こんにちは。
私が今勉強している中で生涯教育が2つあります。
ひとつは、森先生の講座で「経絡漢方」講座。
そしてもう一つが、新潟BS整体のセミナーです。
それ以外の勉強も並行して頑張っていますが、この2講座以外は、一応その講座での終着地点が設定されていて、認定試験を経てとりあえず終了します。
生涯教育である2つの講座の共通点があります。
それは、「ストーリー作りが重要」ということです。
病気や気になる症状があって、、「健康である」とは言えない状態である場合、当然、健康を取り戻したいと願います。そして、健康を取り戻す為に殆どの方が共通の行動を起こします。
西洋医学での受診と治療です。
問診に始まり、聴診器を当てて心音を聞いたり、血液検査や尿検査など色々な検査をします。
検査結果から病名が確定します。
西洋医学は分類学です。今までの色々な症例や検査データなどにより、病名が確定しますし、その病気ごとに効果のある治療法が確立しています。それも全てデータによる分析です。
細かい検査データに着目して分類し、それぞれに治癒した確率、再発率や生存率などが分類学的にデータとして存在し、医師は患者さんをこの分類上に当てはめて治療を決めていきます。
当然、ひとつの病気に対して複数の治療方法があり、この治療方法も分類学により、分類。大きな病院では、複数の医者がこの患者にはどの治療法がいちばん良いか?考えて提案して、患者さんからの希望も聞きながら進んでいきます。
西洋医学では、主訴に対しての症状の緩和や検査データ値の改善を目指していくのですが、私の生涯教育の指導者たちは、どうしてこのような状況になったのか?というストーリーをまず考えていくのです。治療を決める前に、、そこに至った原因を探るのです。
病気の根っこ探しです。
病気は、突然なるものではありません。
診断名が下されるずっと前からの少しずつの機能変化から起きています。
ただ、それは可視化できるのではないので、発見するのは極めて難しいです。
よく、健康系の情報番組で、病気に至るまでの状況と実際診断され治療されて健康を取り戻すまでがドラマ仕立てになって表現されていたりします。
まず、その方の深刻な病名を先に明かし、その方の気付くことができなかった病気だとは思わなかった日々の変化。その変化も最初はごく些細なことから始まり、痛みなどもない状態。そしてそのまま放置することに因り段々、出てくる症状も重くなり、ついに。。X-dayが来る。みたいな感じです。笑
本人ですら、ただの疲れだろうとか、一過性のもので気にする必要もないと考えてしまう機能変化。
ワンちゃんの場合は、それを飼い主さんが見つけてあげなくてはならないというのですから、さらに難しいことになります。
いつも身近にいる飼い主さんですら気付かない、、以前からの機能変化を、森先生は問診や実際にワンちゃんの体に触れながら、四診その他ありとあらゆる方法で体の情報を集めていきます。
そして、集まった情報をもとに、先生の頭の中ではストーリーが作られていくのです。
ほんの些細な一番最初の原因。
それを改善できなかったが為に、ひとつの原因の根っこから、複数の茎が伸び、その茎の先に葉がつき、花が咲く。というイメージです。
生理学やワンちゃんの症状や体からの声(四診)がそのストーリーで矛盾なく説明がつけられるか?
