気付かないうちについた習慣。(*^^*) | くぅみど徒然日記

くぅみど徒然日記

食事療法&食養調理インストラクター師範・ペット食育協会准指導士
アロマフランス・アニマルクレイテラピスト・犬の管理栄養士マスター 他
飼い主ご家族とワンちゃんが元気になれることを目指して
日々精進している中から発信しています。
アメンバー申請・個人的なアドバイスは原則致しておりません。

こんにちは。

ひとつ前の記事で、ストーリーのことを書きました。

不思議なことなのですが、今の私は常にストーリ―を考えるのが癖になってきています。

それは、森先生を師事して、食事療法インストラクター師範の勉強に始まり、沢山の講座を受ける中で必ず先生が臨床現場で、そしてまた、色々な病気に対する治療方針を決めていく中で行っている作業です。

講座の中では沢山の症例を勉強します。

実際に私たち受講者が、ワンちゃんを診るわけではありませんが、心は先生の話してくださる場面に飛んでいて実際に先生の横で診察を見守っているというそんな感覚です。笑

 

とにかく勉強しなくてはならないことは沢山あり、とてもすべてを学びきれるものではありませんが、そんな中で先生もとても有効であるという方法が臨床での症例の勉強です。

どういう理屈で、治ったか。。ということ。当然そこにはストーリーが存在します。

 

勉強を始めた当初の私は、とてもとてもそんなストーリーを考えることはできずに、ただただ先生のお話になる症例を聞いていました。ただ、必ず復習として、自分で病気や症状の西洋医学での分析や治療方針をしっかり調べ、もう一度先生のストーリーを丁寧に聞き直し、先生がお考えになったストーリーの展開と生理学的な流れを毎回検証してきました。すでにそんな作業をするようになり5年近くになります。。

 

今の私は必ず、くぅみどの様子を見ながら、

住環境、温度、湿度、水分摂取、運動、食事など多岐にわたり調整していますが、何か気になることがあった時には、そこに至るストーリーを生理学的に考え、自分なりのストーリーに従い、原因を予測して、対処を考えて進んでいます。

漢方や生薬には必ず適応という、、どういう病気や症状に有効なのか、、どの臓腑に効くのかという帰経が存在していますが、以前の私は、その欄を見て、そのまま信じていました。

今は逆に、、その帰経とか適応は、殆ど信じないで、自分で考えています。

何故なら、、適応というのは、大抵西洋医学的な症状や病名。

実際は東洋医学的には、病名や症状の前に、、陰か陽か、、まずはそこから始まります。

適応を見て、用いても効かない理由はそこにあるのです。

 

今は、漢方に処方されている生薬一つ一つがどう体に作用するのか?

生理学的に掘り下げて用いるようになりました。

 

気になる症状がある。。何かしたところ、、改善できた。。良かった。。終わり。。ではないのです。笑

何故治ったのか? 何が原因で何が効いたのか? ここがとても大切です。

たとえ同じ症状が二度と現れなくてもです。

これをしっかり分析して、自分の肥やしにしていく。。それこそが大切なことだと思っています。

そして、以前ももうしあげましたが、失敗しなくては成長できません。

 

失敗したくないと思って、他人に頼り続ければ、その人は成長できません。

失敗と言っても、、重篤な状態で失敗すると命を失うことになります。

そんな時には、是非信頼できる人にアドバイスを求めるべきです。

緊急事態ではなく時間的にも症状的にも余裕があるのであれば、何でも人に聞くのではなく、自分で考えて行動し、その後の様子をしっかり観察し、もし改善しないようであれば、考えたストーリーは間違っていたということですので、選択肢の中から外す。

そして、違う道を進んでみる。。

これの繰り返しでしか成長できないと私は思っています。

 

私が食事療法インストラクター師範の勉強を始めたのが、初診で頂いた食箋通りの食事で3日目にはくぅに劇的な変化が見られたことです。そして、食事療法インストラクター師範の講座の告知の中には、先生ご自身が診断されている診断法を含めてすべてを教えていただけると書いてありました。

