幻の白い花 | 郷土史作家の妻blog

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郷土史作家「夫」とその妻「私」、視線の先は、けっこう違う…?!


妻的、母的、女子(?)的見方で、「夫」や郷土について語っていきます。

白井小花というブログネーム。


実は





プロフ画像のこの植物の、花の様子から取った。




植物の名前は  ムジナモ 。

コロコロとして細長い、根を持たずに浮遊している水草で、世界数ヶ所でしか自生(自力で生育)していない。



私は縁あって、社会人になってからこの植物にかかわるようになった。

生態の勉強のために栽培もしてみた。

それでわかったのは、この植物が、とても気分屋だということ。



このムジナモという植物。

20cmほどの1本の房の中に、1箇所、マッチ棒の先ほどの小さな白い花を咲かせる。


のだけれど、その咲くときの条件がすごい。


「夏、暑い日が続き、水温が30℃を超えるようになると、つぼみがつく。

そして、晴れた日のお昼前後1~2時間だけ花を咲かせる。

晴れなかったり、涼しくなってしまったり、触れて体力を奪ってしまったりすると、花は咲かずに終わってしまう」



これを知ったとき、私は


(なんか、わがままな女の子みたい…)


と思った。


適した環境の中で、体力ないとがんばれない。
そして、やる気は出しても1、2時間。
でも、小柄で色白でかわいくて、なかなか会えないので「幻の花」だなんて呼ばれている。



いいな。


なんかそういう女の子だったら、かわいいな。
応援したくなるな。


私、そういう女の子になってみたかった。




もう、女の子という歳ではないけれど。



そんなわがままっぷりと可憐さと愛されっぷりは、やっぱりとても憧れで。



そんな“彼女”の様子からつけたのが、  白井小花  という名前なのだった。



花の写真も見られる(埼玉県羽生市HP)