もし、ストーリーの段階で矛盾があれば、それは正しいストーリーではないでしょう。
矛盾のないストーリーであっても、ひょっとしたら、一輪の花が大きな葉の陰に隠れているかもしれません。すると、そのストーリーはおおむね正しいのですが、完璧ではない。
するとそのストーリーに沿った治療をしていくと、ある程度は治るけど、最後の一歩を詰め切れないかもしれません。
まずは、正しい情報を入手すること。
これは、飼い主さんに問診で伺っても、飼い主さんというバイアスが、、真実を隠してしまうことも多いです。例えば、、飼い主さんは、自分の子は食が細くて何も食べてくれないと思っているとします。
でも、実際は、おやつのあげすぎと、運動が不足しているため、おやつでお腹がいっぱいになっている為に食事を食べてくれないということが、、まぁ、、良くあります。笑
先生が食事内容を聞いて、飼い主さんが答えたとしても、その情報は多分正しくないものです。
飼い主さんの考えが入ってしまっているからです。
多くの飼い主さんは、巷で飛び交っている情報が正しいと思っています。自分の子をほかのワンちゃんと比べて判断しています。笑
同じ犬種の方との情報交換で、皆さんが食べている食事の内容を聞き、同じくらい食べていれば普通の食事だと思ってしまいます。ワンちゃんも人間も個体差があり、その子にとっての最適な食事は量も質も全て異なるのですが、この大原則を理解されている方は本当に少ないです。
同じ病気の子の治療法を真似してみたり、、
SNSであげられている飼い主さんの情報。。○○病がこんな食事にしたら良くなりました~。
と。。そんな情報を真に受けて同じ食事にしてみる。。治る筈がないのに。。汗
私が食事療法インストラクター師範の勉強をしていた時、講座でご一緒した飼い主さんがいました。
くぅみどが凄い勢いで胡瓜をがっつくのを見て、羨ましいとおっしゃいました。
その方のワンちゃんは食が細くて、、その方の話では「何にもたべてくれない」というのです。笑
ただ、、そのあとのその方の話の中で、、知ったことですが、その方のお隣のお宅の方が、犬好きで、よくワンちゃん単独で遊びに行かせるそうです。ワンちゃんだけ、、預かってもらうということ。笑
そして、可愛がってくれるので、ワンちゃんもお隣さんが大好きだそうです。
で。。ここからなのですが、お隣さんにジャーキーを袋ごと預けていて、そこからワンちゃんにおやつをあげてもらうそうなのですが、どのくらいあげたのかその飼い主さんは全く知らないというのです。
つまり。。
ジャーキーを1枚食べたのか、10枚食べたのか、、知らないのです。
その子の食べたものの全容が分からないのに、「うちの子は食事を全くたべてくれない」と思ってしまっているということです。
ワンちゃんの散歩についても、多くのワンちゃんの現状としては、「足りない」です。
でも、それを足りないと感じている飼い主さんはごくわずか。。殆どの方が散歩を軽視しています。
私がよくくぅみどと散歩するスポーツ公園。。多くのワンちゃんをお見掛けします。
が、、真面目に歩いている飼い主さんはまず、、いません。
皆さん、、輪になって井戸端会議。。ワンちゃんは飼い主さんの傍で微動だにしないで、待たされています。。私は、散歩にいくと、そんなグループ飼い主さんを避けるようにして、ガンガン歩いています。笑
何故なら、、歩く為に散歩するために、、公園にきているから。。
井戸端会議をしていると、30分なんてあっという間に経過します。その30分で、、歩きたいです。笑
その30分で少しでも基礎代謝をあげるための筋肉をつけさせたいです。だから。。私は歩きます。
勿論、私同様、、サクサク歩いている飼い主さんもたま~~~にいらっしゃいます。笑
先日、、その飼い主さんにお声かけしてみました。
「私もサクサク歩いていますが、あなたもいつもサクサク散歩していらっしゃいますね?」と。。笑
さて。。私の生涯教育のもう一つの講座。。
CBS整体のセミナーですが、こちらもほかの病院でどうしても治らなかったような痛みなどを改善することを目的にしている整体です。
私自身、その効果は実感した上で、学びたいと思い、セミナ―に参加しています。
月1回のセミナーが昨年6月から始まり、いま8回目を終了したところです。
犬の食事療法とは違う勉強なのですが、その講座の中の随所に、共通点があります。
勿論、昨年取得した犬の理学療法インストラクター師範の勉強の中では体のなかの骨や筋肉の勉強もしました。当然、犬と人間の骨や筋肉の構造でも、酷似している部分があり、その部分については、少なからずとも知識があったので、講座でも全く知識のない状態よりは深く理解できたと思っています。
ただ、、その様な局所の部分ではなく、大きな前提として、、
