世の中と言うのは、混沌としているものだ。



それが当たり前で


ふつうで


そういうものっていうことは


最近、腹で理解した感じがする。






昔は、世の中とは、整然としているもんだと思っていた。


人間が、それっぽく整理して、それっぽく見えているけれど


でも、ほんとは混沌としているんだなあって思う。




いいも


悪いも


ふつうも


できるも


できないも


その真ん中も



白も黒も


その中間も


よくわかんないもの


ぜんぶが、雑多に存在している。


ただ、それは、ある。





最初に、それが、ある。


山とか、川とか、海とか、地面とかがあるみたいに。


ある、が先。




それにたいして、あとから、人間が名前をつける。





そして、それに判断をつけて


整理したくなる。 カテゴライズしたくなる。



いいとか悪いとか


キレイとか、キレイじゃないとか。


カテゴリーに分けて


分類して


整理したがる。


そのほうが、なんか、安心するから。





感情だって同じ。


まず、湧きおこる何かがある。


それに


名前をつけて


整理したがる。



それに判断をつけて


整理整頓したくなる。


「そういうもんだ」と納得して、


マインド(頭)で納得して安心したいから。




でも、感情だって


混沌としているもんだ。


それが普通。





もやもやしたもの


快適な感じ


不快な感じ


悲しい感じ


嬉しい感じ


ショックな感じ


さわやかな感じ


何も感じない感じ




そういったものが


ぜーんぶ、雑多に、ココロに、ある、だけ。






時間とともに


それは変化し


浮かんでは消え、そしてまた違うものが浮かび


雑多に、混沌と、ただ、ある。



自分の混沌に


他者との関係性が加わり


その混沌は、波紋を広げるように大きくなって伝播していって


なんだか一見悪いほうへいったように見える。



そして、それも


いずれは時間とともに、消えてゆく。


そのあと、また新しい混沌が生まれる。



(ほんとは消えて、無くなってしまったのに


頭で作った思いこみで


それが消えてなくて、存在しているように見える時もある。)



そこに、雑多に、ぜんぶが混沌として、あることは


あたりまえで、普通で、「混沌が、ただ、ある」。




混沌に


いい混沌も、悪い混沌もなくて


ただ、ある。





その「混沌があって普通」っていう感覚。




それが腑に落ちると


たとえなんか嫌な感覚に陥っても


「それも、混沌の一部だな」って思えたりする。




そして、生きるとか、いのちとか


それって、つまり、「混沌」なんだと思うんだ。









ペタしてね


by かたよがのともにゃ