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とにかく分厚い。
総ページ数704pの新書。
はっきり言おう、分厚すぎて持ちにくい。
ごろんと怠惰な姿勢で読もうとしたらまず挫折する。
座って読んでいても開きにくい。
ただし、それに目を瞑ったら、確かにこれだけのページ数の『書き下ろし』は読み応えがある。
───んですがー!
ここで問題なのは、『20年間の集大成だ』ということなのですよ。
つまり、『茅田砂胡』という作家さんが書いて来た全シリーズの書き下ろし = そのシリーズを読んでいないと話がさっぱり解らない、という…。
ちなみに、私、茅田砂胡さんはかなり好きな作家さんなのですが、『桐原家の人々』という結構初期(?)の角川文庫のシリーズだけは何故か敬遠して読まずに来てしまったんですね。
その後のレディガンナーシリーズは全部読んでるんですが。
で、この本でしょ?
当然ながら、書き下ろし小説も書き下ろし漫画も意味が分からない。
一応人物紹介はさらっと見開きページで存在するけれど、そんなものが数冊出ている文庫を補える訳もなく。
そういう意味では残念なところもあり、逆にいえばそれ以外のシリーズは全部既読なわけで、後日談というか外伝的なものが読めて楽しくもあり。
もう完全に『茅田砂胡の、茅田砂胡+αによる、茅田砂胡fanのための』本でした。
なので、茅田砂胡の本を今から読もうと思っているなら、この本は手を出さない方がいいです。
是非、全シリーズ既読の状態でお楽しみください。(笑)
それがこの本の楽しみ方なんじゃないかなと思います。
…とはいえ、私が今更『桐原家の人々』を読むかといえば、多分読まないんだけどね。(笑)