以前、能力開発セミナーという所に取材がてら
体験入学しました。
10人ぐらいの受講者がいました。
殆どの人が鬱病や引きこもりに悩む人たちでした。

二人でペアをくみ、まず挨拶と自己紹介をします。
僕と組んだ男の子は極度の鬱病に悩んでいると後で聞きました。
挨拶をしようと思うのですが、目を合わせてくれません。

自己紹介も終わり、講師が
一枚の名刺で割り箸を割る技を見せ、
ペアでやるように指示します。
名刺を刀代わりに相手が持つ割り箸を斬るのです。
意外に難しくなかなかできません。

僕たちは、講師から目標を与えられやっているにすぎませんが
僕の相方の目は輝き、一生懸命やっています。
楽しくてしょうがないと行った感じで、
一緒に一つのことに取り組む僕に対しても
打ち解けてきました。

彼は言います。ここの受講は高いけど
ここに来ると気持ちが楽になると
ここに通い続けると鬱が治るんではないかと言っていました。

後日、気になったので彼と会いました。
あれから何回かセミナーに行っているそうです。
だまされちゃいけないよ。
簡単にできる課題を与えられるから
それをやっているときだけ気持ちが晴れるだけだよ
家に帰るととたんに気持ちが沈むでしょ。
そしてまたここに来ようと思うんでしょ。
でも他に方法が無いからまた通うと言っていました。

彼の生い立ちを聞くと
お父さんが厳しい人で
反抗期の時期に反抗しきれなかった
父親の言いなりになっていたそうです。

反抗期は自我の目覚めです。
親の意見に意を唱え、自分の道を模索する(考える)
ものが反抗期です。
親の意見に従わなければ、自分の意見を考え行動しなければなりません。
それをしなかったということは、
言いなりの人生を歩まなくてはなりませんが、
社会人になれば、自分で考え行動しなくてはならないのです。

彼は、親の言う所に就職しているそうですが
彼にとって意味の無い仕事なので眠くてしょうがないそうです。
いつも画鋲をもち、太ももに刺して眠気と戦っているそうです。

自らやりたいことをやらないといつまでもその状態だよ
何か目標を作らなければと言うと
5年後の自分にはいつの間にか、目標がやって来て
楽しい生活をしているはずだと言っていました。

いや目標は自分で探さないとと言っても
目標は自然とやってくると繰り返すのみでした。

彼はお医者さんから薬をもらって飲んでいるそうです。
世間のストレスが増大しているからと言って簡単に薬を出しますが
目標が持てなくて鬱になるのに
自己防衛本能が苦痛を感じさせない脳に換えようしているのに
いきなり苦痛を感じさせないような薬は、後でどうなるのでしょう。