「あむじか」レコーディング日記(4) | SCHEVECARSのフォークレゲエでスカ!?

SCHEVECARSのフォークレゲエでスカ!?

フォークソングをベースに、エレクトロ、レゲエ、スカなどを取り入れた独自の音楽を展開する"SCHEVECARS"メンバーによるオフィシャルブログです☆激レア情報満載!!!

結城です!!



ジャマイカで1950年代に生まれた音楽「スカ」が、1960年代、「レゲエ」へと変化していった理由って知ってますか?


ある説によると、当時ジャマイカを襲った熱波がその原因とされています。つまり、暑さでテンポが落ちたということなのですが、、、


この説の信憑性はともかく、気候で音楽が変わってしまうところが、なんともジャマイカっぽいですよね(笑)



それにしても、暑いですね、ちょっと暴力的な暑さというか、洒落になりません、、、



というわけで、レコーディング日記、今回は「あむじか」の2曲目に入っている「どうしてもブルー」について書きます。



「あむじか」は、ここで試聴できます!!

↓↓↓↓

試聴サイト"last.fm"

SCHEVECARS OFFICIAL MySpace



原曲は、上原君がアコギでジャカジャカやっていて、フォークというか、70年代歌謡的な曲だったのですが、彼の弾くテンポを聞きながら、これはスカにできるな、と僕は密かに思っていたのでした。


妹子が仮歌を入れ、それを自宅に持ち帰った僕は、早速すべてをバラバラにしてみました。



まず、上原君のギターをオフにして、妹子の声にウラ打ちのギターをかぶせました。


それをベースに、ホーンをMIDIで鳴らし、ドラムとベースを入れました。


ドラムはデジデザイン社の「ストライク」というプラグインを使っています。僕にとって、プロトゥールスを使ことの最大の利点は、この「ストライク」が使えることかな、、、


ここ10年のドラムマシンの進化は激しくて、もはや一昔前のシーケンサーや、サンプリングによるループは、その比ではないですね。


「あむじか」のドラムのほとんどは、この「ストライク」を使っています。もちろん、自分で作ったから判断はできますが、これを誰かから聞かされたら、多分僕は、このドラムか生なんだか機械なんだか、わからないと思う。


ちょっと手数がすくないな、とは思うかもしれないけど、パッと聞き、機械だとはわからないかもしれない、、、


それくらい、この「ストライク」はすごいと思います。多少、言うことをきかないところもあるんだけど、そこがまた人間っぽかったりして(笑)



そして、ベースは自分で弾きました。さすがに、このノリは打ち込みでは出しずらいです。


ちなみに、僕はベースを1本しか持っていなくて、それはフェンダーのプレシジョンベースなんだけど、このベースがアンプで鳴らさないと、全然低音が出ないんですよね、、、


そこで、録音のときは、親指で弾くようにしています。


こうするとなぜか(僕だけなのか、一般的にそうなのかはよくわからないが)、低音が出ます!


でも、この曲のベースラインは、ベース初心者の僕にとっては難しくて、親指じゃ弾けなかったんですよね、、、ということで、苦肉の策で、ブリッジのあたりに布を詰めて、ミュートしたかんじの音にして、ツーフィンガー(人差し指と中指)で弾いています。


これでなんとなく低音が出るようになりました。



で、最後にオルガンを乗せました。オルガンには、プラグインのフィルターをかけて、ちょっときたなくしているのかな、、、よく覚えていないけど(笑)



コーラスは、妹子がダブルで歌っています。サビとAメロのコード進行が同じなので、なにか変化をつけないと、という強迫観念に襲われますが(笑)、こういうとき、てっとりばやくて効果的なのはコーラスです。


よくアマチュアの人たちは、コーラスというと3度でハモる方向に行きがちだけど、簡単かつ一番効果があるのはユニゾンとオクターブです!!


最近のJ-POPとか聞くと、ほとんどこれです。芸がないけど、盛り上がればいいんですよ、サビは!!


あとはエンジニアさんが、ミックス時のイコライジング(レコーディング用語で、音の周波数を調整すること)や、音像の処理でいくらでもおしゃれにしてくれますから(笑)



こうして、「どうしてもブルー」は出来上がったのでした、、、レコーディングテクニックについて、もっと詳しいことが聞きたい人は、ライブ会場などで僕を捕まえて直接質問して下さい。


まちがっても、メールなどで質問しないように!!



SCHEVECARSのフォークレゲエでスカ?!-digidesign strike

※写真は、デジデザイン「ストライク」のメイン画面