人は前頭葉が発達しているため、
前頭葉を使わないと、面白く生きていくことができません。
逆を言えば前頭葉を使えないと、死ぬほど苦しいのです。

強制的に前頭葉を使わない労働を強いると大変なことになります。
昔、帝政ロシアで囚人達に対し
留置場の庭で穴を掘らせ、ある程度掘ったら、
次の場所を掘らせ、その残土で前の穴を埋めるという
無目的労働の拷問がありました。
何の意味も無い労働には苦痛が生じ、
まず、ウツ状態になります。
人の体は、自己防衛本能でその労働に対して
苦痛を感じない脳に換えようとします。

最終的に苦痛に耐えきれず自らの命を絶つか
目的が無くても生きていける人間になるか
生きる気力がなくなり免疫力が低下し病気になって死ぬかです。
しかし、このままでは死ねない、生き抜いてここから出てやると
目標を設定できた人は何の障害もなく生き残ったそうです。

現状の日本を見ると鬱病の人が多くいます。
現状の生活の中で、目標を設定できない人が多いのでしょう。
学校へ行ってもつまらない。仕事へ行ってもつまらない。
家にいてもつまらない。生きていてもつまらない。
これは、まさに穴を掘る拷問と同じです。

なぜ日本で鬱病の人が増えて来たのでしょう。
心療内科の先生に聞くと、
世の中のストレスが増えて来たからだと言います。
世の中のストレスは減らすことができないので、
薬で辛さを感じさせないようにするという対症療法です。

本当に世の中のストレスが増えて来たかは疑問です。
科学が進み、人はめんどくさいことをやらなくてよくなります。
さらに寿命が伸び、欲しいものは手に入り、
昔の方が社会のストレスは大きいはずです。
鬱病の原因は先の例から、無目的労働によるものです。

なぜ皆、無目的労働をするようになったかを
突き止めないと、鬱病が増えて来た原因は分かりません。