体の調子が思わしくない。。その原因は、ひとつではなく、多岐にわたることが多いです。
もともとは小さなひとつの原因かもしれません。
それに気づかずに少しずつ色々な方向にその原因の芽が伸びてきます。
身体に自覚症状として痛みなどとして現れたり、または生活の中での動きに制限が起きてきた時点では、色々な原因が複合的に関与していることになります。
現れた膝の痛み。。でも、原因は膝ではなくほかの所にあったりします。
それをテストして、調べていく。。
その時にも、ストーリー作りがとても大切です。
テストというのは、筋肉のテストです。自覚していなくても、筋肉は、ストレスを受けると動きに制限が出来たりします。ですので、全身の筋肉を一つずつ検査していきます。
勿論やみくもにテストするのではなく、その時には頭のなかで、ストーリーを作り、そのストーリーに基づいて関連する筋肉をテストしていくのです。
筋肉は、臓器や肝臓に大きくかかわっています。
CBS整体で分類されている臓器や経絡の分類。。実は経絡漢方講座の経絡の分類にリンクします。
筋肉テストをして制限が見つかった筋肉の情報をキャッチして、最終的に治療しますが、その時にもやみくもにすべての制限のある筋肉の情報をインプットするのではなく、ストーリー立てて、関連の深い筋肉で制限のあるものを見つけていきます。
関連が全くないものを沢山集めても良い結果が得られないそうです。
この作業も食事療法その他で学んできたことにとても近いものがあります。
主訴がある。飼い主さんが気になることや診断名。
そこから色々な情報を集めて、そこに至った理由を推測していく。
推測して出た結果をもう一度精査。
本当にそれが原因で今出ている気になることが起きるということが矛盾なく説明できるか。
生理学に基づいているか? です。
飼い主さんから伺う情報は問診。
勿論大切な一つの指針になりますが、逆に飼い主さんの判断が間に入るので、全てを信じてしまうと危険です。それのほかには、脈を見たり、眼を見たり、身体に触って全身の浮腫みや冷えを見る。また腹診したり、、沢山のワンちゃんからの情報をキャッチします。
ワンちゃんを実際に触った時に得た情報は、ワンちゃんそのものからの情報なので、飼い主さんのバイアスの危険はありません。
例えば。。飼い主さん的には凄く神経質で怖がり、、ビビりな子という思いがあったとします。
「うちのこ、、凄く怖がりで神経質で、ビビりなんです」。。
そこでワンちゃんを触診して、脈も診る。。すると、、脈は太く、しっかり沢山の血液が流れている。初診で知らないところに連れてこられ、身体を触られている状態で、、心が落ち着いているということは、そのワンちゃんは全く怖がりビビりではないのです。。
脈は嘘をつきませんから。
つまり、、もし、飼い主さんがビビり、怖がりだとおもったとしたら、その子の性格ではなく何か他の原因がある筈です。例えば、、散歩で興奮してほかのこに吠えるとしたら、、その子としては攻撃的な気持ちではなく、単に遊びたい。。お話したいということなのかもしれないのです。
それが良いか悪いかということになると、また別問題。。
みどの場合はまさに、、お口が先に行く子でした。
遊びたい、、好奇心が旺盛なみどは、スクールでの訓練で飼い主の私の指示に従うとほめてもらえるという経験と、アジリティで思い切り走り回る、、そんなことがとても良かったと思っています。
性格的にはくぅの方が大人しくて、いわゆる、、傍から見たら良い子タイプです。
でも、実際は、みどはいつも私の指示に従うし、そのことを嬉しく思っています。
勿論ご褒美が欲しかったりほめてもらうことが嬉しいのですが。。
みどにはアイコンタクトしながら、、どんなに遊びたい状況でも、、フセマテをすることができます。
くぅは駄目。。笑
みどはどんなに食べたいものが目の前にあっても待てますが、、くぅは駄目。。
親子でも全く性格が違います。
いつもの様に色々な方向に話が脱線しましたが。。今日私が伝えたかったことは。
① 病気になる原因は、可視できない不可視なものであること。
② 最初はごくわずかな機能変化から始まる。
③ 行動に制限が出てきたり痛みが出てくる段階では、すでに原因の根っこから多岐にわたっていること。
④ 症状の改善は勿論大切。でも根治を望むなら、並行して原因を知りそこから改めることが大切。
⑤ 西洋医学的な治療では原因を探るより症状緩和に重点を置いていること。
⑥ ほかのワンちゃんと比べたりせずに、自分の子の状況を分析できる力があると良い。
⑦ 病気の根っこは毎日の食事や運動や水分摂取が必ず関係している。
⑧ 矛盾のないストーリーが完成すれば、かなり真実に近づけている。(ストーリーは大切)