そして、実際。。森先生はご自身で見つけた方法含めすべてを受講者に話してくださいます。

先生が何年もかかって見つけてきた今の診察診断のことすべてを教えてくださるのです。

ある講座の中で、先生が、自分の見つけた診断方法や治療方針を自分のものだけにして誰にも教えない選択肢もあるけど、自分には向かないとおっしゃいました。

先生は、飼い主さんが勉強して正しくケアできれば獣医師なんてこの世に要らない。。と言うことを証明したいと願っている、、珍しい獣医師です。笑

診察ではお金が極力かからないように、最低限のことで最大限の結果を出したいと常に思っています。

でも、実際は大阪と横浜での病院の維持費もあり、経費は掛かります。

そこで、先生はご自身で見つけた原理や診断や治療など、、を講座で受講料として学ぶ気持ちのある飼い主さんに伝えているのです。

その講座の金額もほかの講座を沢山受講している私から見て、、あまりにも破格なお値段設定です。笑

先生の講座も進化しています。少しずつ内容も変わっています。

なので、学ぶ気持ちのある方には最新の内容をいつでも学べるようなシステムになっていて、再受講は生涯無料なのです。

沢山の講座を開いていますが、例えば横浜院では大抵11時から夕方の5時過ぎくらいまでの講座。

講座開催前の時間帯と、昼休み。そして講座終了後は先生は診察をされています。

昼休み、私たちにカレーを振舞っていらっしゃっても、先生は診察なのです。

以前、横浜で開催された講座の中である飼い主さんが、そんな話に驚かれ、「それでは儲からないですよね?」とおっしゃいました。先生は、「いいんです。儲ける気はありませんから」と答えていらっしゃいました。笑 

 

ある講座でご一緒した師範さんがいます。

その方のワンちゃん。。保護犬なのですが、迎えた当初は何にも食べてくれずに水も飲んでくれなかったそうです。でも、、今は凄い勢いで沢山食べるようになったというお話でした。飼い主さんも嬉しそうに話してくださいました。

私は、何が原因で食べられるようになったのか、その方に聞きました。

でも、その方、、あれ?なぜだろう? 考えてみたこともないとおっしゃるのです。汗

ただ、良かった~。で完結しているという様子でした。

暫く考えてから、水を飲んだことが始まりで水だと思う。。と言うのです。

最初に水も食事も何も食べないし飲まなかったと聞いていたので、「では、水も飲まない子が何がきっかけで飲むようになったの?」と聞いたら、全くわからないし覚えていないということでした。

もし、私が飼い主なら、色々試す中で、「これが良かった」という何かを必ず特定しています。

勿論、、特定したものが正解か否かはわかりませんが、私の中で結論を出していくのが私の勉強の進め方ですので。。ただ何となく治ったからよかったという形では、次に活きてきません。

もし、分析して何かしらの仮説が立てられたとしたら、次にその経験や仮説がほかのワンちゃんに使えるかもしれません。でも、そこを掘り下げなければ、何も生まれてはこないのです。

 

森先生も常に考え、先生なりの仮説を立て、それをまた検証して、ある時には文献を調べ、ある時には論文にも目を通して進まれています。

私も師事する先生にはとても及びませんが、同じようなプロセスで進んでいきたいと思っています。

 

今までも食事療法を勉強しながら、色々な実験をしてきました。笑

あるものは効果があったと感じ、今でも続けていますが、あるものは効果が感じられず、やめてしまいました。食欲については、今も昔も旺盛なくぅみどなので、今の食欲がある原因と聞かれても、、生まれつきずっと食いしん坊です。。としか答えられませんが。。爆

 

私のブログの読者さまも、学び、考え、失敗しながら成長していただきたいと思っています。

勿論、時間がない時や失敗が許されない場合もあります。

でも、いつも誰かに頼っていては、いつまでたっても成長はできないのですから。