気持ちなんてわかりません。
私の気持ちで絶対に良くなって、また走るんだと、、、頑張って、、結果を出しました。
でも、コロナもあり、みどもシニアになって、パパも単身赴任から帰任して、家を空けることもなかなかできなくなり、アジリティはもういいなって思ってから、、私はみどのケアをさぼるようになったのです。
なんて、、飼い主なんでしょう。。
みどはあの時も今も、全く同じ気持ちなのに、私の気持ちが変わった。。だけでみどは振り回されています。
物凄く、、反省して、、、
こんな飼い主でもみどはいつも可愛く甘えてくれるし、私を癒してくれます。
くぅの為にもみどの為にも、私でできることがあれば、ずっと寄り添いたいと改めて感じました。
ワンちゃんは常に飼い主さんの気持ちや行動に振り回されているのです。
ドッグランに行きたいのはワンちゃんなの?それとも、飼い主さんなの?
ワンちゃんと旅行して、記念写真を撮りたいのは、、本当は飼い主さんなのでは?
是非、、皆さんも考えてみてください。
そして、せっかく手元に迎えたワンちゃんと、元気で長生きして楽しい時間を紡いでいただきたいです。